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新型コロナウイルス感染症罹患後の長期的影響(long COVID)

2022-04-17 22:27:42 | 勉強

新型コロナウイルス感染症罹患後の長期的影響

 

一部の人々にとって、新型コロナウイルスは、感染がなくなってから数週間または数ヶ月続く症状を引き起こす可能性があります。これは、新型コロナウイルス感染後の罹患後症状 または「ロングCOVID」と呼ばれることもあります。

 

新型コロナウイルス感染症からの回復にかかる時間は人によって異なります。

 

多くの人は数日または数週間で気分が良くなり、ほとんどの人は12週間以内に完全に回復します。しかし、一部の人にとっては、症状が長く続くことがあります。

他にあきらかな原因がなく、急性期から持続する症状や、あるいは経過の途中から新たに、または再び生じて持続する症状全般のことをいいます。

 

長期的な症状が出る可能性は、最初に新型コロナウイルスに感染したときの症状とは関係がないようです。

 

最初は軽度の症状があった人でも、長期的な問題が発生する可能性があります。

https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/long-term-effects/index.html

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)より

〇一般的な新型コロナウイルス感染後の罹患後症状

 

罹患後症状の頻度・持続期間

 

頻度についての海外での45の研究論文(計9751例)をまとめて分析した結果では、新型コロナウイルス感染症の診断/発症/入院後2カ月、あるいは退院/回復後1カ月を経過した患者さんでは、72%がなんらかの症状を訴えていました。

倦怠感(40%)

息切れ(36%)

臭覚障害(24%)

不安(22%)

咳(17%)

味覚障害(16%)

抑うつ(15%)

など。

         

これまでの報告は罹患者のみを対象とした観察研究が中心であり、非罹患者を対象とした疫学研究が不足していることから、各症状と新型コロナウイルス感染症との関係を結論づけることがむずかしいことです。

 

新型コロナウイルスのワクチンを接種した人は、罹患後症状を訴える可能性が低いという、心強いデータも出てきています。例えば、英国の罹患後症状追跡アプリのユーザー100万〜200万人を対象とした症例対照研究では、ワクチンを2回接種した人では、症状が28日以上続く確率が低いことが示されました(オッズ比0.51 [95% CI 0-32-0-82];p=0,0060) 

つまり、2回接種した人では、罹患後症状の発症リスクが約50%減少したのです。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8776281/

https://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(21)00460-6/fulltext

 

オミクロン株についての報告ではないと思われるので一概には言えませんが、ワクチン接種は、重症化を防ぐ効果がありますのでワクチン接種をご検討ください。

 

今後、罹患後症状の診察に対応する医療機関も増えてくるものと思われます。

私たち薬剤師も、急性期から回復された患者さまのフォローをさせていただきます。

 

参考:https://www.mhlw.go.jp/content/000860932.pdf

COVID-19診療の手引き:罹患後症状のマネジメント





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