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福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/10/3

2019-10-13 |  ├びわこ学園

十月の始めに、この月1回目となるびわこ学園での活動を行いました。

前回の活動の時に、第3病棟さんでは久しぶりの散歩に出かけることができました。
今回は、第2第3病棟で、散歩へ行かせて頂きたいとお願いしていて、第3病棟さんだけ行くことができました。

第2病棟さんは、散歩には行けませんでしたが、稲穂が刈り入れられる季節ということでお米を感じて頂きました

これからも屋外でだけではなく、移り変わっていく季節を、少しでも感じて楽しんで頂きたいです



第1病棟

今日は、久しぶりにあいさつ活動に参加させて頂くことができました

利用者さんが鳴らされるベルで始まり『手をつなぎましょう〜♪』という歌を唄って名前を呼んでいくものです。
今回の始まりのベルはKさんが、そして終わりのベルはUさんが、職員さんと一緒に鳴らしてくださいました

あいさつ活動の後には、いつものように、それぞれお一人の方と過ごさせて頂きました。

担当:まさよ、エイミー

【あいさつ活動の内容と様子】
始まりのベルを「誰に鳴らしてもらおうかな〜」と職員さんが言われると、Kさんが左手を上げられました
職員さんが「やる気がありますね〜」と言われていました。
何度か手を上げる仕草をされていたので、この活動がお好きなのだろうと思いました

名前を呼び合い、そして『手をつなぎましょう〜♪ラララ〜ラ♪』という歌を唄いました。
Uさんは、カレンダーめくりもされました。
最後に、今月の歌の「小さい秋みつけた」を唄って、終了しました。

職員さんは、利用者さんに何かをしてもらう時には丁寧に反応を見られながら進めておられました。
職員さんの側でその様子を見させて頂いていると、Uさんは、頷く代わりに、“まばたき”をされてるように見えました
聞かれたことに“まばたき”で返事をされる様子を、初めて知ることができて、本当に嬉しいです。


【活動の内容と様子】Kさん
眠っておられたので、どうさせて頂いたらいいかなと思い、暫くKさんの腕をさすりながらお顔を見ていました。
眠りを妨げないようにと思いながら、歌を唄ったり、腕をさすったりしました

時折、目を開けられたので絵本の「まいごのどんぐり」を、ゆっくりゆっくり読みました。
寝息も聞こえたので心地良く眠って頂きたいと思いながら「紅葉」「赤とんぼ」を静かに歌いました

絵本「ふたごのどんぐり」を読んでいる途中に、発作の前兆が見られて、職員さんが来られ処置をされました。
その後は暫く、腕や背中のあたりをさすらせて頂き、落ち着かれと感じたので、再び読み始めました。
とてもよく寝ておられたので、静かにゆっくり「大きな栗の木の下で」と「見上げてごらん夜の星を」を唄いました。

今回も前回もKさんと、穏やかで心地良い時間であればいいなと思いながら、過ごさせて頂きました


【活動の内容と様子】Uさん
まず「どんぐりころちゃん」という途中で歌が出てくる絵本と「へちまのへーたろー」を読みました。
二冊とも楽しい絵本で、今回のために選んできたものでした。
Uさんは、ずっと目をパッチリ開けておられて、聞いてくださっているようでした

少し歌を唄ったのですが、本当に久しぶりに、はっきりと目を開けておられたので、
絵本を聞いて頂きたいと思い「空のおくりもの」という、長めの物語の絵本を読みました。

絵本の最後のあたりから、少し眠たそうにされたので、「上を向いて歩こう」を静かに唄いました。
Uさんは、歌を聴きながら、目を閉じていかれて、眠りに入られていくようでした。

今日は絵本を聞いてくださってるなぁ〜と感じながら読ませて頂きました。
どの絵本もとても好きになり、聞いて頂きたいと思っていたので、とても嬉しかったです



【活動の感想】
・あいさつ活動の職員さんの様子に、以前言われていた言葉を思いだした。
「いつもこれはどうかなと試してみて、少しずつ反応を見ながら、色々やっています。」
そして今日も「この反応は初めて見るな〜」と言われていました。
本当に、その姿勢に感動し、また初めてと感じられることがあることに驚きました
・今日は活動の途中で、職員さんの処置を必要とされる状態になられた。
その様子を見ながら、一生懸命に生きておられる尊さのようなものを感じた
改めて、一つ一つの活動を大切にしていこうと心に留めた。




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん9名、職員さんが2名がおられました。

今回は、天気が良ければ散歩させて頂ける予定だったのですが、風が強くなり、部屋の中での活動になりました。
散歩の難しい2病棟さんの皆さまに、庭に咲いている花や木の様子を伝えていきたいと、改めて思いました。

準備の時から、じっと見ておられる利用者さんがいて、挨拶すると少し微笑まれた気がしました。
今回も、そんな利用者さん達の表情や様子に幸せをもらって、いつものようにを鳴らして始めました


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「どんぐりのあかちゃん」「こめだしえびすさま」
 ・擬音語がたくさん出てくる紙芝居
*〔歌を唄う〕「ずいずいずっころばし」「どんぐりころころ」
*〔絵本読み〕「おなじそらのしたで」「どうぞのいす」
*〔触れる感じる〕 “お米”と触れ合う
 ・お米を入れた大小2種類の容器を、触って&握って&振って頂く。
*〔歌を唄う〕「ちいさい秋みつけた」

「こめだしえびすさま」は、方言も含まれていて、二人でちょっとおどけた感じで読み進めていきました
私たちも楽しくなりましたがしっかり見てくださっている方笑顔になってくださる方がおられました。

お米を入れた容器の一つに、肌触りのよい毛糸を巻いたものも準備しました。
みなさんが、自分らしく”見たり“握ったり”“振ってみたり”“顔に近づけたり”して、お米を感じてくださいました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・どちらの紙芝居でも擬音語がよく出てきて、おもしろい場面では反応されたり楽しんでおられた
・寝ておられることが多い方が、起きて穏やかな笑顔をされていた。
・目が合わなくても、聞いておられるのがよく分かった方もおられた。
〔絵本読み〕
・絵本も紙芝居の時のように、全体的に皆さんが目を開けられて集中して聞いてくださっていた。
〔触れる感じる〕
・担当二人で、お一人ずつ回らせて頂いた。
自分の意思で、しっかりと容器を持ち、音を出しておられる方もおられた。
・左手に持った容器を、右手の指でなぞっていって、目の前のものを確認しておられるような方もおられた。
・目の前で容器を振ると、大小2種類の容器とも、同じように振ってくださる方もおられた。
・目がご不自由で、物を頭でこすって確認する方は、小さい容器は頭には持って行かれずにそのまま振っておられた。
次に違う容器を渡すと、振ってから、今度は頭に少しこすりつけて、口に近づけられました。
職員さんが「においをかいでおられる」と、教えてくださいました
〔歌を唄う〕
・「ずいずいずっころばし」の時、職員さんが『わぁ♪Tさんの好きな歌やね〜』と言って、一緒に唄ってくださった。


【活動の感想】
・今回は「カード」を、ゆっくりお一人ずづに見て頂くようにした。皆さんが、とても見てくださっていると感じた。
・触れる感じるの時に、担当二人一緒に回らせて頂き、利用者さんの反応や小さな喜びを共有できてよかった。
・お一人お一人の顔を見ながらお礼を言って出口に向かう時、私たちをずっと目で追ってくださっている方々がおられた。
目でお見送りしてくださっているように感じて、とても嬉しかった




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回も、散歩に行かせて頂きたいとお願いしていて、総勢20名の皆さんと散歩を楽しむことができました。
朝から、少し小雨が降ったり風が強かったりしてましたが、散歩中は、日差しも風も穏やかで散歩日和となりました

散歩にご一緒したのは、利用者さん10名、職員さん・看護士さん・看護実習生さん8名です。
その後、部屋に戻ってからは、クレヨングループさん8名と、職員さん・看護士さん・看護実習生さん6名と過ごさせて頂きました。

第3病棟へ向かっていると、途中の廊下まで、職員さんに付き添われて二人の利用者さんが迎えに来てくださっていました
お一人は、自分の足で動かせる車椅子に乗られていてとても嬉しそうでした。
もうお一人の方に「お待たせしました〜」と声をお掛けすると大きく口を開けて笑顔を見せてくださいました。


【活動の内容】
*散 歩  
*紙芝居 「どんぐり ぽとん」
*歌を唄う 「どんぐりころころ」「琵琶湖周航の歌」「さんぽ」

花壇で止まっている時に、小さな声で「野に咲く花のように♪」を唄いながら、そっと利用者さんの手を握りました。
すると、すぅ〜と私の手を握り、顔の前で何度か振られました。それがとても自然で温かくてSさんの優しさを感じました

車椅子を押させて頂いた方は、あまり表情を変えない方でしたが、色々な話をしながらご一緒させて頂きました。
チラッチラッと私の顔を見てくださり、色々感じておられるのだろうなと思いました


【活動の様子】
〈散 歩〉
・10名の利用者さんそれぞれに一人が付き添って、施設の周囲を散歩した。
・花壇の辺りで休憩したが、花壇には、オレンジや赤や紫など、色とりどりの花が咲いていた
〈紙芝居〉
・散歩の後だったので、どんぐりの紙芝居を読むことにした。
・皆さんが少しお疲れのようで眠たそうな方もおられたが、いつものように聞いてくださった。
〈歌を唄う〉
・いつも指揮をしてくださる方が、職員さんから指揮棒のようなものを受け取り、今回も楽しそうに指揮をしてくださった。


【活動の感想】
今回、職員さんに、楽器の準備をお願いしていて、使えずに申し訳なかった。
でも、次にゆっくり時間が取れる時に、ぜひまた楽器を使った活動を行いたい
・散歩の時に担当させて頂いた方々が、気持ち良く過ごされたようでよかった
・花壇の花が色とりどり咲いていて、私たちも見ているだけで幸せな気持ちになった。




今回、第3病棟の担当が利用者さんと散歩に出かけている時に、第1病棟の担当の活動の様子を垣間見ることができた。
利用者さんが横になっておられるベッドの側に座り、利用者さんの方を向き微笑みを浮かべていた

その姿からは、利用者さんへの優しい思いが伝わってくるように感じた。
ずっと寝ておられる時もあると聞いている。
頻繁に職員さんが処置に来られる時もあると聞いている。

この仲間の姿から、私たちも前向きな力をもらうことができた



(活動の練習風景です  真剣に和気藹々に進めています)