あのコルトを狙え

TOKYO2020 子供たちに負債を(笑)

いすみ鉄道の思い出 3

2018-08-19 22:00:00 | Weblog

駐在所に行くとお巡りさんは警備に出ていて家族の方が対応をしてくれた。

事情を話し大きな地図を見せてもらうと何件か私と同じ姓が見つかった。

この中のどなたが親戚なるのか分からない。一件ずつ当たっていくしかないか…

まず最初に選んだのがいすみ鉄道沿線で土地勘もあるお宅。

地図を見ただけで、あの辺りかと見当がついた。それに候補の中では大きな邸宅となるので

得られる情報も大きいかもしれない。

そのお宅はいすみを訪れる際に必ず通る場所の脇となる。

すぐに見つかり表札を確かめると確かに同じ姓だ。

親戚以外で初めて見る同じ姓の表札に感動(笑)

「農業をしていた、と聞いた事があるのでここかもしれない」と父は言うが一発目で当たる事はないでしょう。それにしてもさすがに今日の父はテンションが高いな。

それも当然か。

しかし呼び鈴を押しても声を掛けても応答はない。どこか畑にでも出ているのかもしれない。

  いないみたいだね 他を当たってみようよ

父に声を掛けるのだが先ほどとは打って変わって寂しそうな顔をして家を眺めている

「うん…」

せっかくだから写真を撮っていこうよ、あ、そっかデジカメ忘れているから

ガラケーのカメラしかないか(汗

 

この父の寂しそうな顔がなんとも…

と、その時に庭から「なんでしょうか?」とご主人らしき方が声を掛けてきた。

まずは私から「横浜から参りました〇〇と申しますが実は父の実家をさがしておりまして~」

と挨拶し説明をする。

なんとか詐欺がはびこる世の中

いきなり同性だ、というだけで押しかけられたら引くわな(笑)

そして父から都内の杉並の実家や国吉に住んでいたという祖父の事を話してもらう。

数分話した所で「そういえば子供の頃に杉並の〇〇さんの家に行った事がある。

そこのおばさんはタカさんと言ったな」

父「あぁ、タカは俺のオフクロの名前だよ!」

おじさん「あ、そう。じゃちょっと座って話そう」

なんとこの家のご主人は親戚となる訳で私の祖母をご存知でした。

詳しい事は失念しましたがどうやら祖父の兄弟の血筋のようでした。

残念ながら祖父の事や実家は分かりませんでしたが父は大満足な顔でした。

20分ほど話し込み失礼をしたのですがせっかくなので写真を撮っておきたいが

これまたガラケーのカメラしかないが…

 

先程とは打って変わって嬉しそうな顔に私も良かったなぁ、と安堵。

これを持っていきなさい、と精米していないお米を30キロも頂いてしまいました。

上機嫌の父を乗せお宅を後にして国吉駅の会場へと戻ると駅前は多くの人で混雑していたが

まにまにカレチさんの誘導で再び展示車となる。

隣はまにまにカレチさんのマツダK360だ。

   まさかこの地に父を連れて来るとはなぁ

   それにここが祖父の出身地だったとは…

そんな時にまにまにカレチさんがカメラを持って再び通りかかった。

せっかくなので今日の記念に父と二人で写真を撮ってもらおう!

厚かましくもお願いすると快諾してくれて撮ってくれたのがこの写真

 

念願かなった、という嬉しそうな父

それを連れて来られて良かったな、と満足気な私

背後には父と私のコルト1100と、まにまにカレチさんのケサブロウ(K360)

私のお気に入りの写真です。 

この写真はもしも私がカメラを忘れて来なかったら撮らなかったと思う。

自分のカメラを持っていると写真はいつでも撮れる、と思い父と二人の記念写真なんて

撮らなかった。

いい写真だな、と今は父の仏壇の隣に飾られたこの写真を見る度に

この日の事を思い出す。

そして…

この写真が父と二人で写した最後の写真となった。

 

つづく

 (まにまにカレチさん、心から感謝しております)

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いすみ鉄道の思い出 2 | トップ | いすみ鉄道の思い出 4【終】 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事