虫歯を予防する歯科用イオン導入装置開発の冒頭から「感電」に対する感じ方が医療関係者、メーカー内でも販売担当者、製造担当者、設計開発者で全然違う現実にビックリされましたか?
「科学的根拠に基づいた安全(品質保証)」より「事故事例がないから従前の設計条件、製造方法で良い」という安全神話的な考え方が当時の工場を仕切っていた方の考え方でした。
食品製造時代に食品衛生(食品安全)について、ある県の役人(課長級)と協議中に「事故事例がないから(安全は確保されている)」と発言して猛烈に罵倒された人を見たことがあります。
役人・・・「今まで借金を踏み倒したことがない」を担保に、誰か、あなたに1千万円を貸してくれますか?(ないでしょう!)同じように「今まで事故がない」というのは「将来も事故がない」担保になりません。科学的根拠を担保として提示して下さい!(ついでに、〔発言した人に対して〕もう、あなたを信用しません。これから発言しないで下さい、と。)
これは東日本大震災で原発の安全神話の崩れる以前の話です。何故、教えてやらなかったって?筆者から話してもムダな雰囲気でしたので・・・・
役人の言った1千万円の意味ですが、役人が「許可」、「承認」などを与える窓口となるということは、その役人にとっては自分の職を懸けている、与えた組織が不正を行った場合、その役人も罪に問われる可能性があるということです。ある地方では「事故事例なし」が担保になる、という話もあるようですが、技術者たるもの、科学的根拠をしっかり押さえるようにしましょう。
そもそも事業継続している組織において「事故事例なし」というのは当たり前の話です。製品事故や有害事故を起こすような組織は社会的責任から存続できませんからね。
安心して下さい!筆者の開発した歯科用イオン導入装置は適合性認証基準(JIS)を満足しています。いや、それ以上の配慮も!(コストに跳ね返ってくる苦しさも・・・あります!)