信州・佐久で、ものづくり

信州・佐久在住の「ものづくり」の裏方である生産技術一筋二十数年。一芸より多芸を求められる人間から見た「ものづくり」論。

歯科用イオン導入装置 開発苦労話 その5

2016年05月25日 19時34分41秒 | 日記

6月の「歯と口の健康週間」を前に、虫歯を予防する歯科用イオン導入装置のお話をしております。

医用電気機器-第1部:基礎安全及び基本性能に関する一般要求事項 JIS T 0601-1(以下、第1部)というものがあります。参考程度でしょ、と考える方もおられるかと思いますが、電気を使う医療機器は、この規格をクリアする必要があります。しないと、製造販売することができません。

この第1部より医用電気機器-第1-2部:安全に関する一般的要求事項-電磁両立性-要求事項及び試験 JIS T 0601-1-2(以下、第1-2部)をクリアするのが難しい、と「知った顔」の人が多いのです。でも筆者は第1部を先にじっくり読んで設計に生かすべきと考えています。

何故かっ!

実は、この規格ですが、IEC規格から来たもので電線の色分け等、日本の電気屋さんの常識とは違います。日本で直流だとプラスは赤、マイナスは黒って常識じゃん!と思いますが、ヨーロッパでは?日本ってガラパゴスなのかも知れません。ちなみにアース線は緑1色ではなく、グリーンイエローを使って下さい。

筆者も悩んだこと!UL規格の電線はPSE違反?ってこと。少なくともAC電源や高電圧ラインはPSEマーク付を使った方が無難な気がします。筆者は電気工事士免状持ちなのでPSEマーク品の使用をお勧めしておきますね。

ちなみに中国から安い電気製品を仕入れて日本で売ろう!と思ったらPSEマーキングは確認して下さいね。中国製品にはCEやULマーキングがあってもPSEマーキングのないものがあり、日本国内での使用はアウト!ってこともあります。事故ったら大変なことになりますよ!

医療機器について専門の試験機関よりJIS T 0601の一連の規格に適合と認められたらPSEは免除!中国の安い医療機器を仕入れるチャンス?もちろん事故を起こさないこと!クラス1の届出医療機器であってもPSEの耐圧試験位はやって下さいね!


最新の画像もっと見る