Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

LW-K3010D

2020年04月18日 | 修理・工作・技術
大陸の通販サイトが10周年記念ということで3月にセールをやっていた。特に欲しいものはなかったが電気工作ネタを検索してみる。そして直流電源が目に留まる。ジャンクの修理や検証用に小型電源はなにかと便利。対象を絞り込んで更に検索を続けた。選択の条件として空冷ファンを装備しているもの。小型でシンプルなデザイン。電源スイッチはフロントアクセス。そしてAC100V対応品。候補を見ていくと電流値上限が5Aのものと10Aのものがあることに気づく。どうせならと10Aで探す。価格とスペックのバランスからLONGWEL社のLW-K3010Dという製品に決めた。ついでなので30種類ほどのDCプラグをオプションに付ける。価格は6500円程度。これなら郵便事故や故障品であっても諦めがつく金額。中国サイトから購入する際はダメもとで挑まねばならない。注文したのが3月末、トラッキング情報でリアルタイムに追跡できるのはありがたい。そして待つこと3週間、ようやく商品が届いた。国際郵便は雑な扱いを受けることを覚悟していたが幸いにも梱包箱にダメージはなかった。製品を先ずはチェック。金属キャビネットのフロント部が浮いている。背面の一次側電圧設定は入力220Vのまま。いろいろと不安もあるので通電前に分解する。先ずはキャビの浮きは基板の固定がでたらめだった。ガイドにメイン基板を差し込んで固定されるところが嵌っておらず、そのまま強引に組付けたのが原因。そのガイドも板金シャーシをプレスで抜いて基板を挟み込む構造。粉体塗装で絶縁されているとはいえ基板をそのまま差し込むのは抵抗があった。そこで基板にテープ保護をして対処した。他にはタップカスが出たりした。少し感心したのはパワーMOS-FETのヒートシンクにサーミスターが付けられており温度上昇をモニターしながら背面の空冷ファンON/OFFを制御していた。電源スイッチがフロントなので一次側の取り回しが心配であったが、基板中央部で中継してあり半田も綺麗でひとまず安心。メイン基板、表示基板、各ターミナルの絶縁処理や半田の盛り具合をいちいちチェックしていく。またっくもって気が抜けない。今回の製品は基本設計や内部レイアウトなどは及第点。しかし最終のアッセンブリ組み立て工程で工員さんへの指導がダメだった模様。誇らしげな「QC PASSED」のシールを信じてはいけない。もっと言えばCEやPSEマークさえも疑わしい。仕事がらみでここ20年ほど大陸製品とお付き合いしてきて学んだことは多い。そのリスクを踏まえたうえで付き合えば今回のような格安品で遊ぶこともできる。チェックが終わった筐体を組み戻す。手持ちのノートPCにDC16V電源を繋いで動作チェック、大丈夫なようだ。念のため使わないときはACコードは抜いておくとする。ところでチョークコイルの下に敷かれている紙のおまじないは何の意味があるのでしょうか。もしや半田付けの際の空間距離を稼ぐ治具代わり?

機種とメーカーは違うがほぼ同じ仕様。呆れてます。
コメント
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