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定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

高所枝打ちナタづくり(No1:鍛造編)

2019年02月08日 23時49分49秒 | Weblog

2019年1月13日

年明け早々から、また鍛冶の虫が騒ぎ出し、世間から正月気分が抜けるのを待っていました

妻は仕事で不在なので、今日しか無いとそそくさと準備を始めるのです。
耐火煉瓦でをU字溝を作り、多孔鉄パイプを敷いて、鞴(ふいご)代わりのブロワーを突っ込みセット。

 
先ずは火の着きが良い消し炭を投入し、いざ、着火



これは、昨年12月24日(天皇誕生日振替休日)に作った、金床。
この日がデビューです。
この上で、叩きます。面が広くなり、使いやすくなったはず

アンビル(金床づくり)



鋼材は、廃棄物で出た(紙の裁断機の刀身) 
昨年末の大掃除で廃棄されていたのを、僕の趣味を知っている部下が、わざわざ外して持って来てくれました
取っ手の中の金属部分(中子)まで含めて、57cm×3cm×7mmの長物




炭を熾し、新しい炭も加えて火力を増し、ブロワーもふかしてガンガン焼き始めます。
パチパチと火の粉が舞い上がるので、服装は綿製品の出で立ちです。




先ずは、切っ先側を左手で持って、中子の方から焼き始めましたが、ここも堅いので、なかなか伸びません。



鉄は熱いうちに打てですが、約1.2kgのハンマーを力いっぱい振りかざしても、少しずつ形が変化していくほどです。
汗が額に、背中に流れます




冷えると、鋼材の色がだんだん黒くなり伸びなくなるので、また焼きます。
この焼く時が、休憩と言えば休憩です。



再開
カーン、カーン、カーン
かん高い響きが、ご近所一帯に響き渡ります。
近所は、理髪店と化粧品レディーの事務所なので、通りがかりの人からは異様な目で見られますが、そんなの関係ない



焼く間は休憩ではありますが、ここまで300回くらいは振りかざし、本格的に汗が、額にも背中にも流れ、腕には疲れが出始めています。



裁断機の刃は、出刃包丁の様に片刃で、片方は裏スキという凹部分が刀身全体にわたっています。
この凹を平らに伸ばさなければなりません。




刃の断面は、長方形的になりますが、刃側を薄くしようと刃側ばかり叩くと、余った金属は横に伸びますから、刀身全体はだんだんと湾曲していきます。
アラビアの刀、シャムシール(半月刀)みたいにならないように、峰(平(ヒラ))側もバランスよく叩き、余った金属を先に、先に、切っ先へと伸ばしていきます。
口で言うのは簡単ですが、餅を成型するのと違い、なかなか思うように伸ばせないのです。
刀身が長く、左手は皮手袋をしていても熱くなって来たし、右手は疲労でリズムが遅くなるし、ここまで1,000+数百回叩いているはずです。




ハンマーを持つ手には、大豆マメが2つ出来、包丁研ぎで切った人差し指も痛み出しましたので、今日はここまでとしました。



1月26日 

実は、前回翌日の14日から、風邪気味となり、15日にインフルエンザA型と判明し、せっかくの休みもおとなしくしていました。

すっかり回復した前日の25日は、職場の新年会
二日酔いにならないように1次会で帰りました。
妻は仕事で不在と分かっていたので、普通に起き出し、朝からそそくさと準備を始めたのです。
あいにく、この日は雪まで舞う寒い駐車場でしたが、寒さに負けません

温度を1,000度まで上げて真っ赤に焼きました。
今回は、やや短い中子を、もう少し伸ばすことから始めました。




中子の長さが確保できると、冷やして持ち手にしました。
今度は中子を持って、切っ先側を叩き始めました。




バーベキューみたいに、ただ自然に熾る炭は約800度です。
鍛造をしやすくするために、ブロワーをふかして酸素を加給して1,000度まであげます。

でも炭はドンドン燃えて灰になるので、頻繁に炭をくべなければなりません。




切っ先側から、峰や刃を中央に向かって叩いたり、中央から切っ先に向かって叩いたり。
鍛冶屋にある自動ハンマーがあればと、恋しく思うほどです。




そして湾曲にも注意しながら刀身を伸ばしていきます。
もう腕が上がりません




鍛造で伸ばしに夢中だと、刀身はグニャグニャに曲がっています。
峰側や刃側に目を添えて、真っ直ぐになるように、曲がった凸側を叩いて伸ばし、歪みを取っていきます。
蛇行した刀身を真っ直ぐにするのは、焼き入れ前のこの時しかありません。



昼飯も忘れていたので、遅い昼飯をした後は、粗研ぎ(アラトギ)に移りました。
鍛造面は、ハンマーで叩いて伸ばしているので、凸凹です。
これを包丁や、日本刀のように平面になるまで均す作業が粗研ぎです。



砥石は一番粗く硬いものを使い、刃側のみに集中して、ともかく研ぎます。
数ミクロンずつでしょうが、少しずつ山が減っていきます。
アッ今、また、地震で揺れています



粗砥ぎを怠けると、キズが最後まで取れません。
砥石の汁(クソや泥と言う)を出来るだけ流さないように、クソで研ぐ気持ちで何百回も研ぎます。
刀身が長く、2面ありますので、ただひたすら
おそらくトータル半日時間くらい研ぎ続け均します。
それくらい研がないと、凸凹は平面になりません。




鍛造と研ぎにクタクタに疲れて、今日はこれで仕舞いとしました。
今日は9時間近く、ぶっ続けでやりました。

写真の上のナタは3年ほど前のナタです。
湾曲を制御しきらず、アラビアの刀、シャムシール(半月刀)みたいになったものです。

今回は、そうならないように鍛造しました。
刃渡り55cmとなりました。



この続きはNo2で~さらに中研ぎと、柄(取っ手)づくりをアップしようと思います。

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