別の学生が、怪我をした自分の指をスワミに見せた。スワミはお尋ねになった。
スワミ: 指をどうしたのですか?
学生:: スワミ、浴室でつぶしました。
スワミ: どうやって浴室で指をつぶすことができるのですか?
学生:: スワミ、浴室のドアに指がはさまったのです。
スワミ: ああ!! 不注意! 不注意!
スワミは手を揺らしてヴィブーティを物質化し、その学生を祝福なさった。別の学生に目 を留めて、
スワミ: どうしてそんなヒマシ油を飲んだような顔をしているのかね?(その学生は 答えなかった。その学生を教師に示して)
彼は何の形をしていますか? (教 師から返答はなかった)(手で卵の形を作って見せて)卵! 卵! 卵!
そう言うと、スワミはその学生の頬をポンポンと叩かれた。スワミが叩くと学生の顔に ヴィブーティの印が現れ、スワミはその直後にその学生にヴィブーティを物質化なさった。 ヴィブーティの印を見て、スワミは学生の顔をぬぐって、おっしゃった。
スワミ: 運動しなさい。(そうすれば)もっと背が伸びます。
6月25日
スワミは MBA の教職員の何人かに話をなさっていた。
スワミ: あなたは安定した心を持たなければいけません。
教師: 神性を認識すると、安定した心は持てなくなりますか?
スワミ: 神性を認識すると、あなたは至福になります。至福になると、心といったも のはなくなります。
小さな少年が上体を曲げてスワミに手紙を手渡そうとしていると、スワミは即座に懸念を 表して、その生徒に注意した。
スワミ: ゆっくり、ゆっくり。(スワミは手紙を受け取って尋ねた)何年生? 生徒: 9年生です。
スワミ: 9年生? 君は何歳ですか?
学生: 14です、スワミ。
スワミ: 21?
学生: いいえ、14です。
スワミはサイ クルワント ホールの正面にあるハヌマーン像近くの建設工事を見に出て いかれた。一人の学生がひざまずいてスワミに小さな手紙を見せた。
学生: スワミ、盲腸に問題があって、お腹が痛むのです。
スワミ: お医者さんに言いましたか? (学生から返事はなかった)お医者さんのと ころに行って、(盲腸を)切って捨てるようにと言いなさい。
6月26日
スワミはインタビュールームから出るとすぐにダルシャンをお与えになった。スワミは バースデー ボーイズ〔今日が誕生日の男子たち〕のところに行って、彼らを祝福なさっ た。ダルシャンを与えて戻ってくる途中、スワミはお菓子を配るために5~6人の学生をお呼びになった。
スワミ: このお菓子をイーシュワランマ スクール〔プッタパルティ村にある公立の 女子中高等学校(当時)〕の女生徒たちに配りなさい。
学生: はい、スワミ!
スワミはとてもいたずらそうに、どうやって女生徒たちにお菓子を配るのかとその学生に お尋ねになった。(マンディールのしきたりでは、女性には女性が配り、男性には男性が 配ることになっているため。)その後、何人かの学生が呼ばれて、学生とゲスト全員にマ ンゴーを配るようにと言われた。マンゴーが配られている間、スワミは学生たちの間を歩 いて、学生たちと共に時を過ごされた。スワミは、小柄で小太りの青年の近くにマンゴー がいっぱいに入ったバスケットが置かれているのに目を留められた。
スワミ: そのマンゴーは全部、君のためのものですか?
学生: いいえ、スワミ。(それから、その学生は自分のマンゴーをスワミにお見せした。たまたま、そのマンゴーは大きなマンゴーだった。)
スワミ: 君のサイズ! 君の大きさ! 君の大きさ!
それから、スワミは V.・K.・ナラシンハン氏のところに行って、マンゴーを受け取ったか どうかお尋ねになった。
スワミ: マンゴーは受け取りましたか?
VKN: はい、スワミ。(氏は即座に自分のマンゴーをスワミに見せた。)
スワミ: ずいぶん大きなマンゴーを受け取りましたね。あなたはそのマンゴーを何と 呼びますか? これはバインガナパッリ マンゴー〔アーンドラ プラデー シュ州でよく採れるジューシーで大型のマンゴー〕ですよ。
一人の学生がスワミに手紙をお見せしていた。スワミはその学生の手が震えていることに 目を留められた。スワミは学生の手から手紙を取り、おっしゃった。
スワミ: 見なさい、私は72歳ですが、手は震えていませんよ。それは私の中に3つ の P があるからです。それは、Purity〔清らかさ〕、Patience〔根気〕、 Perseverance〔忍耐力〕です。ところが、あなたの中にあるのは、Pollution
〔汚染〕、Pollution〔汚染〕、Pollution〔汚染〕です。(別の小太りの学生に 目が留まり)細さを維持するには、ビーツや人参や芋など、根菜類を食べな いことです。私はこうしたものはどれも食べません。だから私の体重はいつ も108ポンド〔約49キロ〕を維持しているのです。毎日、私はダルシャ ンの前後に一杯の冷たい水を飲みます。これは健康に良いのです。食事の時 には、私はラーギ サンカティ〔四国稗の粥〕だけを食べます。甘い物やお 菓子や果物はあまり好きではありません。私はチョコレートの味もビスケッ トの味も知りません。
バジャン ホールに行く時、スワミは病院から多くの医師が急いでやって来るのに目を留 められた。スワミは、その医師たちのためにマンゴーを持ってくるようにと、一人の学生 を送られた。
6月27日
インタビュールームから出てくると、すぐにスワミはベランダのガネーシャ像のところに お上がりになり、プールナチャンドラ講堂からマンゴーを取って来させるために何人かの 学生を呼んだ。
今日は、アーンドラ プラデーシュ州のさまざまな地域から役200人の 女子学生がダルシャンを受けに来ていた。彼女たちは皆、ハイデラバードで行われた特別 夏期講習プログラムに参加した学生たちで、夏期講習の終わりに全員でプラシャーンティ ニラヤムに来たのだ。スワミはその女子学生たちに、パーダ ナマスカール〔御足に触れ る礼拝〕と、プラサードとしてのヴィブーティ〔神の恩寵としての神聖灰〕、そしてマン ゴーもお与えになった。
インタビューの後、スワミはいくつかのバスケットの中にまだマンゴーが残っているのに目を留められた。スワミは何人かの医師に合図なさり、そのマンゴーを医者とゲスト全員 に配るよう求めた。配り終わると、医師の一人が自分用にマンゴーを一つ取り、それから 残ったマンゴーを元の所に戻した。それに気づいたスワミはこう注意なさった。
スワミ: 利己的、利己的。青年たちにマンゴーを配りなさい。
その医師はすばやくマンゴーをまた取りにいって、学生たちに配りはじめた。医師がマン ゴーを運んでいる時、スワミはその医師を見て、いたずらっぽくおっしゃった。
スワミ: 大きなお腹、大きなお腹、何か仕事をしなさい、何か仕事をしなさい。(ある学生に向かって)どこから来たのかね?
学生: コーリコードです、スワミ。
スワミ: ケーララ州のコーリコード。知っています。行ったことがあります。
学生: どうかケーララ州にいらしてください、スワミ。
スワミ: ええ、行きましょう。私はパールガート〔ケーララ州にある都市〕に行ったことがあります。メノン医師の家に滞在しました。
学生: はい、スワミ。
スワミ: シリーシャイラム〔プッタパルティの北のカルヌール県にある巡礼地〕には スワミの学校があります。知っていますか?
学生: はい、スワミ。私の父はその学校の校長です。
スワミ: 知っています、知っています。その学校には何人の学生がいますか?
学生: (口ごもりながら)600人から700人くらいです、スワミ。
スワミ: いいえ、900人の学生がいます。学校は男女共学ですか?
学生: はい、スワミ。
スワミ: どうしてわかる? 水牛か? 男女共学の学校はありません。男子校だけです。
Students With Sai: Conversations 1991 to 2000 p131~p135