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カレーショップ サイのツノ 公式ブログ

「マスターの独り言」 日々の雑感やお店の裏話などを綴っています。サイのツノへの興味と関心が増して頂ければ幸いです。

ボロボロの「のぼり」

2020-04-12 21:14:50 | 日記
 
 飲食店ならずとも客商売の店には「のぼり」は必須アイテムの
 ひとつでしょう。サイのツノにも3つのぼりがあります。
 しかしボロボロののぼりがはためいている。さらに風に飛ばされそうな
 メニューがくっついている看板が店先に出ているような飲食店は繁盛す
 る店の要件を満たしてはいない。繁盛はしないと普通は思いますよね。
 昭和から続いているような老舗というなら話は分かりますが、まだまだ
 認知度の低い飲食店なら外観で好感度を上げれるようにするのは当然の
 ことで、できていない店は当然のことながら淘汰される。
 自分もそう思います。
 でも実際はそういう店でもそれなりにお客さんが来ていたりします。
 そうです。当店の話です。

 サイのツノがオープンした時の外装はユニークでした。畳一畳ほどの板に
 自分が30分ほどで書いた絵というかなんというか、表現しようもない
 稚拙なものが店頭の上の部分に掲げられていました。ホントに30分ほどで
 書いたんです。もともとの話をすると看板というのはすごく高いんです。
 ネオンがチカチカするようなものでなく、単純に内側から光で照らすような
 簡単な看板でもサイのツノみたいな小型店舗の場合でも数十万します。
 結構ですよね。オープンの時はそんな余裕はなかったので何もつけず
 棕櫚竹を張るだけにしていたんですが、工務店の人がさすがにこれはどう
 なんだろうと思ったのか畳一畳ほどの板を渡してくれて「これに自分で
 何か書いてもらってつけるだけならお金はかからないからどうですか?」と
 言われ、そうだよな、看板が何もないというのもあんまりかな、と思って
 書くことにしたんですが、開店前の忙しさで後回しになって気が付けば
 開店数日前、とにかく何か書かなくちゃ、何がいい?とりあえず店名は
 入れて、後は、うーん、そうだ、朝日だ!これから始まるんだから日の昇る
 イメージだろう、朝焼けの雰囲気で書こう、と閃いて30分ほどで筆とペンキ
 で完成したものを掲げました。
 実際につけられて見た印象は、貧弱。サイのツノという字も小さく細く、背景
 として塗られた色も何かはっきりしない。こんなんでいいのか?とは思うものの
 開店間近の忙しさで、まあ、しゃあない。そのうち何とかしようと、開店に突入。
 開店後も看板何とかしなくちゃという思いは頭の片隅にあるものの手は回らず。
 そのうち、これはこれで味があるのかも、という現実逃避で月日は過ぎ、
 看板自体が緩んできて落っこちそうになってきて、さすがにこれはまずいと
 工務店に連絡して作り直してもらいました。今あるのがそれです。工務店さんの
 アイデアで費用のかからない非常にシンプルなモノです。そんな外観で今まで
 やってきました。

 要するに何が言いたいかというと見た目、外観の重要性の中身、というか意味を
 取り違えるとまずいんじゃないかということです。
 外装や内装、メニューの見せ方等、飲食店経営をする上ではいろいろ言われますが、
 最終的に決め手になるのは実際に仕事をする人ですよね。人というのはその内面
 というか、仕事をしていく上での理念といってもいいでしょうし、態度や考え方、
 日々、刻々と過ぎていく時間をどう過ごすのかという話になるのではないでしょうか。
 もちろん見た目が大事というのは当然ではありますが、その見た目というか外観、
 外見が内面から出てくる必要があるのではないでしょうか?どこかから持ってきた
 とか、誰かに言われたとか、その場やその人の何か止むに止まれない必然性や欲求
 とは無関係なもので取り繕っても薄っぺらいというかすぐ飽きられるというか、
 やはり面白くないですよね。そういうのは。やってる方も見る方も。
 
 まあ、それがボロボロののぼりの言い訳になるわけでもないでしょうが。貧しい外観
 の言い訳を一生懸命してるだけみたいですね。今さらしても遅いんですが。
 いっそボロボロののぼりを売りにするとか。もし友人や知人にサイのツノを
 紹介される時は「ボロボロののぼりが目印だよ」というのはどうでしょう?
 駄目か。