タマが腹這いになって息を整えていると、後ろから足音が近づいてきた。
タマは、左側の耳だけを足音のする方に向けて注意しながらも、
テツオさんの様子を見続けた。足音は、おカルさんだと知っているタマは、
半ば安心して無私したのだった。
「アーラッ!タマちゃん!そんなに興奮してどうしたのかしラッ!」
「・・・・・・・」
「アーラッ!タマちゃんたラッ!私を無私しているようにしたって!
気にしていることくらい、お見通しヨッ!」
タマは息を整えていて、おカルさんに返事をするタイミングを失ってしまったのだった。
ゆっくりと首を回して、おカルさんに顔を向けたタマは、
「わかるぅ」
と、おカルさんに甘えた口調で言った。
「アーラッ!わかるにきまってるでショッ!タマちゃんのお耳が、
私の足音を聞いていたことくらい、ちゃーんとみえるのヨッ!」
「わかっちゃったのねー」
「今更だわよねー!タマちゃん」
「ゴメンねおカルさん。息が上がっちゃったから・・・・・・」
「アーラッ!何を言っているんだかネー!タマちゃんはまだ青春まっただ中でショッ!
息が上がっただなんて、もーっとズーットお年寄りに成ってから吐く言葉なのヨッ!」
「そうなの?」
「そうともサッ! かめのこうよりとしのこう っていう諺があってネッ!
言葉にもバランスというものがあるノッ!例えばネッ!生まれたばかりの子供が、
(私の生き方ってこれで良いのかしら?????)なーんて言ったって、
だーれも相手にしてくれないのヨッ!(何言ってるのよ!おバカさんねー)でおしまい!
充分長く生きて、(私の生き方良かったのかしら?)って悔やむのはゆるされるのヨッ!」
「それは、わかるわ」
「そうでしョッ!たくさん言葉を覚えたからって、むやみに使って良いわけじゃないのヨッ!選んで使う事が、大切なのッ!私はタマちゃんよりお姉さんだから、タマちゃんに
こんなお話しが出来るのヨッ!もし、タマちゃんが私に今のような事を言ったら!
私の美しい歯で、ガブーーーーッ!って噛んじゃったりしちゃうかもヨッ!」
「ねえ、おカルさん・・・・・」
タマは、話題を変えて、テツオさんのことをおカルさんに聞いてみようと思った。
タマは、左側の耳だけを足音のする方に向けて注意しながらも、
テツオさんの様子を見続けた。足音は、おカルさんだと知っているタマは、
半ば安心して無私したのだった。
「アーラッ!タマちゃん!そんなに興奮してどうしたのかしラッ!」
「・・・・・・・」
「アーラッ!タマちゃんたラッ!私を無私しているようにしたって!
気にしていることくらい、お見通しヨッ!」
タマは息を整えていて、おカルさんに返事をするタイミングを失ってしまったのだった。
ゆっくりと首を回して、おカルさんに顔を向けたタマは、
「わかるぅ」
と、おカルさんに甘えた口調で言った。
「アーラッ!わかるにきまってるでショッ!タマちゃんのお耳が、
私の足音を聞いていたことくらい、ちゃーんとみえるのヨッ!」
「わかっちゃったのねー」
「今更だわよねー!タマちゃん」
「ゴメンねおカルさん。息が上がっちゃったから・・・・・・」
「アーラッ!何を言っているんだかネー!タマちゃんはまだ青春まっただ中でショッ!
息が上がっただなんて、もーっとズーットお年寄りに成ってから吐く言葉なのヨッ!」
「そうなの?」
「そうともサッ! かめのこうよりとしのこう っていう諺があってネッ!
言葉にもバランスというものがあるノッ!例えばネッ!生まれたばかりの子供が、
(私の生き方ってこれで良いのかしら?????)なーんて言ったって、
だーれも相手にしてくれないのヨッ!(何言ってるのよ!おバカさんねー)でおしまい!
充分長く生きて、(私の生き方良かったのかしら?)って悔やむのはゆるされるのヨッ!」
「それは、わかるわ」
「そうでしョッ!たくさん言葉を覚えたからって、むやみに使って良いわけじゃないのヨッ!選んで使う事が、大切なのッ!私はタマちゃんよりお姉さんだから、タマちゃんに
こんなお話しが出来るのヨッ!もし、タマちゃんが私に今のような事を言ったら!
私の美しい歯で、ガブーーーーッ!って噛んじゃったりしちゃうかもヨッ!」
「ねえ、おカルさん・・・・・」
タマは、話題を変えて、テツオさんのことをおカルさんに聞いてみようと思った。