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教育催眠研究会(面接・講習・研修)

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もうあなたは催眠を必要としない!

2017年06月21日 20時03分16秒 | Weblog
熱心に「メンタルリハーサル法」の研究を続けてくれている生徒さんのうち3名に、本日「もう催眠を必要としない!」と言い渡しました。

彼らは非常に熱心で、物事の本質をよく見抜き、効率よく学習をすすめてきました。常に的を射た質問をしてくれたので、私の説明が自然と手順を踏んでいくことにつながりました。

そして今日は実験的な授業のモデルとして私に協力をしてくれました。
おかげで本当に有意義な時間となりました。その内容は、また後ほど。

放課後、たずねてくれたこの子たちに感謝の意を伝えるとともに、今日のタイトルにある言葉を伝えました。

協力してもらえるのはとてもありがたいのですが、自己催眠はともかく、他者催眠をやる機会が多くなってしまうと困ったこともあるのです。

【依存心】
 他者催眠で誘導されることが続くと、そこに「依存心」が生まれてしまいます。「催眠のおかげでリラックスできる・・・」だとか。こうなるとよくありません。裏を返せば、催眠がないとあまり落ち着けない・・・ということにつながってしまいそうな気になりますから。
 ということで、依存心が大きくならないうちに、これからはなんでも自分で問題解決ができる・・・という自身を持ってもらうのです。

【転移・逆転移】
 それともうひとつ。臨床心理学でいうところの「転移」「逆転移」に似た現象も生じかねません。
 教育現場でやるのは、あくまでも「教育催眠」「メンタルリハーサル法」であって、決して治療だとか分析だとかはやりませんが、それでも細心の注意は必要です。
 教育者はできるだけ深く学び、たとえ臨床家ではなくとも、そのたぐいの書物は可能な範囲でたくさん読んでおく必要があるのです。この「転移・逆転移」の問題などは、たとえ催眠をやらない人でも知っておく方がよいのです。

【気づきのトレーニング】
 本日「君たちは、もう催眠を必要としない」と言ってもらえた生徒たちは、完全に「目覚めた」状態で、その瞬間瞬間の自分や周りの情報を、できるだけあるがままにキャッチして、賢く対処できるようなトレーニングに入っていけることでしょう。

 この子たちのレベルにまで到達したら「催眠はもう卒業した」と言ってあげる方が、この子たちにとってはいいことなのです。
 催眠の施術者は、この「潮時」をつかまないといけないのです。できればそれを指摘してくれる第三者をつけておくといいのですが。
 「いや、もうちょっと他者催眠と自己催眠の併用を続けよう」と思いがちですが、自分が考えている以上に早く「卒業の時」はやってきています。
 施術者は、「まだちょっと早いな」と思う段階で、自分の執着を断ち切らなければなりません。
 これは肝心なことであり、心に刻んでおかなければなりません。「依存心」はマイナス。「自律・自立」こそ主眼です。

 本日も、気の向くままの走り書きでした。

 教育催眠研究会
 事務局 渾沌
 http://www.konton.net/saimin






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