◆「なぜ無料なのですか?」
[1]なぜ無料なのですか?
教育催眠研究会では、催眠面接、メンタルリハーサル法講習会、催眠技法講習会等、すべて無料で行っています。
通常のクリニック等では、面接時間に応じて料金が発生しますし、催眠技法習得のためのセッションを受講すると、たいていの場合、20万円以上の費用が必要になります。面接やレッスンを受けて料金が発生するのは当然ですので何の不思議もありません。
ところが、本研究会では、無料で情報提供等を行っています。それはなぜでしょうか。
[2]いやなことはやらない
催眠の基本は「自己催眠」です。テレビでやっているような「ショー催眠」では、「催眠術師」がステージ上の人にさまざまな暗示を与え、いろんなことをやらせます。通常では恥ずかしくてできないようなことでも催眠術にかかると平気でやってしまったりします。このようなステージ催眠が成功するにはそれなりの理由がありますが、一定の条件がそろえば可能です。
あの催眠ショーを見た人のなかには「催眠術師は人を意のままにあやつることができる」と勘違いしてしまう人もいるようです。
しかし、実際には、被験者は自分の意に反することはしません。催眠状態にあっても理性は失われませんし、むしろ感受性が高まり、「催眠術師」の人間性(下心や偽善等をも)を見抜いてしまいます。催眠誘導された人は、見かけ上は眠っているように見えたり、従順に見えたりしますが、自分が「これは受け入れてもよい」と感じたことしか受け入れません。本人の意思に反したことを無理矢理やらせようとすると、被験者は催眠から覚めてしまいます。
このようにみると、催眠状態にある被験者は「催眠術師」の暗示に従っているのではなく、催眠術師を媒介として自己催眠を行っているようなものです。「催眠術師」に「術」をかけられてしまったわけではありません。被験者は、信頼のある人の言葉を受け入れて、自ら催眠状態に入るのです。
わかりやすく表現するために、敢えて「かける」という言葉を使うとすれば、催眠を「かける」のは術者ではなく被験者のほうなのです。実際に催眠を「かける」のは、「かけられる」側ということになります。
したがって、本研究会では「自分の力で催眠状態に入ったんだ」ということを自覚していただくため、料金をいただきません。
[3]自立・自律が第一
「催眠のおかげ」はダメ。
本研究会がいちばん避けようとしていることは、「催眠のおかげで、過度に緊張することなく試合に臨めた」だとか、「先生のおかげで悪い癖がなおりました」だとか、「催眠ってすごいですね」などの評価です。
考えてみてください。「催眠のおかげ」だと思うということは、その人の心の中には依存心があるはずです。「先生のおかげで・・・」と言われるようではダメです。
本研究会では、「催眠面接」などを通じて被験者を援助し、自己実現をはかる手助けをさせていただきます。多くの場合は「メンタルリハーサル法」を習得していただき、自分が自分のために自分の力で自分をコントロールできることを目標としています。
理想は、被験者が「催眠なんて全然関係ない」と思うこと。「自分の力で成功したんだ」と。というよりも「なんだか知らないけど、いつの間にか(理想が)実現した」というのがベストです。メンタルリハーサル法を続けることによって、ごく自然に自分自身を向上させていけばよいのです。そのようにして「知らぬ間に」目標に近づいたことになります。
このへんはじつに重要なことです。「自分でよくなった」という自覚がないと、結果があまいものになってしまうのです。目標を達成できたのは「催眠のおかげ」ではなく「自分の努力の結果」だと思ってくれないと意味がないのです。料金を請求するということは「あなたがよくなったのは催眠面接のおかげですよ」と恩を着せるようなものです。
このようなことから、本研究会では「自分でよくなった」と思っている人から料金をいただくわけにはいかないと考えております。
ただし、これは教育催眠研究会がそういう方式をとっているというだけのことであり、「こういう方式であらねばならぬ」ということではありません。むしろ、最初に述べたように「正当な報酬を請求する」というのが普通のことです。
教育催眠研究会のお知らせを見て、遠隔地から来県される方もありますが、なかには「無料」という表記を見て、あやしむ人がおられるかもしれません。「タダというのはおかしい。何かウラがあるのかな?」と感じてしまうこともなきにしもあらずということで、このような説明をさせていただきました。
http://hyped.web.fc2.com/i/hyp.htm
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