2017年7月31日(月)
== 利尻島を観光後フェリーで礼文島へ〈続き〉 ==
利尻島の鴛泊(おしどまり)港を出て間もなくの船から望む利尻山も、山頂付近は雲に
隠されている。
フェリーは西に向かい、間もなく礼文島の長い島影が近づく。
今日も2等船室は空席が多い。13時35頃、逆に礼文島香深(かふか)港からから利
尻島鴛泊港に向かうフェリーと行き違う。
次第に緩やかな山並みが長く延びる礼文島が近づき、南北に長い礼文島の南端近くの東
側にある香深港のフェリーターミナルに入る。
ターミナルのそばに立つ7階のビルが、今日の宿となるホテル礼文のよう。ターミナル
の左手には、宗谷バスの観光バス5台並び、その1台が我々のツアーのものらしい。
定刻より2分早い13時48分に着岸した。
礼文島を巡るバスも、稚内や利尻島と同じ宗谷バスの礼文営業所の観光バス。今日のド
ライバーはトウマさん、今日明日ともガイドはフジイさんとのこと。13時55分にフェ
リーターミナル横を出発した。
礼文島は南北約30㎞、南北約8㎞の細長い島で、島の一周は約72㎞だが西側は断崖
が続くので、島を一周する道路はないとのこと。
全島が礼文町で人口は2,629人、6割が漁業に従事しているが、労働力は不足して
いるよう。利尻島のような火山島ではなくて海底から隆起した島で、畑はわずかで自家用
程度しか作れないという。
島の最高峰は礼文岳で標高490mだが、日本一低い高山帯を楽しめる山と言われてい
るとか。
島の南東端に近い香深から、バスは島の東側海沿いを北上する。ちょうど中ほど辺りで、
日食観測記念モニュメントの横を通る。終戦直後の昭和23年(1948)5月9日の金
環食を観測した場所で、当日は日米の観測者が1,500人も来島し、雲が多くて観測が
危ぶまれたが、10時27分にわずか0.7秒だけ観測でき、観測者や島民を喜ばせたと
いう。
さらに北進して、島の北東部にある高山植物園前に14時14分に着いた。礼文島は海
抜0mから高山植物が咲く希少な島、固有種も多くて本州では高山でしか見られないよう
な花が数多く見られるようだ。
この高山植物園では、礼文に生息する高山植物の主な花を観賞でき、人工増殖により自
然の開花期以外にもレブンアツモリソウが観賞できるという。
木造の建物に入ると、無菌培養されたそのレブンアツモリソウが咲いている。
建物を抜けて植物園に入り、広い園路を一周する。
園内には、ツリガネニンジン、ハマナス↓、レブンウスユキソウ、シラネニンジン、チシ
マワレモコウ、レブンソウ、エゾカワラナデシコなどが咲く。
レブンウスユキソウ
エゾカワラナデシコ
広々とした草地に吹く風が暑さを和らげてくれ、その向こうには礼文岳も望まれた。
14時40分に植物園を後にする。真ん中が私たちのバス。
バス車中からの展望
島の北部にある久種湖(くしゅこ)や緩やかな丘陵の横を通過して南西に回り、西北部
の西上泊(にしうえどまり)集落ある澄海岬(すかいみさき)近くの駐車場に14時50
分に着いた。
漁港に沿って回り込み、いろいろな花咲く草地の急斜面を上がると、紺碧の海に突き出
た岩礁や絶壁など、海食崖(かいしょくがい)と呼ぶ自然が作り出した複雑な地形が見下
ろせ、一帯は西上泊園地とも呼ばれているようだ。
周辺にはエゾオグルマ↑が多く、ほかにチシマワレモコウ、ツリガネニンジン、エゾカ
ワラナデシコ、チシマフウロなどが花を見せている。
15時15分に駐車場を出て、緩やかな丘陵の間やレブンアツモリソウ群生地横などを
通過する。
島の北西側先端まで進み、島の最北端であるスコトン岬の駐車場に15時30分に着く。
よく晴れた日にはサハリンの島影が望めるというが、晴天ながら今日は雲もありそこま
では見通せず、近くのトド島だけははっきりと見える。
最北端の展望台には、「最北限の地スコトン岬」の標柱が立っていた。北海道の最北端、
宗谷岬よりは4.25㎞南だというが、島としては日本最北端の地である。
東側に島の東北端側から突き出た金田ノ岬(かねだのみさき)が望まれ、駐車場に戻る
途中には民宿スコトン岬の建物が見下ろせる。
駐車場からふり返ると、緩やかな草原の向こうに礼文岳が望まれた。眼下の海面では、
漁に行くらしい小舟が勢いよく走り去った。
15時58分にスコトン岬を後にして、東南端に近い香深港そばの宿に向かう。迂回路
はないので往路をそのまま戻り、東海岸を南下する。25分ほど走ると、海を隔てて利尻
岳が再び姿を見せたが、あい変わらず山頂付近は見せてくれない。
今日の宿泊地、ホテル礼文には16時30分過ぎに着いた。部屋に入って窓を開けると、
香深港の向こうにやはり利尻山が望まれる。間もなく、稚内からの最終のフェリー、ボレ
アース宗谷が入港してきた。
夕食は、ホテル1階の食堂・礼文館で18時30分から。今日も地元海産物が中心のヘ
ルシーメニューで、みな美味しくいただいた。
(歩数 10,000)
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== 利尻島を観光後フェリーで礼文島へ〈続き〉 ==
利尻島の鴛泊(おしどまり)港を出て間もなくの船から望む利尻山も、山頂付近は雲に
隠されている。
フェリーは西に向かい、間もなく礼文島の長い島影が近づく。
今日も2等船室は空席が多い。13時35頃、逆に礼文島香深(かふか)港からから利
尻島鴛泊港に向かうフェリーと行き違う。
次第に緩やかな山並みが長く延びる礼文島が近づき、南北に長い礼文島の南端近くの東
側にある香深港のフェリーターミナルに入る。
ターミナルのそばに立つ7階のビルが、今日の宿となるホテル礼文のよう。ターミナル
の左手には、宗谷バスの観光バス5台並び、その1台が我々のツアーのものらしい。
定刻より2分早い13時48分に着岸した。
礼文島を巡るバスも、稚内や利尻島と同じ宗谷バスの礼文営業所の観光バス。今日のド
ライバーはトウマさん、今日明日ともガイドはフジイさんとのこと。13時55分にフェ
リーターミナル横を出発した。
礼文島は南北約30㎞、南北約8㎞の細長い島で、島の一周は約72㎞だが西側は断崖
が続くので、島を一周する道路はないとのこと。
全島が礼文町で人口は2,629人、6割が漁業に従事しているが、労働力は不足して
いるよう。利尻島のような火山島ではなくて海底から隆起した島で、畑はわずかで自家用
程度しか作れないという。
島の最高峰は礼文岳で標高490mだが、日本一低い高山帯を楽しめる山と言われてい
るとか。
島の南東端に近い香深から、バスは島の東側海沿いを北上する。ちょうど中ほど辺りで、
日食観測記念モニュメントの横を通る。終戦直後の昭和23年(1948)5月9日の金
環食を観測した場所で、当日は日米の観測者が1,500人も来島し、雲が多くて観測が
危ぶまれたが、10時27分にわずか0.7秒だけ観測でき、観測者や島民を喜ばせたと
いう。
さらに北進して、島の北東部にある高山植物園前に14時14分に着いた。礼文島は海
抜0mから高山植物が咲く希少な島、固有種も多くて本州では高山でしか見られないよう
な花が数多く見られるようだ。
この高山植物園では、礼文に生息する高山植物の主な花を観賞でき、人工増殖により自
然の開花期以外にもレブンアツモリソウが観賞できるという。
木造の建物に入ると、無菌培養されたそのレブンアツモリソウが咲いている。
建物を抜けて植物園に入り、広い園路を一周する。
園内には、ツリガネニンジン、ハマナス↓、レブンウスユキソウ、シラネニンジン、チシ
マワレモコウ、レブンソウ、エゾカワラナデシコなどが咲く。
レブンウスユキソウ
エゾカワラナデシコ
広々とした草地に吹く風が暑さを和らげてくれ、その向こうには礼文岳も望まれた。
14時40分に植物園を後にする。真ん中が私たちのバス。
バス車中からの展望
島の北部にある久種湖(くしゅこ)や緩やかな丘陵の横を通過して南西に回り、西北部
の西上泊(にしうえどまり)集落ある澄海岬(すかいみさき)近くの駐車場に14時50
分に着いた。
漁港に沿って回り込み、いろいろな花咲く草地の急斜面を上がると、紺碧の海に突き出
た岩礁や絶壁など、海食崖(かいしょくがい)と呼ぶ自然が作り出した複雑な地形が見下
ろせ、一帯は西上泊園地とも呼ばれているようだ。
周辺にはエゾオグルマ↑が多く、ほかにチシマワレモコウ、ツリガネニンジン、エゾカ
ワラナデシコ、チシマフウロなどが花を見せている。
15時15分に駐車場を出て、緩やかな丘陵の間やレブンアツモリソウ群生地横などを
通過する。
島の北西側先端まで進み、島の最北端であるスコトン岬の駐車場に15時30分に着く。
よく晴れた日にはサハリンの島影が望めるというが、晴天ながら今日は雲もありそこま
では見通せず、近くのトド島だけははっきりと見える。
最北端の展望台には、「最北限の地スコトン岬」の標柱が立っていた。北海道の最北端、
宗谷岬よりは4.25㎞南だというが、島としては日本最北端の地である。
東側に島の東北端側から突き出た金田ノ岬(かねだのみさき)が望まれ、駐車場に戻る
途中には民宿スコトン岬の建物が見下ろせる。
駐車場からふり返ると、緩やかな草原の向こうに礼文岳が望まれた。眼下の海面では、
漁に行くらしい小舟が勢いよく走り去った。
15時58分にスコトン岬を後にして、東南端に近い香深港そばの宿に向かう。迂回路
はないので往路をそのまま戻り、東海岸を南下する。25分ほど走ると、海を隔てて利尻
岳が再び姿を見せたが、あい変わらず山頂付近は見せてくれない。
今日の宿泊地、ホテル礼文には16時30分過ぎに着いた。部屋に入って窓を開けると、
香深港の向こうにやはり利尻山が望まれる。間もなく、稚内からの最終のフェリー、ボレ
アース宗谷が入港してきた。
夕食は、ホテル1階の食堂・礼文館で18時30分から。今日も地元海産物が中心のヘ
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