あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

四国遍路道ある記(後編)・香川その5

2006-12-23 22:01:53 | 初めての四国遍路
 今日は、地図愛好者グループの12月例会に行きました。
長い間、企画から会場設定、案内、会報づくりなど、一切の
お世話をいただいたKさんが、種々のご都合でこれ以上継続
は困難ということになり、15年近く続いた会を解散することに
なりました。

 Kさんには大変お世話になり、ありがとうございました。
 来春からは、何らかの形で継続したいというメンバーによる、
不定期の集まりをする方向で、話が進んでおります。

 ずっとご覧いただいている四国遍路(後編)も、結願(けち
がん)(88個所のすべてを回り終えること)の日が近づいて
きました。

 地図愛好者グループのSameさんから、地図も張り付けて
欲しいとのご要望をいただいたので、アルプス社の地図を張
り付けてみました。今日のコース全体が出ませんでしたが、
今後もトライしてみます。なお、Sameさんのブログは、ブック
マークで紹介しております。

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 第15日 2004年11月27日(土) 晴
 <80番国分寺~83番一宮寺>
 =紅葉が見ごろの2つの寺=


 
 5時55分起床、7時からの朝食は、3人の皆さんと一緒にロビ
ーで、おにぎりとみそ汁をいただく。

 栗林公園北口駅7時43分発JR高徳線に乗り、高松乗り換え
で8時8分、国分駅に下車した。

 今日は、昨日の私の読図力が頼りになったと、お3人とも一緒
に歩きたいという。うれしいが、間違えずに行けるだろうか。
 
 昨日、納経印をもらったのが閉門時刻近かったので、改めて
80番国分寺に参拝する。昨日も居たが、今朝も門前で別の怪し
い男が声をかけて来た。とりあわぬことにして無視して中に入る。

 広くて落ち着いたたたずまいの境内、梵鐘は四国最古のもの
のようだが、ほかの札所と違い、1回突くのに百円奉納せねば
ならない。境内には、ミニ四国88か所の石仏も並んでいた。

 東に出て裏手に回ると、広い空き地があり、一帯は旧国分寺
跡。往時の国分寺の10分の1復元模型と、復元した講堂を覆
った建物があるが、その建物は閉まっていて入れなかった。


 数年前、隣の端岡駅から国分駅までこの辺を歩いたが、その
時、盆栽や五葉松の畑が多いことに気づいた。それらの畑の目
につく宮西の集落を抜けて山すそまで進み、「四国のみち」になっ
ている急坂のへんろ道をジグザグに上がる。

 木の階段もあり、結構傾斜がきつく、汗をかいたので上の方
にあった展望台でひと休みする。展望台からは、国分の町並み
や南側の山並みなどの展望がよい。

 すぐ上で稜線上の車道に出て、西に向かう。善通寺の自衛隊
演習場になっている林沿いになり、ハゼがきれいな彩りを見せて
いる。

 1.5㎞ほど進み、北側の草のへんろ道を下ってT字路に出る。
自衛隊厩舎に沿った道を西方にゆるやかに下って81番白峯寺
(しろみねじ)に着いた。

 寺は山の中腹にあり、スピーカーからご詠歌や講話が始終流
されている。崇徳天皇ゆかりの寺で、境内のモミジの紅葉が見
ごろ。

 納経所に、お接待の小物があったので、わらじを一ついただく。
門外のトイレの横からは、北西に瀬戸大橋が望見できた。 


 国の重文になっている七棟門と呼ぶ山門を出てもとの道を
戻り、T字路の先へ真っ直ぐに林間のへんろ道を進む。緩い
上り下りを繰り返すが、歩きやすく気持ちよいおすすめの道。


 丁石の間に「陸軍用地」の石標も残っていた。


 19丁の丁石が残り、その名も「19丁」を通過して車道に出て、
足腰の神という足尾大明神を過ぎる。五色台みかん園下の三差
路から、へんろ道を緩やかに下って82番根香寺(ねごろじ)に
入った。

 モミジの紅葉、黄葉が白峯寺よりさらに素晴らしい。山の斜面に
あり標高は365mある。

 木々の多い境内を回って参拝、納経を終え、大師堂横のベン
チで昼食をしたが、風が冷たく、座っていると寒い。食事を終え
ると早々、4人で下りにかかった。

 五色台みかん園下の三差路に戻り、南東への車道を下る。U
カーブ点まで行くと、前方に高松港から高松市街、そして南に
続く家並みや田園地帯など180度近くパノラマ出来る好天望地
に出る。

 車道を一部ショートカットしてまっすぐに下ってゆくと、ミカン畑
が増え、収穫中の畑もあった。香川星陵高の南側を抜け、五葉
松畑の横で県道33号を横切る。

 JR予讃線の踏切を超え、無人の鬼無駅で休憩。15時近いが、
次の83番までまだ6.5㎞ほどある。17時の納経に間に合わせ
ようと少しピッチを上げることにした。

 鬼無駅の南から、南東方向に香東川まで、東、南、東、南と、
何度も小刻みに道筋が変わる。へんろ地図と標識を見比べなが
ら何とか間違えずに進んで、香東川の冠水橋を渡った。

 国道11号の南に出て、緩やかなカーブで民家の間の細い路地
などを抜ける。どうやらこれが昔からのへんろ道らしい。
 
 ここまではよかったが、県道276号の先で、遍路シールを見失
う。方向の見当を付けて進んだが、少し北に回り道して国道32
号に出た。
 
 近くにいた人に確かめて国道を少し進んだら、成合天満宮が
あり、へんろ標識も見つかった。その先もカーブの多いへんろ道
を一宮中、一宮小の西に進む。県道12号に出て、83番一宮寺
には見込みより早い16時20分に着いた。

 小さいが整った本堂と大師堂に参拝し読経。境内に薬師如来
縁起の説明板があり、「悪いことをした人がそばにある祠に
頭を入れると地獄の釜の煮えたぎる音がする…」と書いてある。

 私も頭を入れてみたが何も聞こえなかった(写真は私では
ありません)。

 日が傾き冷えてきた。今日も何か所かで会ったTさんもほぼ
同時に着き、納経を終えた。

 ここで、今日1日同道した3人のうち、Uさんは近くの温泉宿
に泊まるというので分かれ、Kさんは、一宮駅から電車で連泊
する東横インに向かうという。

 私もIさんも東横イン連泊だが、明日、電車でまたここまで戻っ
て歩き出すのはもったいないので、歩くことにした。
Iさんも歩くというので、一緒に6㎞余り先の東横インに向かう。

 少しだけへんろ道を進み、国道11号に出たので、そのまま
国道を北に進むことにする。夕暮れで車の交通量が多いが、
広い歩道が両側に着いているので安心だ。

 途中に、「セルフうどんはすい亭」が会ったので入る。冷たい
やまかけうどんを食べたが、腰が強くておいしかった。

 日が落ちてすっかり暗くなった。無灯火の自転車が来るとペン
ライトを照らして注意を喚起し先を急ぎ、18時32分に東横イン
に着いた。

 今日も、夕食のメインはホテル無料サービスのカレーライス、
それに近くのコンビニで買ってきたものを食べて補食とする。

 洗濯をして、今日の行程報告の携帯メールをするのが精一杯。
睡眠不足気味のためか、1日中軽い頭痛がしていたので、レポ
ート整理は明日とした。それでも就床したのは23時近くになった。

〈コースタイム〉東横イン高松ー栗林公園北口駅7:43=高松駅
7:49~53=国分駅8:08~16ー80番国分寺8:25~35ー山道入口
9:05ー展望台9:42~51ー81番白峯寺10:35~11:09ー十九丁11:58
~12:00ー82番根香寺(昼食)12:34~13:15ー五色台みかん園下の
三差路13:18ー鬼無駅14:44~52ー83番一宮寺16:20~48ー東横
イン高松18:32

(距離 29㎞、歩行地 国分寺町、坂出市、高松市、地図 丸亀、
 高松南部、歩数 54,400)



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