あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

東京都心で3つの展覧会を観覧

2013-02-27 13:26:53 | 写真展・スケッチ展(個人・グループ)観覧
 2013年2月26日(火)

 午前中、近くの職場に勤務していた頃から通っていた、JR品川駅東口にある歯科医院
に6か月検診に行き、そのあと、JR新橋駅で下車してパナソニック東京汐留ビルに向か
いました。左奥の高層ビルがパナソニック東京汐留ビルです。


 目的は、このビル4階の「パナソニック汐留ミュージアム」で開催中の、「日本の民家
一九五五年」という写真展です。
        

 会場入り口付近。


 この写真展は、世界中の優れた建築を撮影してきた二川幸夫(ふたがわゆきお)が、
1957~1959年に発表したデビュー作「日本の民家」を、今日的な意義でとらえ、
国内では初めての展覧会として開催されたのです。


 行くきっかけは、2月13日(水)の朝日新聞東京本社版夕刊のこの記事でした。


 二川幸夫は、1932年生まれ。早稲田大学文学部在学中に建築史教授の田辺泰の勧
めで民家と出会い撮影を始め、1957~59年に「日本の民家」全10巻を発表しま
した。


 この展覧会では、1955年の若き日に二川幸夫がとらえた貴重な民家の姿、そして
日本人のたくましさとしなやかさを、70点の作品で紹介しようというのが狙いのよう
です。


 上に挿入した写真は、朝日新聞の記事と会場でもらったパンフレットのもの。

 すべてモノクローム写真でしたが、京・山城、大和・河内、山陽路、四国路、西海路、
陸羽・岩代、武蔵・両毛、信州・甲州、北陸路、高山・白川といった広いエリアで撮っ
た民家や集落の空撮、民家の井戸やかまどなどが記録されています。

 これらの中には、京都の町屋、倉敷市の大原家、愛媛県の石畳の小道、山形県田麦俣
(たむぎまた)の集落、私も近年現地で見ている山梨県塩山市の甘草(かんぞう)屋敷
や長野県塩尻市の本山宿(もとやましゅく)など、貴重な記録が多数残されていました。

 この写真展は3月24日(日)まで開催されています。休館日は水曜日(3月20日
は開館)、開館時間は10時~18時、入場料 一般700円、65歳以上600円。

 場所は以下の地図をご参照下さい。
    

 [3月13日追記]3月12日(火)の朝日新聞朝刊によれば、二川幸夫さんは3月5
日に80歳で死去されたとのこと。謹んでご冥福をお祈りいたします。

 パナソニック汐留ビルの4階からは、隣に復元された旧新橋停車場が見下ろせます。


 ここにも展示場があると分かったので、予定外ですが入館することにしました。


 この建物は、明治5(1872)年10月14日に開業した、日本最初の鉄道ターミ
ナル新橋停車場の駅舎の外観を、当時と同じ位置に、できるだけ忠実に再現したとのこ
とです。

 関東大震災で駅舎は焼失し、貨物専用駅となった汐留駅も昭和61(1986)年に
廃止され、平成3(1991)年に跡地の再開発工事に先立つ埋蔵文化財の発掘調査で
駅舎とプラットホームの一部などの礎石が発掘されて国史跡として指定を受け、駅舎再
建となったようです。 

 建物前にあった展示場の案内。


 建物の2階にある鉄道歴史展示室では、企画展として「成田へ -江戸の旅・近代の
旅-」というテーマで、北総の歴史や、江戸時代の成田山詣での様子、近代の鉄道の旅
における舟運や複数の鉄道による成田山行きをめぐる競争などの、資料や写真、切符、
浮世絵といったものが展示されていました。


 昨年秋に私も、カントリーウオークの仲間と成田山へ行っているので、興味深く見て
きました。

 ちなみに、この企画展は3月17日(日)まで開催中で、入場料は無料です。会場は
パナソニックビルの手前、新橋駅寄りです。


 この建物の入口とは反対の南側に回ると、新橋停車場開業当時のレールと0マイルポ
ストが復元されていました。








 新橋駅近くまで戻り、香川と愛媛2県のアンテナショップ「せとうち旬彩館」で、遅
い昼食を。四国遍路を思い出し、じゃこ天ウドンを食べた後、次の目的地に向かいます。

 近くの交差点を渡って、北側から見た旧新橋停留場の建物、左がパナソニックビル。


 この先で左に90度カーブして昭和通りに入り、三原橋交差点際にある「ぐんまちゃ
ん家(ち)」と呼ぶ群馬県のアンテナショップでパンフレットを入手しました。

 
 道路(晴海通り)を挟んだ北側で建て替え中だった、歌舞伎座の新しいビル。


 夜のテレビニュースでは、この日午前、併設された歌舞伎座タワー最上階の29階で、
竣工式が行われたことが報道されました。

 4月2日(火)から、こけら落としの公演が開始されるようです。

 晴海通りを三原橋交差点から数寄屋橋交差点に進みました。交差点の東側から、斜向
かいの西側を見たら、あらら…あったはずのビルが消えていて、JR線路の向こうにあ
る帝国ホテルや東京電力本社ビルが見えています。

      東京電力       帝国ホテル

 地図を見ると、ここには東芝も入っていたモザイク銀座阪急というビルがあったはず。
跡にはどんなビルができるのでしょうか…。 しばらく来ていなかったのですね。

 交差点を渡り、有楽町マリオンのビルの前に、こんな歌碑があるのに気づきました。

 フランク永井の「有楽町で逢いましょう」の歌碑がここにあったとは、何度も通って
いながら初めて知りました。

 マリオンを抜けてJR有楽町駅前の交通会館へ。長野県観光事務所に行こうと2階に
上がったら、一昨年3月の東日本大震災で大きな被害を受けた、岩手県大槌町(おおつ
ちまち)の人たちが撮った「リメンバー大槌」という写真展を開催しているのに気づき、
入ってみました。
         

 町にお住まいの方が、身の危険が迫る中で撮った写真も多く、被害の大きさや悲惨さ
を再認識させられました。この展覧会は、3月2日(土)まで開催されています(無料)。


 長野県観光事務所でパンフレットを入手し、外堀通りを進んで八重洲2丁目の八重洲
ブックセンターへ。

 いつも寄る地下1階にあった地図や旅行ガイドなどのコーナーは、8階に移っていま
した。地下1階の方が手軽に入れてよかったのですが、少し残念です。

 四国遍路の本の並ぶところを見たら、歩き遍路さんにおなじみの黄色い表紙の「ひと
り歩き同行二人」地図編は品切れ。でも、3月に改訂版が出るとの張り紙がありました。

 亡くなられた宮崎建樹さんの意思が引き継がれ、新版が出るのは嬉しいことです。

 東京駅八重洲口から丸の内側に回り、東京メトロ丸ノ内線で帰路につきました。



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コメント (2)
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