８月に入って暑さはますます盛りで、外出も鈍りがちなので、２～３月に歩いた、
３度目の四国遍路（前半）で撮った写真の中からのシリーズを続けます。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
四国遍路では、大小幾つもの川を渡ります。最初の大きな川は、「四国三郎」と
呼ばれる吉野川。歩き始めて２日目、２月２０日（土）の午後、１０番切幡寺（きり
はたじ）から１１番藤井寺への途中で渡る、最初の冠水橋からの上流の眺め。
この辺りの吉野川は、日本一という中洲を挟んで流れが２本あり、↑の冠水橋の
先、しばらくは、「善入寺島」とよぶ幅広い中洲の畑作地帯を２㎞ほど進み、本流
ともいうべき幅広い流れを、川島橋と呼ぶ冠水橋で渡りました↓。
橋の中間を過ぎると阿波市から、その名も吉野川市に入ります。
３日目の２月２１日（日）、最初の「遍路転がし」と呼ぶ１１番藤井寺から１２番焼山
寺（しょうざんじ）（標高７００ｍ）への山越えの後、玉ヶ峠（４５０ｍ）を越えて、鮎喰
（あくい）川に向かって下って行きます。
梅が見ごろな長代（ながたい）集落から見下ろす鮎喰川。
次の２月２２日（月）、川沿いにある本名（ほんみょう）の植村旅館を出発して、右
岸の福原集落を抜けると、人だけ通れる細い冠水橋を渡って左岸の県道２０号に
上がります。 ちょうど、同宿で後から出発した若い遍路さんが渡っていました。
鮎喰川左岸沿いの県道をしばらく進み、この梁田橋を渡ると、１３番大日寺はすぐ
近くに。 これも冠水橋で、橋を渡った右岸の県道２１号からふり返ったところ。
この日は、１３番大日寺から１７番井戸寺まで、８㎞足らずの間で次々に参拝し、
徳島市の市街地の宿に向かいました。
同じ鮎喰川の中鮎喰橋からの上流。向こうの鉄橋はＪＲ徳島線、渡った左側には
鮎喰駅があります。
５日目の２月２３日（火）、徳島市の中心街を出発して、１８番恩山寺（おんざんじ）
に向かいます。しばらくは通勤の車で混雑する国道５５号を進み、次々に５つの川
を渡りました。 これはその中ほど、園瀬川だったと思います。
１９番立江寺（たつえじ）を経て、同じ日の午後、勝浦川右岸の県道１６号に入り、
車の少ない対岸の県道２１２号に回るため、いまやま橋を渡りました。
逆光に霞むのは、翌日上がる２０番鶴林寺（かくりんじ）（５００ｍ）への山並み。
６日目の２月２４日（水）は、勝浦川の支流、坂本川の奥にある別格３番慈眼寺
（じげんじ）にお参りして、坂本川沿いを戻り、２０番鶴林寺への上り口になる坂本
川と勝浦川の合流点に来ました。
合流点にかかる橋から見た、勝浦川上流です。
橋のそばには、「高瀬舟発着場跡」碑があり、「最盛期の明治の終わり頃には、徳
島まで往復する高瀬舟が数十隻も並んでいた川の港だった」と記されていました。
２０番鶴林寺（５００ｍ）へひと上りした後、南側の那賀川沿いに下って、水井橋を
渡ります。端から下流を見たところ。橋付近の標高は５０ｍです。
この後は、支流の若杉谷川沿いを経て、標高５２０ｍの２１番太龍寺（たいりゅうじ）
への上りが待っているのです。
４日間ほどは海沿いに進んで室戸岬を目指します。前日に徳島県から高知県に入
り、１０日目の２月２８日（日）、高知県最初の町、東洋町野根の小さな町並みを抜
けて、野根川を渡りました。背後すぐ近くが河口です。
室戸岬の山上にある２４番最御崎寺（ほつみさきじ）に参拝後、翌３月１日（月）、
室戸岬を回って西岸へ。２５番津照寺（しんしょうじ）と２６番金剛頂寺（こんごうちょ
うじ）を経て、吉良川（きらがわ）の町並みの手前で渡る、東ノ川です。
ちなみに、水切瓦の古い家並みの並ぶ吉良川の町並みを抜けた西側には、西ノ
川が流れています。
１２日目の３月２日（火）、奈半利（なはり）町から田野町を経て、安田町に入りま
した。標高４３０ｍにある２７番神峰寺（こうのみねじ）に向かう手前で通過するのが、
この安田川です。
神峰寺まで往復して遍路道は海沿いを進み、安芸市に入ります。伊尾木川を越え、
市の中心街の直前で渡るのが安芸川です。
ひな祭りの３月３日（水）は、安芸市の中心街を出発して、海沿いに芸西村（げいせ
いむら）から香南市（こうなんし）に入り、２８番大日寺にお参りしました。
大日寺から西へ、２．３㎞余りで通過する戸板島橋から見る上流。
車道に並行した歩道専用橋ですが、この日は向かい風が強く、橋の上では菅笠が
飛ばされそうでした。 （続く）
３度目の四国遍路（前半）で撮った写真の中からのシリーズを続けます。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
四国遍路では、大小幾つもの川を渡ります。最初の大きな川は、「四国三郎」と
呼ばれる吉野川。歩き始めて２日目、２月２０日（土）の午後、１０番切幡寺（きり
はたじ）から１１番藤井寺への途中で渡る、最初の冠水橋からの上流の眺め。
この辺りの吉野川は、日本一という中洲を挟んで流れが２本あり、↑の冠水橋の
先、しばらくは、「善入寺島」とよぶ幅広い中洲の畑作地帯を２㎞ほど進み、本流
ともいうべき幅広い流れを、川島橋と呼ぶ冠水橋で渡りました↓。
橋の中間を過ぎると阿波市から、その名も吉野川市に入ります。
３日目の２月２１日（日）、最初の「遍路転がし」と呼ぶ１１番藤井寺から１２番焼山
寺（しょうざんじ）（標高７００ｍ）への山越えの後、玉ヶ峠（４５０ｍ）を越えて、鮎喰
（あくい）川に向かって下って行きます。
梅が見ごろな長代（ながたい）集落から見下ろす鮎喰川。
次の２月２２日（月）、川沿いにある本名（ほんみょう）の植村旅館を出発して、右
岸の福原集落を抜けると、人だけ通れる細い冠水橋を渡って左岸の県道２０号に
上がります。 ちょうど、同宿で後から出発した若い遍路さんが渡っていました。
鮎喰川左岸沿いの県道をしばらく進み、この梁田橋を渡ると、１３番大日寺はすぐ
近くに。 これも冠水橋で、橋を渡った右岸の県道２１号からふり返ったところ。
この日は、１３番大日寺から１７番井戸寺まで、８㎞足らずの間で次々に参拝し、
徳島市の市街地の宿に向かいました。
同じ鮎喰川の中鮎喰橋からの上流。向こうの鉄橋はＪＲ徳島線、渡った左側には
鮎喰駅があります。
５日目の２月２３日（火）、徳島市の中心街を出発して、１８番恩山寺（おんざんじ）
に向かいます。しばらくは通勤の車で混雑する国道５５号を進み、次々に５つの川
を渡りました。 これはその中ほど、園瀬川だったと思います。
１９番立江寺（たつえじ）を経て、同じ日の午後、勝浦川右岸の県道１６号に入り、
車の少ない対岸の県道２１２号に回るため、いまやま橋を渡りました。
逆光に霞むのは、翌日上がる２０番鶴林寺（かくりんじ）（５００ｍ）への山並み。
６日目の２月２４日（水）は、勝浦川の支流、坂本川の奥にある別格３番慈眼寺
（じげんじ）にお参りして、坂本川沿いを戻り、２０番鶴林寺への上り口になる坂本
川と勝浦川の合流点に来ました。
合流点にかかる橋から見た、勝浦川上流です。
橋のそばには、「高瀬舟発着場跡」碑があり、「最盛期の明治の終わり頃には、徳
島まで往復する高瀬舟が数十隻も並んでいた川の港だった」と記されていました。
２０番鶴林寺（５００ｍ）へひと上りした後、南側の那賀川沿いに下って、水井橋を
渡ります。端から下流を見たところ。橋付近の標高は５０ｍです。
この後は、支流の若杉谷川沿いを経て、標高５２０ｍの２１番太龍寺（たいりゅうじ）
への上りが待っているのです。
４日間ほどは海沿いに進んで室戸岬を目指します。前日に徳島県から高知県に入
り、１０日目の２月２８日（日）、高知県最初の町、東洋町野根の小さな町並みを抜
けて、野根川を渡りました。背後すぐ近くが河口です。
室戸岬の山上にある２４番最御崎寺（ほつみさきじ）に参拝後、翌３月１日（月）、
室戸岬を回って西岸へ。２５番津照寺（しんしょうじ）と２６番金剛頂寺（こんごうちょ
うじ）を経て、吉良川（きらがわ）の町並みの手前で渡る、東ノ川です。
ちなみに、水切瓦の古い家並みの並ぶ吉良川の町並みを抜けた西側には、西ノ
川が流れています。
１２日目の３月２日（火）、奈半利（なはり）町から田野町を経て、安田町に入りま
した。標高４３０ｍにある２７番神峰寺（こうのみねじ）に向かう手前で通過するのが、
この安田川です。
神峰寺まで往復して遍路道は海沿いを進み、安芸市に入ります。伊尾木川を越え、
市の中心街の直前で渡るのが安芸川です。
ひな祭りの３月３日（水）は、安芸市の中心街を出発して、海沿いに芸西村（げいせ
いむら）から香南市（こうなんし）に入り、２８番大日寺にお参りしました。
大日寺から西へ、２．３㎞余りで通過する戸板島橋から見る上流。
車道に並行した歩道専用橋ですが、この日は向かい風が強く、橋の上では菅笠が
飛ばされそうでした。 （続く）
