あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

手賀沼から印旛沼へゴーゴー55㎞ウオーク(第1日)

2008-02-05 18:47:54 | ウオーキング
 やまさんの「LLウオークシリーズ」、正月の東京に
続く第2弾は千葉県、2月1日から3日間、手賀沼
から印旛沼への55㎞を歩きました。

 その模様を順次報告しますが、今回は初日分です。

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 2008年2月1日(金)



 第1日はJR常磐線我孫子(あびこ)駅をスタートし、
北総鉄道千葉ニュータウン中央駅までの21㎞の予
定である。9時過ぎに我孫子駅を出た。

 駅前を南に下って手賀沼北岸の市立手賀沼公園
に入る。湖岸にはカモやユリカモメなどがたくさん
浮かぶ。

 手賀沼を背に記念撮影。参加者はカメラの私を入
れて6名だった。


 湖岸には、原爆にあった広島市旧庁舎の側壁と敷
石を並べた「平和の記念碑」がある。我孫子市も、
世界の恒久平和を願って平和都市を宣言していると
いう。

 道路寄りには、英国人陶芸家、バーナード・リーチ
氏の碑などもあった。

 台地下を走る旧道に入って東に向かう。すぐ上の
台地には明治時代、多くの文人などが居を構えてい
た。

 その一つに、民芸運動提唱者・柳宗悦(やなぎむね
よし)の居宅跡、三樹荘がある。

 東側には、柔道の創始者・嘉納治五郎の別荘跡地
が並んでいたという。

 少し先の高台には、朝日新聞で健筆をふるった杉村
楚人冠の旧居が公園になっていて、楚人冠の句碑が
立っていた。

 さらに進むと樹林に覆われた一角は、小説家・志賀
直哉旧宅跡である。

 小説「暗夜行路」前編は、この地で執筆したのだと
いう。

 旧道の末端近くには、旧東京帝大の西洋史の権威、
村川堅固、賢太郎父子が済んだ、ユニークな外観の
旧村川別荘が公開されていた。

 手賀沼にかかる手賀大橋の北側から、手賀沼親水
広場に入る。手賀沼の生物や浄化活動などを紹介す
る「水の館」前で小休止。

 水辺には、3匹の河童をかたどった彫刻が立って
いた。

 西北からの風がやや強まり冷たい。波立つ湖面を
見ながら、湖岸の手賀沼遊歩道をひたすら東へと進
む。


 我孫子高野球場横で南東に向きを変え、手賀曙橋
を渡って南岸に回る。500mほどで手賀沼を離れ、南
の台地に上がって手賀の丘公園に入った。


 入口そばにあったログハウス調の建物に入り、手賀
沼で行われていた漁労具などの展示を見てから、豊富
な樹林の下の遊歩道を、フィールドアスレチック設備
などの間を進む。


 北面に手賀沼と筑波山が望まれる木造の展望台に
上がって、昼食とする。


 公園入口に戻り、東の田んぼに下って片山集落へ。
畑にはナノハナが咲き出していた。

 集落の中ほどにある南蔵院には大クスが立ち、四国、
坂東、伊勢などの巡拝記念碑が並んでいた。

 東側の手賀集落に入って興福院を抜ける。

 ここにも四国、坂東、秩父などの巡拝記念碑や、大
きな宝篋印塔(ほうきょういんとう)があった。

 少し先の旧手賀教会堂では、かやぶき屋根をふき
替えていた。


 針葉樹林を抜け、昔ながらの雰囲気の残る田んぼ
と林の間のあぜ道を進んで布瀬集落へ。


 集落の中心にある宝寿院には、大イチョウが2本、
枯れ枝を伸ばしていた。新四国六十二番札所である。

 すぐ先で南西に向きを変え、林間を下った木崎の
小集落の南側から、南側の手賀沼湖岸堤防に上が
った。

 沼の幅は100m前後に狭まり、川のような感じ。
 
 アシやしの竹などが伸び放題でちょっと歩きにくい
湖岸を西へ、やぶこぎしながら進んで末端の橋を渡
る。橋の西側には桜並木が続いていた。

 歩きやすくなった南岸を折り返し、500m余りで田
んぼの間を貫く車道に出る。船戸集落の北端にある
滝田家住宅は、大きなかやぶきの民家。

 だが、標識や歴史などを記したものは何もない。

 印西市に入って御手洗から宮内へ。りっぱな長屋
門が2つ並んでいた。

 鎌倉、福島県二本松の井戸とともに、「日本三井」
のひとつという「月影の井」というのがあった。

 近くの龍崖城の城主、大菅豊後守正氏のうぶ湯行
水の井と伝えられているようだ。

 永治小横から歓喜院に入って小休止。境内には趣
ある北向観音のお堂があった。


 16時を過ぎて日が傾き、最終コースへ。普請場集
落から里山の風情あふれる浦部川を渡って小倉へ
と進む。


 南に高層の建築物が何棟も現れて今までの里山の
雰囲気から一転、まだ未完成な市街地に入る。

 落日がまぶしい16時58分、北総鉄道千葉ニュー
タウン中央駅に着いた。

 快晴の1日だったが湖岸は風が冷たく、一方、集落
に入ると風がさえぎられ、昔と変わらぬ屋敷林に囲ま
れた民家の風景や、穏やかな里道の景観をたくさん
楽しむことができた。

(天気 快晴、距離 24㎞、地図(1/2.5万)取手、白井、
 歩行地 我孫子市、柏市(旧沼南町)、白井市、印西
 市、歩数 38900)


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