週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
045-941-3541

空中散歩

2011-08-23 01:08:25 | 近況報告

さて、なんでしょう?

            


           

小さな子どもをバルーンにつないで、上へと持ち上げる反動で手を離すと、空中へ。
あとは子ども自身の体重で下へと降りてくる。

日曜日の夕方、所用で都筑阪急に行くと、吹き抜けでこのようなイベントが行われていました。
龍くんもできるかなと覗いてみたら、90分待ちとのこと。
夕食前でお腹が空いている龍くんに、90分耐えることができるかどうか・・・、というわけで早々に諦めました。

しかし、龍くんの意志も聞いておかなくては。
乗りたいかな?

        「南アメリカ!!」

・・・正解です。

最近、世界地図と地球儀と国旗にハマっている龍くんは、地球を模したバルーンにのみ興味があるようです。
いやぁ、さすが我が子! 目の付け所が違いますね(笑)


和上の言葉

2011-08-22 00:58:22 | 法話のようなもの

住職が録音してきてくれた連研のご講義を聞きました。

連研第1回目ということもあり、分かりやすく、受け入れやすいお話をいただきました。
直接お聞きになられた方々も、肩の力を抜いて、浄土真宗のみ教えに触れられたのではないでしょうか。
私もまた初心に戻り、浄土真宗の入り口に一緒に立つ気分を味合わせていただきました。

さて、こうして浄土真宗のみ教えを改めて学ぶとき、私には必ず思い出すお話があります。
それはある勉強会で拝聴した、勧学(学僧の最高位)の梯實圓和上のお言葉です。 


「浄土真宗はありがたい宗教ですな。 私ら何にもせんでも、阿弥陀さんは救って下さるそうですから、私ら【ほとけ ほっとけ】ですわ」と笑って言う人がある。
こうした言い方をする人の言葉を聞くたびに悲しく思う。

違うのだ。そうではない。
私に「ああなれば救う」、「こうしなければ救わない」というような注文・指図を一切なさらずに、汝を、その罪がいかに深くとも、必ず漏れなく救い遂げることのできる仏となるというお誓い(本願)の底に、私の作る罪の深さを誰よりも知り抜き、それを痛んでおられる阿弥陀さまの悲しみがある。

慈悲を喜ぶとは、そこに胡坐をかいて横着を決め込むことではない。
「阿弥陀さまを悲しませているのは、他ならぬ私でした」
「私の心の底なしの暗闇、果てしない罪業の深さを知りぬいた阿弥陀さまのお慈悲は、それゆえ底なしに深いものでした」
そう知らされることが、お慈悲を喜ぶ姿ではなかったのか。

行信教校(宗門の僧侶育成校)を創設された利井鮮妙和上の晩年の歌が、その心を鮮やかにお示しである。

   子の罪を 親こそ憎め 憎めども
             捨てぬは親の 慈悲(なさけ)なりけり



言葉が足りなければ、浄土真宗は「善人も悪人も、誰でも救ってくれる、素敵な宗教」とだけ受け取られてしまうこともあります。

「違うのだ」 「そうではない」

自分の紡ぐ言葉に、いつも梯和上の悲しみと憂いに満ちた言葉が重なります。
先日の連研は、初心に戻ると共に、自分自身への戒めを思い出させていただくご縁となりました。


連続研修会 第1回

2011-08-21 01:52:09 | 行事のご案内

昨日は、桜木町の宝光寺さんで、第1回目の神奈川組連続研修会が行われました。

今回で第10期を迎える連研。
新規の参加者61名に加え、再参加のOBが21名、総勢80名以上という予想を遥かに超える参加者に、運営側も驚きを隠せません。

そして最乗寺からは新規5名、OB4名の参加をいただきました。
そして僧侶は住職と副住職が参加です。

ところがハプニング発生(汗)
参加するはずの副住職が、急な冷え込みにやられて発熱し、欠席となりました。
副住職から研修会のお話を聞こうと期待していたのですが、あてが外れてしまいガックリ。
しかし、その姿を見ていた住職が気を利かせて、講義を録音してきてくれました。

今回のテーマは、「浄土真宗とは」。
ご講師は宝光寺のご住職・藤田先生でした。

浄土真宗のご本尊は?
阿弥陀さまの立像(りゅうぞう)と座像(ざぞう)の違いは?
お釈迦さまと阿弥陀さまの違いは?
『正信偈』に出てくる七高僧とは?
他力とは?
いのちとは?

知っているようで知らないこと、けれど改めて聞くには勇気がいること。
そういうことを遠慮なく尋ねられるのが連研です。

この尊いご縁を大切に、これから始まる2年間の研修で、浄土真宗のみ教えをゆっくりじっくり学んで参りましょう。


会議は踊る

2011-08-19 00:31:31 | 近況報告

昨日は、土曜日から第10期が始まる連研の準備と、複数の会議のため、桜木町の宝光寺さんへ行ってきました。
宝光寺さんは、境内からみなとみらいのランドマークタワーが臨めるという、羨ましい立地にあるお寺さんです。

    
これは前回のアンパンマンミュージアムから撮った写真です。
奥のランドマークタワーの足元から、線路と道路を挟んだ所に宝光寺さんはあります。

今回の会議は、これまで若手僧侶で話し合ってきた内容を、組内の役職に就いているご住職方に目を通していただき、その中から採用するものを決めていただくというもの。
正直なところ、早々に終わるのだろうと思っていたのですが・・・終わりませんでした。

「会議は踊る、されど進まず」

ナポレオン退治の後のウィーン会議ほどではないにしても、なかなかの混迷っぷり。
けれどそれは、わざと長引かせようとしているわけではなく、言葉のもつ可能性や危険性を真剣に吟味しているからこそのこと。

特に今回の会議のテーマを考えれば、言葉の意図を歪めることなく伝えることが重要であり、心に響き、なお且つ伝わる言葉をいかに捻り出していくか・・・、諸先輩方の僧侶としての資質というか、力量というか、そういうものを感じさせていただく場となりました。

会議では、ほとんど傍観者となってしまいましたが、連研の準備にはしっかり参加してきましたよ。
しかし、当日出席するのは副住職。
連研の内容は、副住職から聞いたものを、こちらにアップしていきますので、参加された方は復習に、参加されなかった方は様子を伺いに、宜しければどうぞご覧になってください。


さてさて、会議中に隣に座ったある人から、宿題を出されてしまいました。
答えをこのブログに書くように言われたのですが・・・、ニュアンスとしては分かっていても、改めてきちんと言葉にするとなると、自信を喪失してしまいますね。

うーん、今しばらくお待ちください! お願いします!!(笑)


3歳の誕生日

2011-08-18 03:16:47 | 近況報告

先日、3歳の誕生日を迎えた龍くん。

というわけで、今年もアンパンマンミュージアムに行ってきました。

    
   
本屋さんに床屋さん、洋服屋さんに写真屋さんと、いろんなお店が軒を連ねています。
中にはジャムおじさんのパン屋さんも・・・。
      

主役の龍くんは、こけし・・・じゃなくて、メロンパンナちゃんにビビリつつ握手をしてもらいました。
      
大好きなアンパンマンたちに囲まれて、とってもご満悦のご様子。
      
      
今回は法事などが重なってしまった結果、1時間ほどの滞在しかできませんでした。
残念ながら肝心のミュージアムに入る時間がなかったので、また日を改めて遊びに行こうね。


当然のことかもしれませんが、龍くんにはまだ、誕生日という概念はありません。
きっとこの日も、龍くんにとっては節目の日ではなく、日常の延長にあるちょっと良い日くらいのことだったでしょう。

たぶん、今はそれでいいのだと思います。
誕生日に何を思っていくのか・・・、それはこれからの龍くんが少しずつ少しずつ、いろんなことを経験しながら気づき考えていってくれたらいいことです。

それよりも今は、子供の誕生日に、親が何を思うかのほうが大事なように思われます。
私は龍くんに、「生きて生まれて生きる」ことが、奇跡のように素晴らしいということを教えてもらいました。
それは、普通の妊婦さんにとっては当たり前のことでしょう。
けれど、当たり前の妊婦さんではなかった私にとって、赤ちゃんが「生きて生まれる」ことも、「生まれて生きる」ことも、当たり前ではありませんでした。

そして誕生日を迎えられることも、日常に延長があることもまた、当たり前ではなくて、有り難いこと。

そのことを命がけで教えてくれた龍くんと共に、私も副住職も親として少しずつ少しづつ成長していけたらと、思いを新たにする日となりました。