たまたまTVの国会中継を見ていたら、民進党が加計学園問題でまだゴチャゴチャ言っていた。
問題の核心は『政権首脳が案件推進に不当な圧力をかけたかどうか』らしい。前川前文部次官は、『官邸の圧力で行政がゆがめられた』と言っているが、そもそも重要案件を速やかに実現させるべく政権が努力するのは当然である。圧力をかけたのが事実としても、それは悪いことではない。怪文書とやらが、本物か偽物かも、問題の本質ではない。
前川氏が政権の干渉を否定的に受け止めるのは、同氏の考え方が政権の意向に反していたからだろう。つまり同氏は既得権者擁護の立場から、愛媛県に獣医学部を新設させたくなかっただけではないのか。
ところが、読売新聞(6月3日)によれば、前愛媛県知事が「獣医学部を愛媛県に誘致するべく努力したが、農水省・文科省の反対にあって、当時は前に進まなかった」と発言している。すなわち、前川氏自身が『岩盤規制』そのものだったことになる。
加計学園のトップが首相と友人関係にあることが重要視されているが、この案件は安倍氏が首相になる前から議論されていたのだから、安倍氏が首相になった時にこの案件は廃案にすべきだったのか。そんな理屈は通らないだろう。
民進党は前川氏に国会証言を求めており、政権側がそれを拒否しているが、なにが明るみにでても政権側にマイナスにならないはずだ。したがって、証人喚問を拒否するのは理解できない。証人喚問を拒否すると、なにかやましいことがあるのではないかと勘繰りたくなる。
ところで、民進党は安倍内閣の支持率を落としたいのだろが、例えそうなったとしても、それで民進党の支持率が上がるとは思えない。
どっちもどっちのバカ騒ぎだ。こんなつまらんことで、国会が時間とエネルギーを浪費するべきではない。