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人権蹂躙を平然と行う人々

2017-06-22 23:36:46 | 社会・経済
 衆議院議員などのいわゆる政治家は、「弱きを助け、強きを挫く」に代表されるように勧善懲悪で清廉潔白であるべきと望んでいる国民が多いが、また、そのような人たちを選んでいるつもりでいる国民も多いが、実は表裏一体で、政治家にはその握った力を弄び「弱い者いじめ」をする人たちが多い。
 
 今回の自民党議員の案件はその象徴だ。車に限らず事務所など閉ざされた空間の中で、権力を持つ人は衆人の目が無いことをいいことに、政治家との関係で弱い立場の秘書たちに対し傍若無人な振る舞いを時に行うと聞く。
 
 その振る舞いを挙げると、例えば、後部座席に座り空のペットボトルを握りしめ運転席の背もたれをたたきながら、「もっと早く進め」や「その道より、こっちのほうが早いだろう!」とか、(交通費などの)「事務所経費は(お前が)立て替えておけ」など、いとまがない。ただでさえ集中力を要される運転中に、後ろからポンポンやられたら事故が起きるだろう。また、安月給の上、必要のないお金を支出したらその月の生活に悪影響を及ぼすかもしれない。
 
 普通は、「事故が起きたら車の修理代がかかる」とか、(立て替えをさせることは借金と同じことなので)「利子がかさむ」と考え、そのような振る舞いを差し控えることが賢明であると考えるが、金をも弄ぶ政治家は平然とそれを行う。反抗したら解雇され「家族が生活していくことができない」と想う弱みに付け込んでもいるし、何よりも現行憲法で保障されている人権を侵している。
 
 弱肉強食の世界で生きる肉食動物が、怪我をしたり幼かったりする草食動物を大草原で追い掛け回す場面がテレビによく映っている。捕らえた息絶える前の獲物を(最後まで)「ガブッ」とはいかず木につるしたり、しばらく食べずに引きずったりするシーンもある。動物の持つ習性かもしれないが、我々は人間だ。権力や優位性を鉾に、弱い立場にいる者の権利への侵害を行ってはならない。

 日本では全国各地の小学校や中学校でいじめにより幼い命が絶たれている。現在は、仲間の数が多いなど、数の力の優位性を利用して行われることが多く、「いじめられる側にも責任がある」など、とんでもない主張をする親の子供たちがいじめを行っているケースがほとんどだ。

 今回の案件を自分のこととして捉え、反省することができる大人たちがいるのか、逆に、馬耳東風的な大人たちの方が多いのか。根本から「弱い者いじめ」をなくす、すなわち、日本に蔓延る人権蹂躙的な風潮を絶やす努力をしなければならないのは小学生や中学生たちではなく、それを行う子供たちを育てた選挙権を持つ大人たちだ。現行法すら守れずに、憲法改正などはありえない。

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