Life and Imagination

ゆるりとした日々と色んな話

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2012-05-08 | Life

散歩とディジョンソース

2006-01-12 | Food
石田衣良の小説を一気に読破すると、なんとも散歩に出たい衝動に駆られた。
夕方五時半を過ぎ、外は真っ暗だったけれど頭から爪先までみっちりと防寒をして
表へと出た。
スンとした乾いた冷たい空気が、一日読書で訛った体に心地よかった。
そのままどこまでも歩いて行けそうだった。
てくてくテクテク、真っ直ぐまっすぐに歩いていった。
歩いたことのないその道にはさして面白いものもなく、そろそろ帰ろうかと
思ったところ、どうにもお腹が空いていることに気がついた。

もう少し歩いて角まで行けば、この街でおいしい!と評判のお店だった。
一度食べたことのあるそれを思い出して、どうしてもそこに向かわずにはいられなかった。
歩きすぎて疲れた体とほどよい空腹感、そのお店のそれを食べるのに
ふさわしい夜のような気がした。

おいしい食事を食べられることを想像して歩く道のりというのは
どうしてあんなに幸福感に満ちているんだろう。

南アフリカ産の赤ワインは、森に立ち込める濃い木の香りがした。
かすかな渋みとベリーの軽い甘さが食欲を一層そそった。

柔らかな豚のお肉はあの日と同じ味がした。
たっぷりとかかったディジョンソースが濃厚にお肉と絡み合い
絶妙なハーモニーだった。
濃厚なのにマスタードの酸味が効いていて、口に運ぶ度にため息が
でるほどだった。
おいしい食事と赤ワインに揺蕩い、幸せな眠りにつきました。

この味が恋しくなったら、てくてく歩き、あの角までまた行こう。

ところで、ディジョンソースの美味しい作り方ってご存知ですか?
今日食べたのは茶色がかったソースだったのだけど
茶色は何から来ているのでしょう?
ホワイトのデイジョンソースもあるみたいですね。
うーん、どれが本当なんだろう?


今日の夕ご飯

2006-01-10 | Food
今日の夕ご飯はパスタのトンノにした。
あっさりしたトマトの味が食べたくなったから。
オリーブオイルと薄くスライスしたニンニクを弱火で炒めて、
香ばしい匂いに包まれたところでホールトマトを入れた。
ホールトマトのトマトを手でつぶしながらフライパンに落としていく
のは何故か楽しい。
子供の頃の泥んこ遊び、泥でお団子をつくっていた感触を思い出す。
そんな感触を楽しみながらできたトンノは白ワインと良く合って
美味だった。