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バベル

2007-05-23 18:40:43 | ∮Movie∮



さぇは今日『バベル』を見てきました

はっきり言って,何を伝えたい映画なのか全然わからなかった
評判が良かっただけに期待して行ったのに,評判があんなに高かった理由が全くわからなかったの

ただ,ブラッド・ピットが出ているシーンでは,すごく良いと思えるシーンもあったけどね

…で,に帰ってから『バベル』について書かれている色々なサイトを見ていたら,すごく共感を持てるレビューを発見

そのレビューは…↓↓(ネタバレ有り)


まず最初に、話が分かるか分からないか以前に、途中で飽きてしまって物凄く眠かった。こんなに眠くなった映画も久しぶり。頑張って寝ないで見れたという感じ。

で、内容の自分なりの解釈ですが、
まず「バベル」というタイトルは、後付けで決めたもの(監督談)であり、タイトルからストーリーを作った訳ではなく、ストーリーからこのタイトルがいいだろうと決めた訳で、旧約聖書が云々とか、言語がバラバラになった云々は、映画宣伝の戦略なだけで、監督の意図とは関係ない。
ハッキリ言って、このタイトルと売り込み方法が成功し、「バベルの塔」と関連付けられた事により、「観客に考えさせる作品」という位置付けができたから成功?したようなもの。もし違うタイトルであれば、駄作と化していたに違いない。

そして監督の意図の方はというと、「愛」を表現したかったとの事。
様々な愛の形を、1発の銃弾を元にして、こじ付け的に世界各国に展開していく訳だが、その愛の表現方法というのが、異なる属性を持つ者。という前提が付く。

・モロッコ加害者パートの「意図せず犯罪者になった者の家族愛」
・モロッコ被害者パート、メキシコパートの「他民族の明暗」
・日本パートの「健常者と障害者」

こう見ると、去年の日本映画「手紙」のデラックスバージョンという気もしてくるが、1つの話を掘り下げた「手紙」に対し、4話もある為、各々の話の掘り下げ方が浅い。狙いとしては、4話のオムニバス形式にせず、各話を関連付けて(こじ付け的ではあるが)深みを出そうとしたのだろうが、逆に感情移入しにくくなっている。こういった話は、ストレートに表現するほうが、心を打たれると思うのだが。

「こじ付け」で言えば、「他民族」というキーワードから、映画自体のスケールアップを狙い、世界展開先として日本を舞台にしたのだろう。別に日本パートの「健常者と異常者」は、世界どこの国でも通用する話なのだが、映画のヒット(儲け)を考えて日本が舞台になったという印象が強い。
日本人がライフルを所持している事に違和感があるし、奥さんが拳銃で頭を打ち抜いて自殺したって・・・なんで拳銃もってるんでしょうか?もっとリアリティを求めるなら、別の国にすべきだったと思うのだが。
ただ、よく外国映画では、日本が変な認識のされ方をしていて、どこの国だよ!という事が多いですが、この映画はちゃんとした日本だったのが救いですね。

「掘り下げ」でいえば、ラストまでにどれだけ話を掘り下げられるかが重要な訳ですが、各話にたいしたエピソードを盛り込んでいない為、ラストが薄い印象。
例えば、モロッコ加害者パートでは、家族内の異質さを描く為に弟の「ソロ活動」シーンを入れたり、メキシコパートでは長すぎる結婚式で、パラダイスを表現しているのだが、他の映画では、そんなシーンはそもそも無かったり5分程度で終わるところを、ダラダラと表現しているとしか思えない。他の話を考える余裕は無かったんでしょうかね?
てっきり自分は、モロッコパートで、丘の上から撃ったライフルと、窓ガラスを貫通した弾の角度がオカシイので、真犯人でも現れるのかと思って見てましたが、そんな事もなく・・・

役者のほうは、菊地凛子さんが、さすがノミネートされただけあって、凄い演技だと思いました。演技というか、あまりにもリアリティがありすぎて、本物の聾の方かと思えてしまったのがちょっと・・・
なぜかセリフに日本語字幕が出てたのが拍車をかけてしまったのかも。

とまぁ、自分なりにこんな解釈をしてみましたが、そもそも監督の意図に共感できるかどうかではなく、ミステリー映画じゃあるまいし、監督が何を言いたかったのかを探る映画と化している時点で、シナリオの甘さは否定できない。これじゃ、いい映画だったという評価は出来ないなぁ。


            ~「Yahoo! 映画」より~

このレビューを読むまでは,この映画に関して全く納得してなかったけど,読んでからは納得することが出来た
元々この映画は感想が2つに分かれてたみたいだから,いい映画だと思う人もいるし,さぇみたいに理解できない人もいるみたい

これだけ意見の分かれる映画を見たのは,もしかしたら初めてかも