佐渡への夢追い旅その４（二見食堂が８月に休業する理由編） 投稿者：東京ハナコクラブ

画像はかの有名な二見食堂です。二見新地にはこのような出桁家屋が数多く残っています。北前船の寄港地として栄えた二見には、船乗り達が遊ぶ遊郭がたくさんあったそうです。この路上に張り出した出桁は遊郭の名残だそうです。

二見食堂からラーメンのだしのいい匂いが漂ってきました。１１時だというのに、もう常連さん達が路上駐車を始めていました。この二見食堂、８月いっぱいは休業です。ネットで二見食堂を検索すると、「夏の書きいれ時に、休業するという強気の経営姿勢」「腕を磨くために東京の有名ラーメン店に修行に行っているのでは」などといった称賛コメントが並んでいますが、これが真っ赤な嘘っぱち。

二見食堂は、７０を過ぎたおじさんとおばさん、それに娘さんの三人で切り盛りしています。８月に休む理由は「二見食堂にはエアコンがないから」という単純なことなのだそうです。暑いとラーメンも食べてらんないし、それに暑さで物も腐りやすくなり、保健所がうるさいからだそうです。

だったら、「あれほど客が行列を作るほど繁盛してるんだから、エアコンの一つや二つ取り付けて営業すればいいじゃん、書入れ時なんだからあー」と思うでしょ。ところがそこが素人のあさましさなんです。

店主にとっては儲けよりも、暑い夏はエアコンがない事を口実に、店を閉じて夏休みをとることのほうが重要なのです。休業の理由は、強気の経営姿勢でもなんでもないんですーう、ただ欲がないだけなんです。

こんな裏話、佐渡の皆さん知ってました？ハナコは地元のおばちゃん達とのふれあい旅で始めて知りました。