佐渡の翼

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祝!★★★獲得、割烹「一休」さん  投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年02月22日 07時11分20秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記
この割烹屋さんの正体は、割烹「一休」です(電話:0259-63-4019)。食べ歩きランキングには掲載されていないお店です。「ちょぼや」さんと確信されていた読者の皆様、大どんでん返しでしたね。でも「ちょぼや」さんの玄関を開けたら、一休さんが出てきそうとコメントしてくれた方、なんだかこの結末を暗示していたかのようでしたね。この割烹「一休」さんは、金井地区の田園地帯の中にポツンと建っています。このお店からは、佐渡市役所や佐渡病院を見渡すことができます。このお店のお料理の最大の特徴は、その日に獲れた旬の新鮮な地元産の食材を使用し、奇をてらうことなく、その素材の持つ旨さを最大限に引き出すように調理されていることです。これが佐渡郷土料理そのものであり、原点・本質なのです。調査員の評価は文句なしの★★★です。佐渡産食材を使用したフレンチ会席仕立ても結構だが、素材の旨さを生かしきれなければ意味が無いし、逆に新鮮で良質な食材を確保しさえすれば、さほど手をかけなくとも美味しいお料理は提供できる。問題はそのようなお料理をいつでも誰にでも提供できるかどうかなのである。調査員が訪ねた時はたまたま不評だったが、いつもは、地元客にこの程度のお料理ならば出していますよと、某料理屋を擁護したとしても、いつでも誰にでもそのお料理を提供できる態勢を整えていなければ、一流料理屋とは言えないのだ。美味しくて、なおかつ安価でボリュームがあれば正に鬼に金棒。今回のこのお店のコース料理のお値段は、あれほどの高級食材をふんだんに使用しながら、わずか5千円に抑えている。何故そのような安い値段で良質なお料理が提供できるのか不思議でしようがない。恐らく、新鮮で良質な食材を漁師から直接確保するルートを確立しているのであろう。

東京の一流料亭と言われる、田村、辻留、濱田屋、招福楼などの煮椀の繊細なダシ味に慣れきっている食通者をこのお店に連れてきたら、恐らくこれで三ツ星なの?と、首を傾げるかもしれない。しかし、彼らとて、このお店のお料理を口に合わないとは決して言うまい。

調査員は、一流料亭の味だけを求めてわざわざ佐渡くんだりまで来ているわけではない。それだけならば、何も悪天候をついてまで佐渡へ来る必要はない。東京でいくらでも味わえるからだ。それも勿論重要だが、もっと重要なことは、旬の地場さんの食材の旨さを最大限に引き出しているかどうかなのだ。この一休さんのお料理は、味の繊細さという微妙な点で、東京の一流料亭のそれに比較すると必ずしも同等と言えるものではないし、料理の盛り付け方や器の選び方も田舎料理そのものである。彼らの作るお料理を、「つんとすました貴婦人のような上品なお料理」に例えるとしたら、このお店のお料理は「素朴で無骨な荒海の漁師のような豪快な佐渡料理」とでも言えようか。彼らとは一線を画す、佐渡本来のおもてなし料理を堪能できる貴重なお店とお考え頂くべきお料理屋さんなのである。

お寿司を除く日本料理屋で初の★★★獲得の浮かれ気分に水を差すつもりは毛頭ないのだが、全てのお料理が出されてから1時間近くほったらかしにされたが、客が料理を食べ終えた頃合を見計らい、お茶をお出しするというような気配りがあれば、接客は満点だったと思う。

松坂一休と調査員の真剣勝負、野球に例えるなら、攻撃陣が満塁本塁打をかっとばし、投手陣はノーヒーットノーランのリレーで抑えきったものの、完全試合には到らなかったというところでしょうか。




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