前置きが長くなったが、この曲もその中の一曲。いかにも大瀧詠一の曲である。作詞は松本隆で、絵画的な詞が描くのは多分どんよりとした梅雨雲に覆われた海辺の情景。でも明るさもあり、透明感のある薬師丸ひろ子の歌声も相俟って、ちょっと不思議な魅力を醸し出していた。
まだ早い夏の陽が
あとずさるわ
透明な水の底
硝子の破片(かけら)が光る
だから気をつけてね
好きよ……でもね……
たぶん……きっと……
曲のタイトルについては、映画の主題歌だからこうなっちゃったけど、中身と全然関係ないからあんまりだよね。と長年思っていたらレココレの大瀧詠一追悼特集によれば、当初のタイトルは「海のスケッチ」だったそうな。尚、大瀧詠一ご本人はこの曲を「雨のウェンズディ」の続編と位置づけていたとか。そう言えば前述のカセットには「雨のウェンズディ」も入れていたな。
(かみ)
最新の画像もっと見る
最近の「Song Review」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事