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ツマグロヒョウモンチョウにみる温暖化



ツマグロヒョウモンチョウにみる温暖化

上のチョウはツマグロヒョウモン 羽の先が黒くなっているのでそう名づけられています
その下はヒョウモンチョウです。いずれも豹の黒い丸模様が
特徴です。豹紋蝶と書きます。

この仲間は主に山に生息して6月頃から発生します
今の時期花から花へと飛び回っています、
しかし、この風景が見られるのは1ヶ月だけで、暑くなる
夏になると物陰に潜んで眠ってしまいます。・夏眠・・
涼しくなると再び姿をあらわし求愛、交尾、産卵と精力的に活動します。
そして、冬になると成虫は死亡しますが、卵はそのまま越冬します、

かって、この仲間は野山で普通に見られたのですが、環境の悪化で
いくつかの種は、絶滅危惧種に指定されています、

しかしこの中で変わっているのが、ツマグロヒョウモンです。・・写真下・・


秋に卵が羽化すると、幼虫や蛹のまま越冬します、世代を繰り返し
一年に数回発生します、それは園芸種のパンジーを好物としているからです。
園芸ブームで餌は豊富、何回発生しても餌不足になることはありません。
数は爆発気に増えていきます。今では市街地の代表的な昆虫になりました

10数年前までは日本では近畿地方以西にしか生息していませんでした、
凄いスピードで増え続けているのは、地球の温暖化と園芸種のの普及、
気温が上昇するにつけこの蝶は北へ北へと、今では関東、東北、そして北海道にも
姿が見られるようになりました。

ツマグロヒョウモンは地球の温暖化とパンジーという誰も予想しなかった
条件を手に入れ、生息域を拡大していったのです。

人間の作った環境をたくみに利用したのです。

利用できない仲間の種は滅びていきます。

地球に置き換えると、温暖化に絶えられない生物、植物
ひいては、氷河の水で沈む島、水不足で地割れする田んぼ、砂漠化
生命にも及ぶように感じれます。発展と共に得た利便さは、失うものも
多いように思われます、



コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
生物学 (タンポポ)
2007-06-16 16:43:27
素晴しい生物学の講義を聞いた感じがしますとっても分かりやすく素晴しい 本当に地球が温暖化で人間を含む生物の将来が心配です人間の驕りで地球を壊してしまっているのに・・・気が付かないふりをしている
 
 
 
いつも有難うございます (いそがし)
2007-06-22 22:19:21
タンポポさん

いつも有難うございます

子供のころから兄たちの後を追いかけて、育ちましたので私まで昆虫少年ならぬ、こんちゅう女になりました、
 
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