ストレート アクターズ クラブ

大阪で活動している演劇ワークショップ『ストレート アクターズ クラブ』のブログです。

顔運動

2010-10-23 | 日記
こんばんは(^-^)
ワークショップ2日目の記事にも書きましたが、本日は『笑顔』についてのお話です。


顔も体の一部である
僕はワークショップで「笑顔で自己紹介をして下さい。」とか「笑いながら演じて下さい。」とゆう課題をよく出すのですが、『笑顔』って意外と簡単ではありません。
「笑顔になって下さい!」と言われるほど自然な笑顔で笑えないものですよね。どうしても硬い表情になりますし、自分の出番が終わって、ほっとした瞬間に漸く自然な笑顔になれたりするものです。それもまた自然な心理なのですが・・しかしそれでは舞台上で自然な笑顔を見せることが出来ませんね。
慣れればある程度は自然な笑顔になるのですが、意図的にコントロール出来てこその役者であります。

では、どうすれば意図的に表情をコントロール出来る様になれるのでしょう?

機能的な面から見れば結局は顔も体の一部なので、筋肉の動きによって表情が作られる訳です。表情筋を鍛えれば、それだけ表情が豊になりますし、運動神経により表情をコントロール出来る様になるはずです。
ただ、自然な表情を見せる為には筋肉の動きだけでは足りないものがあります。

それは・・・心の動きです。


役者の『顔』は私生活で作られる
心の動きとゆうキーワードが出て来ましたが・・・実は、心が動けば必ず表情が自然に変化するとゆう訳ではありません。心が動いているのに、第三者から見れば『全然、そんなふうに見えないよ。』と言われることがよくあります。それほど表情筋とゆうのは繊細なんです。
心の動きと筋肉の動きが、ちゃんと連動して初めて自然な表情が生まれるとゆうことなんですね。しかし演技中は緊張もあって、なかなか上手く連動しないから役者は苦労するんですね。普段は自然に笑っているはずなのに・・・。


ん、ちょっと待て。普段は自然に笑っている?


ここでちょっと疑問を投げかけてみましょう。
普段、私達は本当に自然に笑えているでしょうか?
1日24時間の中で、何時間ぐらい自然な笑顔で過ごしているでしょうか?
何時間ぐらい無表情なままで過ごしてるでしょうか?
そもそも笑っている時間と無表情な時間とでは、どちらが長いでしょうか?

よ~く注意して、私生活の自分を観察してみましょう。1日の大半をどんな表情で過ごしているでしょうか?
ムスっとした顔をしてませんか?強張った顔をしてませんか?・・・能面の様な表情で長い時間を過ごしていませんか?

私生活とゆう長い時間の中で形成される表情が、そのまま私達の表情のベースになると思うと少し怖いですね。
個性は様々なので、色んなタイプの表情(顔つき)があって然るべきなのですが、無表情だと少し困ります。役者としては由々しき問題になりかねません。
いざとゆう時に表情筋が自然に動かないのです・・・なんせ『慢性的な顔運動不足』なので。

表情筋を鍛えるエクササイズは沢山ありますが、一番の鍛錬は毎日の私生活を出来る限り自然な笑顔で過ごすことです。少なくとも、慢性的な『顔運動不足』にだけはならない様に注意しましょう。


普段から自然な笑顔をしている役者さんが、演技力を兼ね揃えて舞台に立ったとしたら・・・とても魅力的だと思いませんか?どうせだったら魅力的で素敵な役者を目指したいですね(^-^)