藤井祥子のいろいろ

ピアノ&ヴァイオリン教室・飼い猫のルイ…
いろいろな日々の話題をご紹介しています。

楽器の力

2014年11月25日 | ピアノレッスン
世の中に2台として同じピアノはありませんが、
製造メーカーによって楽器の傾向はあるように感じます。

教室にある2台を比べてみても、
品質が安定していて、音を出すのがさほど難しくない…
つまり誰が弾いてもいい音が出しやすいのはヤマハ。

いい音を出すには一筋縄ではいかないし、
室温や湿度によっても響きが変化してしまう。
けれど音色の幅は驚くほど多彩なスタインウェイ。

いつもレッスンで、生徒たちはヤマハを弾いていますが、
ためしにスタインウェイで弾いてみた小4のMちゃんと小5のYくん。
二人ともまず「音が出せない」ことに驚いた様子。
あれっ???と弾いているうちに、全身全霊をこめて‘弾く’作業に没頭。
そのうちに時々いい音が出始めるのです。
そのことにちゃんと気がつくのはさすがです。
試行錯誤するうちに、いろいろな音色も弾き分けようと格闘を始める。
楽器が教えてくれるというのはこういう事を言うのでしょうね。
その間は、私は手も口も出す必要はありません。
何に気づいて何をしたいと思っているのかを見守るだけ。

いい楽器は上達の方法も、求める音楽の方向も気づかせてくれます。
生徒たち一人一人の感性のちがいにハッとしたり、
可能性のかけらが見えてきてワクワクしたり、
楽器の力は偉大です。

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