裏ならぬ奥

表向き華やかなコンサートの舞台裏ならぬ舞台奥のお話。

リハーサル時に重大な問題が発生。
本番の照明設定にすると、エレクトーンの手元と楽譜が真っ暗!!
これでは演奏が出来ないと、舞台のスタッフさんに策を練っていただくことになりました。
世の中には譜面台に取り付けて楽譜を照らす小さいスタンド照明なるものがあるのですが、
あいにくホール備品としても、持ち合わせのものもありません。
そこで持ち出したのは、少々大きめのブックスタンド2台。
それを譜面台の横へ置き使い始めたのはいいものの、
譜めくりの時にコードが引っかかって鍵盤の上にたおれ・・・キャ～。汗
どうにかこうにか固定をし、本番に間に合わせました。

また、コンサート後のお話にもあったとおり、
少々風邪をお召しだった指揮者。
やはりそばにティッシュとゴミ箱があると安心・・・とのことで、
ピアノ裏にそれらをセット。

おかげで、舞台奥はさながら何かの作業場に近い状況。
でもいいのです、いい演奏さえ出来れば！そして客席からの眺めが美しければ！
(ブックスタンドは、さすがに隠しきれませんでしたが。笑)

けれども、素敵なお話もあるのです。
緊張が最高潮に達して、いよいよ開演。
そしてステージへ上がり演奏を始めると、どこからともなくいい香りが。
ステージ照明で暖められた空気にのってゆらゆらと、これはハーブかな!?
おかげで心は草原へやってきたような爽やかさに早変わり。笑
第一部の間ずっと不思議に思っていたのですが、
エレクトーン横のプログラムにレモンバーベナのエッセンシャルオイルを1滴たらしたと、
休憩中にうかがって、納得。
それにしても、なんて粋な心遣い。。。

かくして無事にコンサートは進行していったのです♪