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「カショギ氏殺害容疑者の裁判はイスタンブルで」エ大統領

2018年10月24日 | 国際
10月24日 エルドアン大統領がイスタンブルのサウジ領事館でのジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏殺害に関する真実を明らかにし、容疑者をイスタンブルで裁くことを要求しました。

 Hurriyet

以下はエルドアン大統領のカショギ氏に関するスピーチからの抜粋です。

*カショギ氏は最初、9月28日、結婚の書類を所得するために、イスタンブルのサウジ領事館を訪れた。カショギ氏殺害のロードマップはこのときから始まった。

*10月1日、サウジ人3人のチームがイスタンブルに着き、領事館に入った。これとは別の領事館のチームが、イスタンブルの「ベルグラードの森」と隣県のヤロヴァに行った。

*10月2日朝、またべつの15人のグループが領事館に入り、領事館の防犯カメラのハードディスクを除去した。

*カショギ氏が、午後、領事館内に入り、出てこなかった。彼の許婚者が、彼が消えたことをトルコ当局に通報した。トルコ当局は近くの防犯カメラの映像をチェックし、カショギ氏が建物から出てこなかったことを確認した。

*イスタンブル検事局は捜査を開始し、カショギ氏が領事館を訪れる前に、サウジノ情報局員と法医学の専門家を含む15人がトルコに来たことを突き止めた。

*彼らの1人は、カショギ氏の服と眼鏡とつけヒゲを身につけて、カショギ氏に化けて領事館を出た。その後、彼は他の連中といっしょにトルコを去った。

*サウジアラビアは、10月4日、殺害を否定し、領事はロイターの記者を招き、弁明した。

*わが国がこの事件を国際メディアで問題にしたため、サウジ当局はトルコに領事館内の捜査を許可した。

*わが国は黙してはいないと言いつづけてきた。わが国は無実の人が罪を着せられることのないよう、捜査の結果を待った。

*私は10月14日、サルマン王と話し、共同捜査チームを結成した。これによって、トルコ当局が領事館と領事公邸に入ることができた。私は領事のスタンスに不満を言ったが、政府は彼を解雇した。

Hurriyet

*殺害から17日後、サウジアラビアはカショギ氏が領事館内で殺されたことを認めた。われわれが明らかにした15人を含むサウジ人18人が、サウジで逮捕されたことを、われわれは電話で知らされた。

*われわれはまた、だれがトルコのイメージを誹謗するソシアルメディアのキャンペーンを行なったか、わかっている。

*領事館は外交特典を持っているが、これはわが国境内で起こったことであることも忘れてはならない。われわれはこの殺人をしっかりと捜査し、必要なことを行なう。

*情報と証拠は、カショギ氏が残虐な方法で殺されたことを示している。

*サウジアラビアが殺害を認めたことは大きな進展だ。われわれは殺害に関わったすべての人が処罰されることを期待する。われわれはこの殺人は意図的なものであり、偶発的ではないという確かな証拠を持っている。

*なぜ15人の男は殺人の日に、イスタンブルに来たのか? だれが彼らに命令したのか? なぜ彼らはすぐに領事館内の捜査をさせなかったのか?

*なぜ彼らは、殺人を認めた後も、いまだに彼の遺体を見せないのか? サウジ当局が遺体を渡したという“地元の協力者”とはだれなのか? サウジはこの“地元の協力者”を明かすべきだ。実行した者も、扇動した者も、すべて罰せられるべきだ。

*私はサルマン王が嘘を言っているとは思わない。しかし、これは政治的殺人であるから、容疑者は公正な裁判にかけられるべきだ。

*私はサウジアラビアに要求する。これはイスタンブルで起こったことだ。われわれは18人をイスタンブルで裁くことを提案する。もちろん、これは彼らが決めることだ。


エルドアン大統領がカショギ氏の遺族に電話で弔意を述べた

エルドアン大統領は、10月23日、惨殺されたジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の家族と電話で話し、弔意を述べ、トルコは彼の殺害を究明するために、できることはすべてすると誓ったと、大統領府ソースが言いました。

 Hurriyet
写真は10月23日、新任のペルー大使を迎えたエルドアン大統領


エルドアン大統領はカショギ氏の息子のアブドゥラさんら家族たちと話し、カショギ氏の死に深い悲しみを表明しました。


サウジ皇太子がカショギ氏の家族と会った

サウジアラビアのサルマン王とモハムマド・ビン・サルマン皇太子が、10月23日、リヤドで、惨殺されたジャーナリスト、カショギ氏の家族と面談したと、サウジのメディアが報じました。

 Hurriyet
ウチの子分が君のお父さん殺しちゃってごめんね


サウジの支配者は、王宮で、カショギ氏の息子のサラーフさんと兄弟のサヘルさんと会ったと、サウジ国営ニュース局SPAが報じました。王と王子はカショギ氏の家族に弔意を述べました。

カショギ氏殺しの嫌疑をかけられているモハムマド王子は、10月23日、リヤドで行われた国際的な投資会議に姿を見せ、スタンディング・オベーションで迎えられました。会議に出席した3000人のビジネス・エクゼクティブたちは、リッツ・カールトン・ホテルの大理石造りのロビーで談笑し、キーウイ・ジュースをすすり、名刺を交換し、取引の話をしました。

モハムマド王子はスピーチをせずに会場を去りました。


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