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「ギュレンはいまだにアメリカでテロ活動を行っている」エルドアン大統領

2016年08月25日 | 国際
8月26日 8月24日、エルドアン大統領は、アメリカのジョー・バイデン副大統領との共同記者会見で、在米のイスラム説教師フェトフラー・ギュレンは、“いまだにアメリカで、フェトフラリスト・テロ組織(FETO)を管理している”と言いました。

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トルコを訪れたアメリカのバイデン副大統領(左)とエルドアン大統領


「わが国の最優先事項は、できるだけ早いギュレンの送還だ」とエルドアン大統領は言い、アメリカとトルコ間の犯罪者引き渡し協定に照らして、ギュレンは逮捕されるべきだと付け加えました。「アメリカとトルコ間の協定は、このような人物の拘束を要求している」

ギュレン引き渡しの要請は、1979年にアメリカが調印したトルコとの条約によって判決されるべきことだと、エルドアン大統領は言いました。「条約によれば、アメリカは60日以内にギュレンを逮捕しなければならない。トルコは、ギュレン引渡し要求に関する書類を、クーデター前に85部アメリカに送り、いまも新たな書類を準備している」

「ギュレンは活動をつづけているが、1979年の条約によって、彼を拘束し、管理下に置くことはできる。私はアメリカが、わが国の当然の期待に応えるために、必要な処置をとると信じている」と、エルドアン大統領は言いました。

この記者会見で、バイデン副大統領は、アメリカでも多くの法律家がギュレン送還に関して調査していると言いました。「わが国はわが国の制度に従わなければならない。そして、じゅうぶんなデータと、貴国が存在すると考えているだけの証拠が存在すれば・・・」

「わが国には、同盟国を攻撃したり、民主主義を転覆しようとするような人物を庇護する理由はない」とバイデン副大統領は言いました。


最大野党CHP党首がPKKの攻撃を逃れた

8月25日、最大野党・共和人民党(CHP)のケマル・クルチュダルオール党首が、黒海岸アルトゥヴィン県シャヴシャト地区で、非合法テロ組織クルド労働者党(PKK)の攻撃を逃れました。PKKは高速道路を走っていたCHP党首の車列を攻撃してきました。護衛の憲兵隊兵士1人が死亡、2人が負傷しました。

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無事、難を逃れたケマル・クルチュダルオールCHP党首(中央奥)


PKKが政党の党首をターゲットにしたのは今回が初めてです。PKKの戦闘員はヤヌクル村の森林の中から、最初、CHP党首の車列を護衛していた憲兵隊の3台の車の先頭の1台に発砲しました。特殊部隊が応戦し、ボディガードとPKKの撃合いが始まりました。クルチュダルオール党首と党委員たちの車はその場を逃れ、党首は車内で無事でした。

ロケット砲を準備していたPKKの戦闘員は、戦闘中、死亡しました。クルチュダルオール党首は軍の装甲車に乗り換え、まず高速道路管理所に避難し、その後、シャヴシャト区長オフィスに送られました。党首はCNNトルコで、自分は元気で、安全な場所にいると語り、兵士たちが無事であるよう祈ると言いました。

「1人の兵士が犠牲となって、神に召された。われわれは政治的意見が違っても、テロに対してはともに戦っている。私は今後も私の予定をこなしていく」と、クルチュダルオール党首は同党のウエブサイトにメッセージを送りました。党首はアルトゥヴィン県での予定行事を中止しませんでした。

「2人の下士官を含む3人の兵士が負傷して病院に運ばれたが、頭に重傷を負った兵士、ファティフ・チャイバシュ君は病院で死亡した」と、エフカン・アラ内相が言いました。内相は、攻撃の犯人はまちがいなくPKKで、彼らはこの地方で活動していると付け加えました。

PKKは2011年5月、中央アナトリア・カスタモヌで、エルドアン首相(当時)の車列を襲撃し、警官1人を殺害、2人を負傷させました。


トルコ軍と連合軍がシリアのIS支配の町ジャラブラスを攻撃、占拠

 24日朝、トルコ軍は「ユーフラテスの盾」と呼ぶ越境作戦を開始し、ロケット砲、榴弾砲、戦車を備えた地上軍と空爆によって、反体制派のシリア自由軍(SFA)を支援し、夜にはISが支配していたシリアの町ジャラブラスを支配しました。

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「ユーフラテスの盾」作戦経過の一部を以下に:-

午前4:00
 24日朝、トルコ軍、シリアの町ジャラブラスにあるISの拠点を、榴弾砲とロケット砲で攻撃開始。
5:55 トルコ特殊部隊がシリア領内に入る。
6:08 トルコ空軍が地上軍が指示した拠点を空爆。
7:48 トルコ軍戦車が国境に到着。
7:50 ISの12か所の拠点に爆撃命中。
9:27 ジャラブラスからISが発射した迫撃砲弾がトルコのカルカムシュの野原に落下。被害なし。
10:30 トルコと連合軍の作戦が始まって24時間後、アメリカのバイデン副大統領がアンカラに到着。
11:07 トルコ軍戦車がシリア領内に入り攻撃開始。ロケット砲撃もつづく。
12:05 「作戦の目的は、わが国の国境からISを一掃することにある」チャヴシュオール外相。
午後1:17 自由シリア軍がトルコ国境から3キロのケウリジェ村を占拠。
1:58 シリア外務省がトルコ軍の越境を主権の侵害と非難したと、シリア国営TVが報じた。

結局、夜7時には、トルコ軍に支援されたシリア自由軍がジャラブラスを占領したと、アナドル通信が報じました。シリア自由軍の戦闘員1名死亡、10人負傷。トルコ軍は死傷者ない。


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