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「2人の兵士との交換は考えていない」ギリシャ外相

2018年03月04日 | 国際
3月4日 ギリシャは、トルコに不法入国した2人の兵士と、ギリシャに亡命を求めている8人のトルコ兵との交換は考えていないと、ギリシャの副外相が、3月3日、言いました。(3月3日の頁参照)

 Hurriyet
“道の迷って”トルコに不法入国した2人のギリシャ兵


「その話は空想だ。わが国はトルコと戦争しているわけではないから、捕虜交換はない」と、3月3日、ギオルゴス・カトロガロス副外相は記者団に語り、このような“スパイ物語”はトルコのメディアの創作だと言いました。「今回のケースは珍しいことではない。国境ではよく起こることだ」

トルコの裁判所は、トルコに不法入国し、軍用地域に入った2人のギリシャ兵を、スパイ活動を行った容疑で逮捕したと、アナドル通信は報じました。ギリシャ軍は、2人の兵士は、国境を流れるメルチ川周辺をパトロール中、悪天候のため、道に迷ったのだと言っています。ギリシャ参謀本部のヴァシリス・ツィオティス報道官も、彼らにはスパイ容疑はないと、AFPに語りました。

1月23日、ギリシャの法相は、ギリシャは、2016年の未遂クーデター後、逃げ込んだ8人の元トルコ軍人を、トルコに送還しないと言いました。トルコのビラル・ウチャル副法相は、ギリシャのスタヴロス・コントニス法相と、1月23日、アテネで会談し、ギリシャ当局に改めて送還請求書を提出し、問題の重要性を強調しました。ギリシャの最高裁は、すでに彼らの送還を否決しています。


神話を実証するギレスン島の発掘が始まる

2011年から散発的に行われてきたギレスン島の考古学的発掘が、まもなく再開します。この島は東黒海で唯一の無人島です。

 Hurriyet

古代のアマゾン女族と、金羊毛を求めて旅したヘラクレスが訪れた神話で知られるこの島は、2011年、2012年、2015年、2016年と、散発的に発掘が行われてきました。ビザンティン時代の墓や城壁、修道院や教会の廃墟の出土によって、この島が長い間、宗教上のセンターだったことがわかりました。

ギュレスン博物館のフルシ・ギュレチ館長は、これまでに発掘されたのは島の10%に過ぎないが、今年の6月最終週から始まる発掘で、全島を発掘するつもりだと言いました。島の最古の廃墟は紀元前4世紀と考えられてきましたが、発掘チームは紀元前2000年の痕跡を掘り出していると言いました。

「これについては、まだ具体的な証拠は得ていませんが、これからの発掘で島全体を掘り、証拠を見つけます。私たちの目的は、何千年も昔、この島に人々が住んでいたか否かを調べることにあります」とギュレチ館長は言っています。

アマゾン女族と金羊毛の神話
神話では、アマゾン女族は黒海の島に住んでいたとされています。アマゾン女族はトロイ戦争のために、黒海を渡って、ある島に住みついたと記録されています。東黒海地方の唯一の島がギレスン島ですから、彼女らが住んでいたのは当然、ギレスン島であると考えられます」とギュレチ館長。発掘中に発見された槍の穂先や矢じりは、アマゾン女族が使っていたものかもしれません。

ギレスン島に関するもうひとつの神話は、ヘラクレスの金羊毛です。ヘラクレスは黄金の翼を持った雄牛“金羊毛”を求めてギレスン島に来たと言われています。

「これから行われる発掘で、新たに発見されるものが神話を実証してくれるかもしれない」とギュレチ館長は言っています。

・・・私、小舟を雇って、ひとりでこの無人島を訪れたことがあります。その頃は発掘は行われていず、無数の海鳥が島を占領していました。


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