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盗まれたピカソの絵がイスタンブルで取り戻された

2016年01月30日 | 国際
1月31日 イスタンブル警察が隠密作戦を行って、盗まれたピカソの絵を取り戻したと、1月30日、警察関係者が語りました。

 Hurriyet

1940年のピカソの油彩画「髪をすく女」を取り戻すために、当局は1か月余にわたる秘密交渉を行い、無事、取り戻して、2人の男を拘束しました。警察はバイヤーのようにふるまって容疑者に接触しました。容疑者たちはこの絵に800万ドルの値をつけてきたと、情報源は匿名を条件に言いました。

長い売買交渉の後、警察はその絵を700万ドルで買うことに合意し、イスタンブルのヨーロッパ側のファティフで会う約束を取りつけました。情報源によると、この絵はある女性コレクターのニューヨークの家から盗まれ、イスタンブルに売られてきたそうです。警察は作品がいつ盗まれたかは話しませんでした。

裏面にコレクターの名と、出所を示す証印があるこの絵は、検査のため、ミマル・シナン美術大学に送られました。この絵は1930年代、ピカソの女神であり愛人だったドラ・マールをグロテスクに描いたものです。


トルコで生まれたシリア人の赤ちゃんは、すでに7万人に

シリア紛争が始まってはや5年、いままでに7万人のシリア人の赤ちゃんがトルコで生まれていると、ヤルチン・アクドーアン副首相が発表しました。

 Hurriyet

1月28日、国会の計画・予算委員会の記者会見で、アクドーアン副首相は、現在、トルコに250万人いるシリア難民に提供されている保健サービスについて解説しました。「現在、26万人以上のシリア人が、10県25か所の臨時避難センターで、食物、保健、治安、社会活動、教育、礼拝、翻訳、通信のためのサービスを受けています。避難センターのほか、トルコ中の各地で230万人のシリア人が暮らしています」

「今日までに、256万2839人のシリア人が身体測定を伴う登録をされています」と副首相。保健サービスは臨時避難センターの仮説病院で行われてきました。「現在、キャンプ内外で、ポリクリニック(大型診療所)サービスも提供され、41万9529人の患者が治療を受け、29万4271件の外科手術が行われました。分娩は6万769件扱われています」

ユニセフの数字によると、直接的な支援と制度の整備によって、2015年11月までに、40万人の子供が正式な教育を受けましす。また、8万人の子供が心理的サポート・サービスを受けました。


「85%のシリア人は帰国したくないと言っている」家族・社会政策相

「いまトルコに住んでいる300万人近いシリア難民の85%は、現在の状況下では故国に帰りたくないと思っている」と、セマ・ラマザンオール家族・社会政策相が言いました。

 Hurriyet

「シリア人問題を語る場合、長期的展望が重要です。解決は統合です」とラマザンオール家族相は言いました。トルコ政府はシリア人がトルコに定住することを認めつつありますが、彼女は初めて統合ということばを明言した政府要人ということにになりました。1月29日、ラマザンオール家族相はイスタンブルで、10人余の女性ジャーナリストを前に、この発言をしました。

シリア難民問題はメディアも重要な課題として扱い、家族・社会政策省など、多くの省庁でも、優先的議題のひとつになっています。従来のトルコの政策では、ヨーロッパ以外から来た難民は、難民としての地位は認められず、シリア人も戦争を逃れて一時的にトルコで保護されている“ゲスト”という立場でした。

ところが、ラマザンオール家族相は、この問題を制度として処理するために、新しい「移民管理部」を省内に設けたと言い、同省はキャンプに住んでいるシリア人すべてを登録したいとも言いました。彼女は、昨年だけでシリア人家族に15万人の赤ちゃんが生まれたことに言及し、「彼らはトルコの子供です」と言いました。

「家族・社会政策省は、食物、衣類、住居の援助を提供してきましたが、これは短期的解決です。ほんとうの解決は統合であり、そのための最も重要なステップは、言葉を学ぶことと、労働許可を得て職に就くことです」と彼女は言いました。

すでにいくつかの都市では、同省が運営する「ファミリー・センター」で、シリア女性のための言語コースが設けられているそうです。シリア人はアラビア語で教育を受けるべきだという議論もある中で、彼女はシリア人もトルコに永住するなら、トルコ語の習得が必要としています。

・・・近い将来、シリア系トルコ人が増えるのでしょうね。シリア人の幸せな帰国が現実的でないいま、ラマザンオール大臣の考えは現実的で、よいと思います。トルコはもともと多民族国家なのだし、そのうち混血が始まるのも必然だし・・・。


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