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選挙協議会がイスタンブル再選挙のガイドラインを発表した

2019年05月12日 | 国内
5月14日 最高選挙協議会(YSK)が、5月10日、新しいイスタンブル市長を選ぶ6月23日の再選挙のためのガイドラインを発表しました。選挙協議会は、今度の投票はイスタンブル市長を選ぶためのみに行われると言いました。

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YSKは、投票委員会の委員長とメンバーは公務員の中から選ばれると言い、委員会には警察署長と警官、軍務に服している人々、トルコ大国民会議のメンバーと候補者は含まれないと、付言しました。委員長とメンバーのリストは選挙で競う政党に与えられます。

3月31日、トルコ全国の何百万人もの有権者が、今後5年間の市長、市議会議員その他の公務員を選ぶために投票しました。5月6日、YSKは、イスタンブルの地方選挙の結果に異議を唱えたAKP(公正発展党)の訴えを受け入れ、選挙のやりなおしを発表しました。

この決定について、YSKは、一部の投票所の職員やスタッフが法に定められている公務員ではなかったと説明しました。候補者の死亡または辞職がない限り、3月の選挙で戦った同じ候補者が、再選挙でまた戦うでしょう。3月の選挙の有権者のリストは、6月23日に、また使われるでしょう。各有権者は前と同じ投票箱に投票します。選挙スケジュールは県の選挙委員会によって用意されます。


イエニチャー紙のジャーナリストが攻撃され、6人が拘束された


イエニチャー紙のコラムニスト、ヤウズ・セリム・デミラー氏への攻撃関連で、6人が拘束されました。デミラー氏は5月10日、自宅の外で襲われ、入院しました。

 Hurriyet

デミラー氏はテレビ番組に出演した後、5,6人の人々に、野球のバットで殴られました。攻撃者らは車で逃げました。彼が攻撃された理由はわかっていませんが、最高選挙協議会が、3月31日のイスタンブル市長選の結果を取り消したことによる緊張の中で事件は起こりました。

最大野党・共和人民党(CHP)のケマル・クルチュダルオール党首は、入院中のデミラー氏を見舞い、攻撃を非難しました。「なぜジャーナリストを死ぬほど殴るのか? 彼はテレビ番組に出て、自分の意見を語り、ある人を批判しただけだ」とクルチュダルオール党首は言いました。「トルコはどうなっていくのか?」

IYI党(善良党)のメラル・アクシェネル党首も、下劣な攻撃を非難しました。「名誉あるイエニチャー紙のコラムニスト、ヤウズ・セリム・デミラー氏に対する卑劣な攻撃を私は非難します。彼が早く回復するよう願います。この卑劣な攻撃は報道の自由、発言の自由に反するものです。このような攻撃に、われわれはくじけません」と、アクシェネル党首は、5月11日、ツイッターで言いました。

デミラー氏の症状は安定し、5月12日に退院と思われます。


「国民は選挙で最終決定をするだろう」エルドアン大統領

公正発展党(AKP)は6月23日のやりなおし選挙で国民の本音を求めると、エルドアン大統領が言いました。

 Hurriyet

「再選挙が実行困難になったら、民主主義の危機だ」と、エルドアン大統領は、5月12日、イスタンブル・ベイオール区が催したイフタル(ラマザン明けの食事)の席でコメントしました。「わが党が民主主義に貢献し、再選挙の決定を尊重することで告発されるなら、それはわが党にとって、むしろ名誉である」と大統領は言いました。

大統領は最大野党・共和人民党(CHP)を名指しませんでしたが、「彼らは一党支配の時代を懐かしんで、国民の意志を犠牲にしている」と言いました。「われわれにとって、国民の意志はすべてだ」


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