トルコのトピックス

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大統領のホテルを襲撃した兵士ら11人が法廷に送られた

2016年08月17日 | 国内
8月18日 7月15日のクーデターの夜、マルマリスのホテルを襲撃し、エルドアン大統領を暗殺しようとした兵士37人の中の11人が、17日、南西部ムーラ県の警察の長い取り調べの後、裁判所に送られました。11人の中には襲撃チームを率いたシュクリュ・セイメン司令官もいます。

 Hurriyet

11人はクーデターの16日後に捕まり、17日間の取り調べを受けていました。37人の中の25人はすでに逮捕され、残りの15人 ー エネス・ユルマズ、エルギュン・シャヒン、イスマイル・イーイト、メフメト・デミル、ムハムメト・ブラク・イペキ、ムラト・キョセ、シュクリュ・セイメン、バハドゥル・サグン、メフメト・オズテュルク、ムスタファ・セルダル・オザイ、ムアムメル・ギョズビュユク ー は、その後、7月31日、治安部隊の広範な捜索によって、ムーラ県のウラ地区で見つかりました。

兵士らはクーデターのとき、イズミルのチーリ空軍基地から3機のヘリで離陸し、大統領のホテルを襲いました。大統領は兵士らが到着する少し前にホテルを出ていましたが、彼らは治安部隊と戦い、その後、近くの森林に逃げ込んでいました。


酷暑のキャンプに暮らすシリア難民が手づくり扇風機を発明

うだるような暑さのトルコ南東部のキャンプに暮らすシリア難民が、換気と冷房を兼ねた手づくり扇風機を発明しましたが、キャンプ住民に大人気で、200トルコリラ(約7000円)で売れています。

 Hurriyet

シャンルウルファ県アクチャカレ地区のシュレイマン・シャー居住施設に暮らすシリア人たちが、木箱の中にファンをセットした扇風機を発明しました。木箱の一方が開いていて、ファンがまわると、パイプを通る水で冷やされた空気が送られてきます。

“換気エアコン”は、40度を超す暑さと戦っているキャンプの住民たちの間に、あっというまに普及しました。「以前は外の木陰にすわって暑さをしのいでいましたが、この発明品のおかげで、いまは電気さえあれば、家族といっしょにテントの中で快適に暮らせます」と発明者の1人、ハサン・アフメド・ネダさんは言いました。

ベンチレーターの整備工だったイブラヒム・ナジさんも発明者の1人で、自分の技術がこの発明品に活かせて、とても嬉しいと言っています。


トルコ、レスリングで銀と銅を取りました

16日、男子グレコローマン98キロで、トルコのジェンク・イルデム選手が銅メダルをゲット、トルコ3番目のメダリストになりました。

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イルデムは準決勝でアルメニアのアレクサニヤンに敗れましたが、ルーマニアのチウラリウを下して銅メダルを獲得しました。イルデム選手は1986年、イスタンブルのシシリ生まれ。都会っ子ですね。

グレコローマン130キロでは、トルコのリザ・カヤアルプ選手が銀メダル、ウエイトリフティング69キロではダニヤル・イスマイル選手が銀メダルです。


有力複合企業のCEOがギュレニスト捜査で拘束された

8月17日、トルコの大企業イフラス・ホールディングの社長で、有力複合企業のオーナーでもあるジャヒト・パクソイ氏が、他の企業アクファ・ホールディングの捜査の一環として拘束されました。

 Hurriyet
拘束された有力コングロマリットのCEO


イフラス・ホールディングは、多様な分野の会社25社の親会社で、パクソイ氏は4か月前、同社のCEOに就任したばかりです。パクソイ氏は以前、アクファ・ホールディングで働いていたため拘束されたと報じられています。アクファ・ホールディングはフェトフラー・ギュレンに関係しているとして、前日に警察の捜査を受けていました。

この捜査で、安売りマーケット・チェーン「A101」や、アクファと関係する他の会社の社員を含め97人が拘束されました。イスタンブル警察の財政犯罪部は、8月16日、アクファと、関連50社の捜査を行い、同社の社長を拘束しました。

ヒムメット(himmet=トルコ語で援助の意)と称する金の送金に助力していたアクファの社員たちも拘束されました。同社は2011年から2015年の間に、アシア銀行を通じて、4000万ドルをアメリカとカナダの組織に送っていたと言われます。ギュレン運動が信奉者たちからチャリティとして集めた金は、ヒムメットと呼ばれています。

警察はまた、16日、大建設会社“Fi Yapi”のオーナー、フィクレト・イナン氏を拘束しました。


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元サッカー選手ハカン・シュキュル邸を憲兵隊が捜索

2016年08月17日 | 国内
8月17日 北西部コジャエリ県カンドゥラ地区にある、元サッカー選手で、元・国会議員のハカン・シュキュル邸を、憲兵隊が、未遂クーデター関連調査の一環として捜索しました。7月15日の未遂クーデターは在米の説教師フェトフラー・ギュレンの組織が企画したと考えられています(8月13日の頁参照)。

 Hurriyet

ハカン・シュキュルはフェトフラー・ギュレンの組織のメンバーとして告発され、拘引状が出ています。シュキュル邸の捜索は未遂クーデター調査の一部として、サカリヤ地検画開始したと、16日、ドーアンニュースが報じました。

シュキュルはイスタンブル・ガラタサライでプレイし、トルコのナショナル・チームのために活躍しました。彼は海外でも、インテル・ミラノ、パルマ、ブラックバーン・ローヴァーズで活躍しましたが、その後、政界入りし、2011年、公正発展党(AKP)から国会議員に当選しました。2013年12月の政府要人らが巻き込まれた大汚職調査の直前、シュキュルは議員を辞職し、ギュレン運動のために働いていたようです。

また、シュキュル邸近くで、新聞、CD,書籍、試験用紙その他の書類が、焼かれた状態で発見され、カンドゥラの住民が憲兵隊に通報しました。憲兵隊は焼かれた資料を集め、記録しました。


プーチン大統領が“友人トルコ”との暖かい関係をくり返し語った

ロシアのプーチン大統領が、ロシア政府はトルコとの関係を修復するために、“誠意ある努力”をしていると語りました。何か月間かの緊張関係が終わり、プーチンはトルコを“友人”と呼びました。

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ロシアのプーチン大統領とカザフスタンのナザルバイエフ大統領(左)


「わが国はあらゆる面でトルコとの関係を再構築するために、誠意を持って努力している。トルコはわが国の友人であり、わが国は長年、トルコと協力してきた」と、プーチン大統領は、8月16日、ソチで行われたカザフスタンのヌルスルタン・ナザルバイエフ大統領との会談で言いました。

プーチン大統領はまた、トルコのエルドアン大統領の最近のロシア訪問は、両国の相互関係を復活させたいという両国の希望を示すものだと語りました。大統領はさらに、ロシア=トルコ関係の復活のために、根まわししてくれたナザルバイエフ大統領の努力に謝意を述べました。

エルドアン大統領は8月9日、セントペテルスベルグでプーチン大統領と会い、昨11月のロシア機撃墜以来の両首脳の初の会談を果たしました。2015年11月、シリア国境でトルコ領空を侵犯したロシア・ジェット機をトルコが撃墜してから両国の関係は悪化していました。

6月29日のエルドアン大統領の手紙と、それにつづく電話での両国首脳の会談から、問題は解決しはじめました。6月30日、プーチン大統領とエルドアン大統領の電話会談後、トルコへのツーリスト便の禁止は解除され、7月1日には、ロシアとトルコの外相がソチで会談しました。

7月15日の未遂クーデターに際し、プーチンは選ばれたトルコ政府への支持を声明し、エルドアン大統領がトルコ近代史上最悪と言ったクーデターの犠牲者に哀悼の意を表明しました。7月22日には、ロシアはトルコへのフライトの規制を廃止しました。


大ゲンカしていた大統領と弁護士協会会長がクーデターで仲なおり

エルドアン大統領が、トルコ弁護士協会(TBB)連合の代表団を招きましたが、その中には大ゲンカしていたメティン・フェイジオール会長もいました。2014年以来、激しく対立してきた両者の、びっくり仲なおりです。

 Hurriyet

エルドアン大統領とフェイジオール会長はなごやかに話し合い、讃えあいました。7月15日の未遂クーデター後、国内で高まっている団結の精神が、両者のわだかまりを氷解させたようです。トルコ弁護士協会はクーデターの始まったときから、フェトフラリスト・テロ組織(FETO)に反対し、フェイジオール会長は自由と法の優先の支持を表明しました。

「私たちは大統領と首相の声明をテレビで聞いて、クーデターの敗北を信じる気持ちを強くしました」とフェイジオール会長は言い、大統領が人々に街へ出て反逆者に抵抗するよう呼びかけたことに言及しました。「FETOが最も望んでいるのは、有罪の人と無罪の人の区別をあいまいにし、FETOのメンバーの中に“犠牲者”をつくりだし、国際的な信頼を得ることです」

フェイジオール会長はまた、弁護士協会連合は、トルコの権利を国際的に守るワーキング・グループに加わる用意があると言いました。

2014年5月10日、国家評議会の式典で、フェイジオール氏が政府を批判する、1時間におよぶスピーチをしたことから大ゲンカは始まりました。エルドアン大統領は立ち上がり、スピーチを遮り、詰問して、会場を出ました。大統領はその後、フェイジオール氏のスピーチは“事実をねじ曲げ”、国家の儀礼に対し失礼だとして告発しました。

エルドアン大統領はその後、フェイジオール氏がスピーチする会合には出席しないと明言しました。それにもかかわらず、最高裁判所は昨9月1日の式典のスピーカーのリストにフェイジオール氏を入れたため、エルドアン大統領、ダヴトオール首相、ベキル・ボズダー法相、ネジュデト・オゼル参謀総長は出席しませんでした。

・・・国内でケンカしてる場合じゃないですから。


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