トルコのトピックス

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ウミガメ病院の建設が環境活動家の反対で中止

2014年04月13日 | 国内
4月14日 地中海岸イズトゥズ・ビーチのアカウミガメ(カレッタ・カレッタ)のための病院建設オウロジェクトが、活動家の抵抗で中止になったと、イドリス・ギュリュジェ環境・都市計画相が言いました。
環境運動家たちは、このプロジェクトを強く批判し、カメの保護のためには許されるが、病院の建設が絶滅危惧種の主要な育成地にダメージを与えると主張しています。

 Hurriyet

「アカウミカメの治療のための現在の施設がよい状態ではないので、デニズリのパムッカレ大学と組んで病院をつくる計画を立てていたのですが、計画は中止にしました」と、ギュリュジェ環境相は言いました。
地元民と環境活動家たちは、病院建設にはんたいなのではなく、建設する場所が問題なのだと言っています。

「カメさんビーチ」として知られるこのビーチは、1998年から「ギョイジェーイズ=ダリヤン環境保護地区」の一部として保護されています。
「他の場所に病院を建てたら、カメの生息地から最低1時間はかかることになる」と環境相は言っています。

活動家たちは、この地域の周辺の森林の破壊と、ビーチでセーリングするツーリストの増加も、アカウミカメの育成を妨げる要因になっていると言っています。
とくにフォトジェニックな巨大なカメたちは、生息地が破壊されたため、国連自然保護連合(IUCN)のレッドリストに載っています。

「世界自然保護基金(WWF)」など多くの国際的な動物権利団体が、イズトゥズの病院の建設に反対しました。


  トルコ軍のジェット機がロシアの偵察機に緊急発進

ロシアの偵察機が黒海岸沿いを飛行したため、トルコ空軍はF-16ジェット戦闘機4機を緊急発進させたと、4月13日、軍が発表しました。
ウクライナに関してロシアとヨーロッパ間が緊張し、またモントルー条約に関してトルコとロシア間の緊張が高まっているさなかに、この事件は起こりました。

 Hurriyet

ロシアのIL-20偵察機は、トルコ空域の侵犯はしませんでしたが、非常に近くを監視飛行しました。これはウクライナ危機が始まってから5度目です。

「ルーマニア側から近づいたロシアのIL-20機は、国際空域内で、わが国の沿岸に平行に15~20海里飛行した」と、4月13日、参謀長による声明が出されました。
4機のF-16戦闘機が、正午ごろ、バンドゥルマ基地とメルジフォン基地から緊急発進し、現地時間12時35分、ロシアの偵察機を1度、迎撃したと、声明は報じています。


スルタンのトゥーラ(花押)が81年ぶりに日の目を見た

イスタンブール大学の歴史的な門の修復で81年間隠されていたスルタン・アブデュルアジズ(1861~1876)のトゥーラ(花押)が日の目を見ました。

 Sabah

門の上にデザインされたスルタン・アブデュルアジズの碑文とトゥーラは、1933年に蔽い隠されたままになっていましたが、イスタンブール大学の学生と「愛国学生委員会」の主導による「わが歴史を取り戻せ」というキャンペーンが、スルタン・アブドゥルアジズのトゥーラを出現させることに成功しました。

この門は、パリ旅行から帰ったスルタンの命令で、パリの凱旋門に似せて建てられ、丘のランドマークとして人々の視線を集めてきました。門の特徴は2つの塔と、上方がアーチになった入口にあります。中央門は車が通れるように設計され、小さな門は歩行者用です。
門の内壁にも、アタテュルクの「若者へのことば」とともに、スルタンのトゥーラがあります。

ベヤジット広場を見下ろす門のファサードの上、イスタンブール大学のロゴの下方に、ブロンズで書かれたスルタン・アブデュルアジズのトゥーラがあります。
キャンペーンによって、トゥーラを隠していたTurkiye Cumhuriyet(トルコ共和国)と書かれたメダリオンが取り除かれ、トゥーラが姿を現しました。

2007年、「イスタンブール第4文化・自然保護委員会」がメダリオンの除去を許可し、大学にトゥーラがだれのものかを判定するよう命じました。
いま、ベヤジット広場を訪れる者はだれでも、隠されていたトゥーラを見ることができます。
門は最近、修復され、ファサードも汚れが落とされ、石には化学的補強が施されました。

・・・オスマン朝のスルタンはそれぞれトゥーラ(Tugra)と呼ばれる優雅なデザインの花押を持ち、署名のように使用していました。


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広島で各国外相とともにトルコ外相も北朝鮮を非難

2014年04月13日 | 国際
4月13日 核兵廃止を求める12か国が、土曜、広島の会合の閉会にあたって、北朝鮮の原子力計画を非難し、絶滅の危機にある地球の保全を訴えました。
「不拡散・軍縮イニシアチブ(NPDI)」は北朝鮮の核とミサイル計画を批判し、孤立国家・北朝鮮に、国際原子力機関(IAEA)の査察を受け、核拡散防止条約(NPT)を受け入れるよう促しました。

 Sabah
 
後列右端がトルコのアフメト・ダウトオール外相。広島で


「われわれは北朝鮮の核と弾道ミサイル計画を強く非難する。この計画はNPTと地球的不拡散体制を阻害し、地域と地球上の平和と安定に大きな脅威を与えるものである」と声明は言っています。「われわれは北朝鮮がすべての核兵器と現在の核計画を廃棄し、IAEAの安全保障条約とNPTに応じることを強く求める」

NPDIにはオーストラリア、カナダ、チリ、ドイツ、日本、メキシコ、オランダ、ナイジェリア、フィリピン、ポーランド、トルコ、アラブ首長国連邦が加盟しています。


「今度の選挙は“楽勝だ”」ギュル大統領

チャンカヤの丘のサイクリング(昨日の頁参照)の後の記者会見は、政治的質問にふさわしい場ではありませんでしたが、ギュル大統領は今度の大統領選に関する記者団の質問に快く答えました。今度の選挙で、トルコ人は初めて直接選挙で大統領を選びます。

 Hurriyet
 
「私が汗を流して働いたか否かは皆さんが知っている」とギュル大統領は、明らかにエルドアン首相の発言にからめて言った。


ギュル大統領は1.7キロのサイクリングを終え、「今日は楽勝だった」と言いました。
記者団の質問はエルドアン首相の最近の発言に関するものになりました。今週初め、エルドアン首相はサバー紙上で、「トルコ初の直接選挙で選ばれる大統領は、現在のほとんど儀礼的な役割の大統領より、もっと力強い人物になるだろう」と発言し、エルドアン首相が8月、大統領に立候補するだろうという期待を煽りました。

Hurriyet
 
大統領選について取り沙汰されるなか、ギュル大統領とエルドアン首相が会談した。


「今度の大統領は初めて大衆によって選ばれる。この意味は大きい」とエルドアンは言いました。「その責務は選挙後、変わるだろう。新しい大統領は儀礼上の大統領ではなく、汗をかいて走り、懸命に働くだろう」

・・・エルドアン首相の“元気”には舌を巻きますね。なに食べているんでしょうね。


 ダウトオール外相、アサドの化学攻撃に関心の薄い国際社会を批判

トルコのダウトオール外相は、昨年、シリアの首都ダマスカス近郊であった化学攻撃に対して、なんの行動もとらない国際社会を批判しました。
広島で行われた核不拡散外相会合に出席したダウトオール外相は、昨8月に化学兵器を使用したシリア体制側を告発し、つい2週間前にもガス攻撃が行われた証拠があると付け加えました。

 Sabah
 
手前右端がトルコのアフメット・ダウトオール外相


「今日、私たちが広島で見た写真と同様な状況が昨年、ダマスカスで起こったのです。子供たちが殺されたのです・・・しかし、国際社会はいまだ、わが国が望んでいるような反応を見せてくれません」と彼は昨日の会合で、英語で語りました。

2013年8月21日、ダマスカスの郊外で化学兵器が使われ、1400人の人々が眠っている間に殺されました。シリアの反体制派とヨーロッパはこの攻撃を非難しました。
原子力はこのような大量殺人を防ぐ基本的責務を果たすべきだと、ダウトオール外相は言いました。外相は昨年の化学攻撃に対して行動を起こさない国連安保理も批判しました。

国連によると、シリアの3年におよぶ紛争で、10万人以上の人々が殺され、650万人以上の人々が家を追われています。


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