新潟カウンセリング研修センター

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「ことばは関係を変える」はたらきを宿している

2016-12-16 07:56:22 | 私の声
 「私が聞いた」「私に聞えた」「私に聞かせていただいた」と言うことばは、現代人に欠落していると、言わざるを得ない。これらのことばを例え知っていても、聞いたことがあったとしても、自分の声にならない人には、人生のために全くならない。連日殺伐とした出来事を聞くにつけ、苦しみに振り回されている人々のいる現実が、そのことを物語っている。日常、家族をはじめ職場であれ、そこで交わされていることばは、その場の用が足りれば捨て去られていっている。自分のその時々の目的を実現すれば、お終いになっている世界にどっぷりと生きているから、ことばの本質を知らないのだ。ことばを言う・自分の声にするそのことに、実は価値があるという学習になった体験が欠落しているのである。学校教育がその典型である。子供たちがどんなにかどんなにか、成長が妨げられいじめで苦しみ・苦しめられていることか。殺してしまってから原因究明だなんて、情けない。二度と起こさない、と謝罪すれば防げると思っているようだが、教師よ・保護者よ、自らの内面に向かい合い、今すぐクライエントになって自分を声にして、カウンセラーに聞いていただき、事実が自分に見えてくる目・子どものことばが聞こえてくる耳になれるように、学びを始める他に救う手はない。学びの場はいつだって用意されているのですよ。

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