関東5DAYSより福岡へ帰還。博士論文指導委員会のため空港から大学に直行し、その後ようやく自宅近辺にたどりつく。帰宅が遅くなったので、一度いってみたかった、近所の新規オープンつけ麺屋へ。
自宅近辺は福岡でも一大ラーメンエリアだが、細麺ラーメン文化のこの一帯にうってでたのが、この超太麺つけ麺や。ところが開店当初から大人気で隣の公園まで列がはみだすほど、長蛇の列ができていた。サードブランドということなので、すでに定評があるのだろう。さすがに最近はおちついてきて、あまり列はみなくなったけれど。
入ってみると、若いスタッフ一人が、カウンター5席のみのこのお店をきりもりしていた。福岡市内に数店舗できているので、複数人のスタッフで一体としてまわしているらしい。席について麺200gでつけ麺をたのむと、写真の見返り美人ならぬ見返りN君が、さりげなくアットホームに話しかけてきてくれた。聞けば19歳。若いのに、接客が手慣れている。「年上の方と話すの、苦にならないんです」と。
カウンターの並びにすわる3人は、ビールをつぎあってもりあがっている。しかしよくみると、大人なお二人と若者というアンバランス構成。私にまでビールをすすめてくださるので、すすめられるまま私も一杯。「会社帰りですか?」と聞くと、お二人と若者は初対面とのこと。でも、若者が間もなく大学卒業で社会に入っていくとのことで、励ましの会話がくりひろげられていた。やはり今年の厳しい就活組、30社ほどうけてようやくかちとった就職先だったらしい。小さいけれど環境エコにつながる会社なんですと、自らの決断に揺らぎはないようで頼もしい。大人コンビのほうは、社長さんと仕事でつきあいのある税理士さん。こちらは飲み歩いて3件目とのことだが、さすがにちょっと風格がある。10代・20代・30代・40代とみごとにそろった異世代の5人が、10代・20代の若者への励ましのまなざしとつけ麺をまんなかに、ビールとことばをかわしあうという、なんとも不思議な空間が登場していた。
ちなみに最初にスタッフN君が話しかけてきてくれたのは、3人がもりあがっていて私が孤立しないようにという、彼なりの配慮だったらしい。母子家庭だから、子どもに苦労を感じさせない家庭を築きたいというN君。若いながらその歩みの中で獲得してきた優しさだったんだろう。
いや、この空間、つけ麺屋というより、完全に初対面でもすぐ知り合いになる屋台そのもの。いつもこうなんですか、と聞くと、めったにないですよ、(今回のビールをすすめて会話をすすめる社長さんのような)ああいう場をつくる人がいないと無理なんです、とN君。でも、がんばる若者がいるから、今回のように彼らを囲む場もできる。長くない時間だったけど、きっとまた会いましょう、と名刺をかわしあって別れたのだった。
自宅近辺は福岡でも一大ラーメンエリアだが、細麺ラーメン文化のこの一帯にうってでたのが、この超太麺つけ麺や。ところが開店当初から大人気で隣の公園まで列がはみだすほど、長蛇の列ができていた。サードブランドということなので、すでに定評があるのだろう。さすがに最近はおちついてきて、あまり列はみなくなったけれど。
入ってみると、若いスタッフ一人が、カウンター5席のみのこのお店をきりもりしていた。福岡市内に数店舗できているので、複数人のスタッフで一体としてまわしているらしい。席について麺200gでつけ麺をたのむと、写真の見返り美人ならぬ見返りN君が、さりげなくアットホームに話しかけてきてくれた。聞けば19歳。若いのに、接客が手慣れている。「年上の方と話すの、苦にならないんです」と。
カウンターの並びにすわる3人は、ビールをつぎあってもりあがっている。しかしよくみると、大人なお二人と若者というアンバランス構成。私にまでビールをすすめてくださるので、すすめられるまま私も一杯。「会社帰りですか?」と聞くと、お二人と若者は初対面とのこと。でも、若者が間もなく大学卒業で社会に入っていくとのことで、励ましの会話がくりひろげられていた。やはり今年の厳しい就活組、30社ほどうけてようやくかちとった就職先だったらしい。小さいけれど環境エコにつながる会社なんですと、自らの決断に揺らぎはないようで頼もしい。大人コンビのほうは、社長さんと仕事でつきあいのある税理士さん。こちらは飲み歩いて3件目とのことだが、さすがにちょっと風格がある。10代・20代・30代・40代とみごとにそろった異世代の5人が、10代・20代の若者への励ましのまなざしとつけ麺をまんなかに、ビールとことばをかわしあうという、なんとも不思議な空間が登場していた。
ちなみに最初にスタッフN君が話しかけてきてくれたのは、3人がもりあがっていて私が孤立しないようにという、彼なりの配慮だったらしい。母子家庭だから、子どもに苦労を感じさせない家庭を築きたいというN君。若いながらその歩みの中で獲得してきた優しさだったんだろう。
いや、この空間、つけ麺屋というより、完全に初対面でもすぐ知り合いになる屋台そのもの。いつもこうなんですか、と聞くと、めったにないですよ、(今回のビールをすすめて会話をすすめる社長さんのような)ああいう場をつくる人がいないと無理なんです、とN君。でも、がんばる若者がいるから、今回のように彼らを囲む場もできる。長くない時間だったけど、きっとまた会いましょう、と名刺をかわしあって別れたのだった。