そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

ダイ・ハード3

2007年08月06日 | アクション

1995年 アメリカ 129分
■原題「Die Hard: With a Vengeance」
■2007.8.2 wowow
■監督 ジョン・マクティアナン
■出演
   ブルース・ウィリス(ジョン・マクレーン)
   ジェレミー・アイアンズ(サイモン)
   サミュエル・L・ジャクソン(ゼウス)
   グレアム・グリーン(ランバート刑事)
   コリーン・キャンプ(コワルスキー刑事)
   ラリー・ブリッグマン(コッブ署長)
   サム・フィリップス(カティヤ)
   アンソニー・ペック

 《story》 

「世界一、運の悪い奴」
「機転を利かせろ。死んじゃいないぜ。奴が帰ってきた。」


ニューヨーク5番街のビルが突然爆破された。その後、警察署にサイモンと名乗る男から脅迫の電話がかかる。マクレーンに命令通りにさせないと新たな爆破をするという。マクレーンは、黒人のハーレム街で、「黒は嫌いだ」という看板を持ち歩かされた。それを見た少年達がマクレーンを襲おうとしたとき、電気店のゼウスに救われる。再び、二人に新たな命令の電話がかかる。地下鉄に液体爆弾をしかけ、時間内に到着しなければ爆破するという。マクレーンが爆弾を列車の外に放り投げたものの、脱線し地下鉄のホームは破壊された。そして次に小学校に強力な爆弾をしかけたという。無線も使用禁止、避難させたらすぐに爆破するという。すべての警察官と街の職員が、すべての小学校に爆弾探しに当たる。犯人のねらいは、警察がいなくなった街の連邦準備銀行の金であったことを突き止めたマクレーンは、その金を積んだトラックを追う。

 大がかりな仕掛け
ビル、空港、そして街全体、と大がかりな犯罪へと広がっていった。4作目では、アメリカ全土、いや世界全体かも。それにしても、マクレーンが地下鉄の駅まで到達しなかったら、駅の爆破の意味を覆い隠す計画がダメになってしまう。もし、黒人のスラム街で殺されていたらどうなったのだろう。マクレーンが駅にたどり着けず爆破、その次に小学校の爆破という筋書きで、小学校へと目を向けようとしたのだろう。たとえ無線が使えないにしても、あれだけのトラックの出入りがあれば怪しいと思うのでは・・・。でも世の中、小さな悪いことはよく見えるけど、大きな悪い事って見えないものだからね。
スラム街という社会問題、あって当然という感じがしてならない。たまたまゼウスという味方が現れたから良かったけど、そうでなかったらそこで殺されていた。日本にもこのような社会問題はあるのだろうか。
この映画は以前にも見たことがある。撃ち合いは嫌いだけど、ブルース・ウィリスの独特の雰囲気が好きだからつい見てしまった。

親指さがし

2007年08月05日 | ホラー

2006年 日本 96分
■2007.8.1 wowow
■監督 熊澤尚人
■出演
   三宅健(沢武)  伊藤歩(高田知恵)
   松山ケンイチ(五十嵐智彦)
   永井流奈(草壁綾)
   吉田信久  尾上寛之  品川徹
   佐野史郎  手塚理美

  《story》

「決して振り返ってはいけない」
「8年前少女が消えた。思い出が恐怖に変わる」


20才の歳に開かれた同窓会の席に、偶然かつての6人が同席した。とは言っても8年前に由美子は行方不明になったままだった。武は由美子と交わした「わたしがいなくなったら絶対に探す」という約束が忘れられず、もう一度あの廃屋となったホテルの屋上で親指さがしをしてほしいと頼む。その日は由美子がいなくなった8月13日だった。その夜、武は廊下で何者かに襲われ肩をつかまれた。また、信久が親指を切り取られ殺された。武は、親指さがしの発端となった、石神村の屋敷を見つけ、調べたが何も発見できなかった。そこで出逢った老人が何かを知っているようだったが、何も教えてはくれなかった。そしてさらに綾の親指が切り取られた死体が発見される。知恵が再び老人を訪ね、そこで知った真実は・・・廃屋のホテルに隠されていた。武と友彦は、そして遅れて知恵はそのホテルに向かう。

 モンスターよりはいいかな
本を先に読んだ。由美子がモンスターになって追いかけてきた。幽霊の不気味さから、怪物の恐怖へと変わった。日本的な怖さから、ジェイソン的な恐怖へ。追いかけられ追いつめられる。どちらかというと日本的な幽霊の怖さが好きだなあ。だから、親指さがしで不思議な空間を経るところはおもしろかった。あの恐怖をもっとリアルに描いてほしかった。モンスターはいらない。置いてきぼりをくった由美子の恐怖、悲しさ、苦痛をもっと表現すべきだ。それは知恵にもっとも向けられるべきはず。親指探しという怪しげな遊び、題材には引きつけられるけど、展開が期待はずれだった。でも、原作よりはいいかな。

 公式サイト「親指さがし」

時をかける少女

2007年08月05日 | アニメ

2006年 日本 100分
■2007.7.31 TV
■監督 細田守
■出演
   仲里依紗(紺野真琴)  石田卓也(間宮千昭)
   板倉光隆(津田功介)   
   原沙知絵(芳山和子=真琴の叔母)
   谷村美月(藤谷果穂=引っ込み思案な下級生)
   垣内彩未(早川友梨=真琴のクラスメート)
   関戸優希(紺野美雪=真琴の妹)

  《story》

「待ってられない 未来がある」

真琴は元気いっぱいの高校2年生。放課後、功介や千昭と野球をすることが楽しみだった。ある日、理科室で人影と物音の驚き転倒する。その後、自転車で叔母の和子のところに寄る途中ブレーキがきかなくなり、踏切を越え列車に突っ込んでしまう。しかし、死んだと思った真琴は、数分前の場所に戻っていた。和子にそのことを話すと、それはタイムスリップだと言った。真琴は、タイムスリップのやり方を修得し、千昭から告白されたとき、これからも3人で楽しくつきあいたいばかりに、何度もタイムスリップを使ってしうまう。功介に告白しようとしている美月がうまくいくように、何度もタイムスリップをしてしまう。あるとき、腕に書いてある数字を見つけ、それがタイムスリップの残り回数であることに気づく。そして、千昭が未来からやってきた人間であることを知る。功介と美月が真琴の自転車に乗り、踏切に突っ込む。真琴のタイムスリップの残り回数はゼロ。千昭はあと1回。それを功介のために使ってしまった。千昭との永遠の別れが・・・・

 全く新しい時をかける少女
あんなに自分の都合良く時を越えられたらどんなにいいだろうね。そんな夢を叶えてくれるアニメ。納得できるまで、今この時を何度も繰り返してみたい、そんな夢をだれでも持っていると思う。この時間をちがった過ごし方ができればどんなに未来がかわるだろうか。「今」をいつも後悔しながら生きている人にしてみればうらやましい限りだ。「流星ワゴン」では未来は変わらなかった。大切な時間に連れていってくれた。でも、真琴は自由に時を越え、何度もやり直し、未来を変えることができた。現実を理想のちがいかな。時を元に戻すことが自分だけの世界なら大いにやってみたい。でも、それですべてが変わるとしたら、大宇宙の存亡に関わるかもしれない。時を1時間もどしたばかりに、生まれるはずの子が生まれなくなったり、飛ぶはずの飛行機が落ちることもあるかもしれない。時は自分だけのものではなく、「今」を生きているすべてのものの共通の時間だとしたら・・・踏むはずのない土を踏んだだけで、世界がかわる可能性があるということだ。よく考えたら怖い。それでも、自分の生き方や人生を変えられるかもしれないという願望は強い。
人がその願望のために時間を何度ももどし、自分がそれに付き合わされ、自分の道がいつの間にか変わってしまったとしたら・・・
真琴よ・・・愛すべき人は身近にいるよってことかな。

 公式サイト「時をかける少女」

スティグマータ/聖痕

2007年08月04日 | ホラー


1999年 アメリカ 102分
■原題「STIGMATA」
■2007.7.30 GyaO
■監督 ルパート・ウェインライト
■出演
   パトリシア・アークエット(フランキー)
   ガブリエル・バーン(アンドリュー神父)
   ジョナサン・プライス(ダニー・ハウスマン)
   ニア・ロング(ドナ・チャドウェイ)
   トーマス・コパッチ(ダニング神父)
   レイド・セルベッジア(マリオン・ペトロセリ)
   パトリック・マルドゥーン
    (フランキーの恋人・スティーブ)
   アン・キューザック(ドクター・レストン)
   エンリコ・コラントーニ(ダリオ神父)  トーマス・コパシェ(ダニング神父)
   ディック・ラテッサ(ジャンニ・デルモニコ神父)
   ジャック・ドナー(パブロ・アラメイダ神父)

 《story》

「ブラジル、オーストリア、イタリア、アメリカ・・・
  世界各国で現実に起きた、解明不可能な“現象”」


アンドリュー神父は、バチカンの科学者で聖痕の調査にあたっていた。南米の教会で神父が死に、マリア像が血の涙を流した。その神父が身につけていたキリストのペンダントを持ったフランキーの身に異変が起きた。キリストと同じように、両手首から出血、背中、額、足と傷ができ、知らない言葉を言い、壁に不思議な文字を書いた。派遣されたアンドリューは、彼女が信者でないことから、聖痕ではないと思っていたが、彼女のことが心配で、命がけで守ろうとする。そして、そこにはキリストの隠された事実が浮かび上がってくる。

 悪霊なの? それともキリストなの?
そこらへんがよくわからない。このフランキーという人にとってみれば大迷惑な話。キリスト教を信じているわけでもないのに、身体を使われ痛い思いをして、いったいどうしたいの? と怒ってもいいぐらい。ただのポルターガイスト現象だ。そんなホラー映画としてはよし。それに教会だけが進行の場ではないということも賛成だ。心ではなく、物を敬うように強制されはじめたら、そこには優しさがなくなる。規律が重んじられ、えらい人だけ神に近くなっていると錯覚する。そういう心の問題を投げかけていることについては賛成だ。しかし、キリストを一人の神に仕える者として考えるなら、彼と同じ苦しみを与えることが神に近づくことだとは思わない。死んでしまったらおしまいだ。「エミリーローズ」もそうだった。苦しんで死んだだけではおかしい。生きて心の安らぎを得て、生きた満足感を感じてこそ、快く死を迎えることができるのだと思う。。神は正義の味方であってほしいと思うのは、信仰心のない私だけの考えかもしれない。心の安らぎを与えてほしい。苦しみはいらないよ。


憑神

2007年08月02日 | コメディ

 
2007年 日本 107分
2007.7.30 TOHOシネマズ緑井
■監督 降旗康男
■出演
   妻夫木聡(別所彦四郎)
   夏木マリ(別所イト-母)
   佐々木蔵之介(別所左兵衛-兄)
   鈴木砂羽(別所千代-兄嫁)
   森迫永依(おつや-死神)
   笛木優子(井上八重-元妻)
   佐藤隆太(小文吾)
   赤井英和(九頭龍-疫病神)
   香川照之(甚平-蕎麦屋)
   西田敏行(伊勢屋-貧乏神)
   江口洋介(勝海舟)  上田耕一  鈴木ヒロミツ  本田大輔  徳井優
   大石吾朗  石橋蓮司

 《story》

「神頼みのはずが、現れたのは三人の災いの神だった」

「あんたついてるね」

「今を生きるすべての人に幸せを呼ぶ映画」

時は幕末、別所彦四郎は代々将軍の影武者を務める下級武士。婿養子に行った井上家からはある家来の喧嘩を理由に離縁されてしまう。同士の榎本武揚は軍艦頭取まで出世。蕎麦屋の甚平は、榎本が出世したのは、向島の「三回神社」にお参りしたからだと言う。その夜、酔って帰っていた彦四郎は茂みの中に小さな社を見つける。そこにはなんと「三巡神社」と書いてあるではないか。さそく手を合わせ祈願する。それは三回災いの神が訪れる神社だった。最初に来たのは貧乏神。井上家に宿替えして、井上家は火災に遭い、つぶれてしまう。次は疫病神。これも兄に宿換え。そして最後には死に神。小さな少女でおつやという名だった。彦四郎は、腹をすかせたおつやに親切にする。彦四郎の運命はいかに。

 ほのぼとしてくる映画
楽しくなる映画を見たいと思って選んだ。ラストはどうもね・・・という意見があったけど、これくらいなら許そうか。ちょうど幽霊の本「流星ワゴン」を読んでいたので、幽霊も神もみんなに見えてしまうことに驚き。会話ができて、優しさも伝わって、よほど悪人でない限り、本当に取り憑き殺されることはない。ある意味正義の味方かも。まじめにしっかり前を向いて生きていれば、現実は変えられる。彦四郎の人を責めずに前向きに前進しようとする姿が好きだ。うずくまって恨み辛みを並べるだけで何もしない自分が恥ずかしくなる。あの自堕落な兄を思い、自分を苦しめる神たちさえ、まるで自分の大切な友人のようにあつかう。死神は親子か恋人どうしのように。
神の消え方にもう一工夫がほしいところ。少しは神秘さが最後まであってもいいと思った。現代の場面でも、浅田さんが出るのではなく、現代でもあるよというリアリティがほしい。昔のおもしろい話で終わってほしくない。今はきっと今の服装で現れてくるんだろうなあ。そんな今につながりを持たせてほしかった。でも、心はあたたかくなった。世の中まじめにがんばっていればきっと・・・。

 公式サイト「憑神」


バットマン・フォーエヴァー

2007年08月01日 | アクション


1995年 アメリカ 122分
■原題「Batman Forever」
■2007.7.29 wowow
■監督 ジョエル・シュマッカー
■出演
   ヴァル・キルマー(ブルース・ウェイン=バットマン)
   トミー・リー・ジョーンズ
    (ハーベイ・デント=トゥー・フェイス)
   ジム・キャリー(エドワード・ニグマ=リドラー)
   ニコール・キッドマン(チェイス・メリディアン)
   クリス・オドネル(ディック・グレイソン=ロビン)
   ドリュー・バリモア(シュガー)
   マイケル・ガフ(アルフレッド)
   パット・ヒングル(ゴードン警察長官)

 《story》

硫酸をかけられてトゥー・フェースとなり、バッドマンをかたきとしてねらう。銀行を襲ううがバッドマンに妨害されてしまう。一方ウェインは、社内で自分の研究をアピールするリドラーと会う。彼はマインドコントロールの装置を開発しようとしていた。しかし、ウエインにそんなものは自分の会社には必要ないと言われてしまう。装置を開発したリドラーは、ウェインに恨みを持ち、トゥー・フェースを組む。謎の手紙をウェインに送り追い込んで行く。ウェインは、両親を失った幼少の頃の幻覚に悩まされていて、精神科医のチェイスのところに通う。次第に二人はお互いに惹かれ会っていく。二人で見に行ったサーカスの会場にもトゥー・フェイスが現れる。そしてそこで肉親を殺されたディックを連れ帰る。いつしかディックはウェインの秘密を知り、バッドマンの助手へとなっていく。最愛のチェイスを誘拐されたウエインは、相棒のロビンととともにバッドマンとなって乗り込んでいく。

 なんか軽いんだよね
元々コミックなんだろうけど、物語自体が軽い。ウェインだけが現実の中で苦しみ重い扉の前でたたずんでいる。でも、トゥー・フェイスやリドラーは、おもしろおかしくそのウェインをちゃかしている。本気で戦ったら彼らの方が賢くて実力があるかもしれない。ふざけすぎて自滅していく。ジム・キャリーが出ていると言うことは、マスクのような浮ついた人間を演じろということだろう。まさにあのマスクのジム・キャリーそのもの。あれはぴったり当てはまっていた。でも、バッドマンとは相性が悪い感じがする。水と油みたいだ。なんとなく物足らない映画でした。でも、次も見ると思う。何となく見る映画もいるんだとう。