そよかぜから-映画

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ハプニング

2008年08月13日 | ホラー


2008年 アメリカ 91分
■原題「THE HAPPENING」
2008.8.8 TOHOシネマズ緑井
■監督 M・ナイト・シャマラン
■出演
   マーク・ウォールバーグ(エリオット)
   ズーイー・デシャネル(アルマ)
   ジョン・レグイザモ(ジュリアン)
   アシュリー・サンチェス(ジェス)

 《story》

「人々は滅びたいのか」

ニューヨークのある朝。ベンチで談笑していた若い女性が、突然自分の喉を刺し自殺する。工事現場では、作業員たちが次々と飛び降り自殺する。この奇妙な事件により、エリオットの高校では緊急避難することになった。彼も、妻と同僚の家族と非難することにした。この事件は、自殺する直前に、言葉の錯乱、方向感覚の喪失といった兆候が見られ、何の躊躇することもなく自ら命を絶つ。ウイルスか神経ガスか原因はわからない。車での逃げ場を失ったエリオットたちは、草原を彷徨い歩く。風とともに植物たちのざわめきが人を死に追いやる。

 植物だって怒っていいよ

だまって切り倒される必要はないよ。むしられ、潰され、見た目が悪いからと刈り取られていく植物、雑草たち。肥料をやらなくても、水をやらなくても、コンクリートの隙間からでも伸びて成長していく。地球を作る主人公なのかもしれない。人類が絶滅したって、それは地球にとっていいことなのだ。生き物をずっと繁栄させていくためには、人類はいない方がいいのだ。そりゃあ人間にとってしてみれば、どんどん死んでいく人間を見るのはたまらなく恐怖だ。もし自分がそんな場面に出くわしたら、まあ知らないうちに死ねるからいいかもね。

植物が反応する話は帝釈峡の白雲洞でもあったよ。観光客が、入り口の植木の葉をちぎると、その観光客が出てくるとき、植木の植物がざわめくんだって。言葉がわかるのか雰囲気を感じるのかわからないけど、植物に悪い言葉を浴びせ続けると枯れてしまうそうだ。人間世界の中の植物は、人間の言動に感じて反応する。人間の植物世界の中では、枯れた植物たちの中で気が滅入るように、緑あふれる中で気が休まるように、植物たちの姿に反応する。酸素や大気などの環境ひとつとっても、植物なしでは生きられない人間。働いても働いても、休みも取れない、貯金もない。田舎でのんびり暮らしたいものだ。食べることさえできたらそれでいい。それこそ贅沢なのかな。

何をやってもできる人がいる。運動も勉強も趣味も、会話をしても人を惹きつける。反対に何をしてもうまくできない人がいる。運動音痴、記憶力なし、音楽もだめ、趣味も満足でない、話し下手。こんな人はどうやって生きていけばいいのだろうか。何か一つでもいいところを見つけようと思うのだけど、何にもない。自慢しようと思うからいけないのだろうか。重松清のグリコの君。自慢はできないけど、グリコで3歩ずつ進めばいい。他のだれかはチヨコレートで6歩ずつ進むけど、それでいい。自分も自分なりに登っているよ。自慢はできないけど、自慢しようと思わなければいい。

 公式サイト「ハプニング」



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