そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

キャッチボール屋

2007年12月16日 | 人間/社会派ドラマ

2006年 日本 106分
■2007.12.9 wowow
■監督 大崎章
■出演
   大森南朋(大山タカシ)
   キタキマユ(OL)
   寺島進(サングラスの男)
   松重豊(後藤)
   光石研(帽子の男)
   水橋研二(借金取り)
   内田春菊(売店のおばさん)
   庵野秀明(先代のキャッチボール屋)

 《story》

「10分100円、のんびり一休みしていきませんか」

タカシは、リストラで職を失い、高校時代から憧れていた恭子も東京で結婚した聞き、自分が何をしたいのかどう生きていきたいのか分からないでいた。酔って、ふと目を覚ますと公園のベンチ。そこにはキャッチボール屋の看板を掲げた妙な商売をしている人がいた。その人からしばらく代わりにやってくれとグローブを渡される。しかし、いくらたってもその人は戻ってこず、部屋の鍵と地図を渡された。タカシは毎日公園に出かけ、何となくキャッチボール屋を引き継いだ。じっと見つめるOL。カープの帽子をかぶった下手な男。速球を投げるサングラスの男。ベンチに座ってじっと見ているだけの男。それぞれが忘れられない過去を抱え集まってきた。

 心のキャッチボールなんだろうな
話がしたいだけなんだよなあ。そのきっかけとしてキャッチボールがあるんだよなあ。映画を見に行くのもそうなんだよな。きかっけがないと、人と話ができないんだよ。私は、きっかけがあっても自分の心の奥底なんて話さないだろうな。話したってどうにもならないし、人に解決してもらうことなんてできない。過去の忘れ物だって、取りもどしても満足することはない。新たな忘れ物をするだけ。それでも、なんとなくいいかもしれないな。たかがキャッチボール、されどキャッチボール。それをするために公園に行くことが大事だよ。そして、「キャッチボールしてください」とお願いしなければだめ。それに、まともに投げられないから、いつも「すみません」って言わなければいけない。後ろに転がったボ-ルを追いかけて、悪いなあって思う。10分ですっきりするかなあ。あのOLは、何をしに来ているのだろうか。なんか虚しくなる映画だった。

 公式サイト「キャッチボール屋」


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