そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

病院坂の首縊りの家

2007年05月19日 | サスペンス/ミステリー

1979年 日本 139分
■2007.5.12 BS2
■監督 市川崑
■出演
   石坂浩二(金田一耕助)
   佐久間良子(法眼弥生)
   桜田淳子(法眼由香利-山内小雪(冬子の娘))
   入江たか子(五十嵐千鶴(後妻))
   河原裕昌(五十嵐滋(猛蔵の孫))
   久富惟晴(五十嵐猛蔵)
   三条美紀(田辺光枝(滋の母))
   萩尾みどり(山内冬子(法眼琢也の愛人))
   あおい輝彦(山内敏男(義理の息子))
   加藤武(等々力警部)
   大滝秀治(加納巡査)  岡本信人(阪東刑事)  
   中井貴恵(妙ちゃん(女子学生))  草刈正雄(日夏黙太郎)
   小沢栄太郎(本條徳兵衛(写真屋))  清水紘治(本條直吉(息子))
   小林昭二(三之助(法眼家車夫))  三木のり平(野呂十次(古本屋))
   白石加代子(宮坂すみ(法眼鉄馬の愛人))
   草笛光子(雨宮じゅん(産婆の娘))
   ピーター(吉沢平次(パイレーツのメンバー))
   林ゆたか(佐川哲(パイレーツのメンバー)
   早田文次(秋山武彦) 、山本伸吾(原田雅美(パイレーツのメンバー))
   常田富士男(管理人権堂)  菊地勇一(法眼琢也)
   林一夫(花園海軍大尉)  横溝正史(老推理作家)

 《story》
金田一耕助は、アメリカ旅行のパスポート写真を撮るために、本條写真館を訪ねた。その経営者の徳兵衛から、自分は何者かにねらわれているようなので調査をしてほしいと頼まれる。その夜、徳兵衛の息子が依頼された撮影場所は、首縊りの家と呼ばれる場所で、依頼に来た少女とよく似た花嫁とある男の写真を撮った。その翌日、再び写真撮影の依頼があり行ってみると、その男の生首が吊られていた。写真の花嫁が法眼の由香利に似ているので法眼家に来てもらったところ、そこに由香利が現れた。写真の少女は、由香利とよく似た小雪であることがわかり、行方不明だった。小雪と由香利、そして生首の男と法眼家との関係は・・・。金田一の調査が始まった。

 奇怪だけどたしかにある起因
横溝正史の作品は、奇怪な殺人が起こるけど、そこには筋が通った原因がある。複雑な人間関係の中の歪みがあり、そこから事件は起こる。おどろおどろしい事件だけど、人間の悲しみや怒りが底を流れている。だから、事件の全容が明らかになったとき、さわやかさを感じる。そうだったのか、そんなことがあったのか、と納得できる。でも、最近の事件はよくわからない。17才の高校生の母親殺人は、なぜそんな事件を起こしたのかわからない。報道では、首を切って警察に自首、手を白く塗って植木鉢に刺すとか、いったい何のたまにそんなことをしたのか考えてしまう。ただ人を殺したかった、という気持ちは現実に存在するのだ。不安定な精神。何を望むか、何を願うかわからない、混沌とした精神。社会が人々の心を追い込んでいく。

 コンプレックス
その人といると感じてしまう。いつも「あなたはだめね。わたしはこんなにやってるのに」と言われているようでつらくなってしまう。きっと今までだれも口にしなかったことを確信をついて言われているだけなのだろう。正しいことを指摘されているだけなのだろう。言われるといやになる癖。それはある。世の中そんな人が増えていると思う。注意をされると逆切れてしまう。素直に受け入れられない。わたしは怒りはしないけど、自分がいやになる。これもそれもできていないと言われ、確かにできていないだけに、自分を責める。同時に、人を避けてしまう。また、バイオリズムの底にきたかな。


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