そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

しゃべれども しゃべれども

2007年06月07日 | ラブロマンス/青春

2007年 日本 109分
2007.6.2 シネツイン2
■監督 平山秀幸
■出演
  国分太一(今昔亭三つ葉-外山達也)
  香里奈(十河五月)  森永悠希(村林優)
  松重豊(湯河原太一)  八千草薫(外山春子)
  伊東四朗(今昔亭小三文)  
  占部房子(実川郁子)  
  外波山文明(末広亭の師匠)
  建蔵(今昔亭六文)
  日向とめ吉(今昔亭三角)
  下元史朗(十河巌-五月の父)
  三田村周三(「とり久」のおやじ)
  山本浩司(柏家ちまき) 


  《story》

「ひょんなことから『話し方教室』をはじめることになりました」

「しゃべれども しゃべれども 気持ちが伝えられず」


古典を愛する今昔亭三つ葉は、早朝の寄席で話せるようになったものの、客の受けはあまりよくなく、伸び悩んでいた。ある時、尊敬する師匠の講演の共をして、無口で無愛想な五月に出会う。そして、三つ葉の家で、話し方の教室を開くことになってしまった。大阪から転校してきたいじめにあっている小学生、解説の下手な元野球選手の湯河原の三人が集まった。しかし、三人は言い争いが多く、なかなか落語を覚えようとしない。三つ葉は、思いを寄せていた女性が結婚することになり落胆。それでも、教室に通うそれぞれが、いつのまにか触れ合い力を出し合い始めた。三つ葉も、一門会で師匠の十八番の「火焔太鼓」を話すために練習に入る。それぞれの発表会、想いは伝えられたのか。

 しゃべれない気持ち
それはよくわかる。自分でも自分の思いがわかりかね、どう話していいのかわからない。世間話の1つや2つできなければいけないのに、ちょっと心に余裕がないと、もう言葉がでない。栄養ドリンクを飲んだり、安定剤を飲んだり、心が落ち着けば少しは話ができる。そんな自分と五月が重なった。でも、彼女はそれが魅力にもなりうる。黙々と働き、ときおりほおずきを眺める姿だけで、気落ちが表される。それに美人だしね。不細工で何の取り柄もなく話し下手なんてどん底だ。あの村林少年だって、あんなにしゃべることができたら最高だ。しゃべることが苦手なのと、しゃべっても気持ちが伝えられないのは別だ。気持ちはにじみ出るもの。受け取るもの。きっと受け取ることが苦手だから、うまくしゃべればかったり、いくらしゃべっても伝わらないのdろう。しゃべれない気持ち、それは受け取れない鈍感さ、または自分勝手さかもしれない。

公式サイト「しゃべれども しゃべれども」

 私は透明人間 2007.6.7
ここにいるけど、だれも見ようとしない人間。いてもいなくても何にも変わらない。むしろいることでみんなの心を逆撫でしている。いなければいないで不審に思われる。と自分で勝手に思っているだけで、何の影響もないかもしれない。起きていようが寝ていようが体制に変化はない。たぶん、ここで倒れても、発見されるのは明日かな。それは自業自得なのだとつくづく思う。何も知らない、何もできないものは透明になって目立たなくするのが一番なのだから。