前田五月 Maeda Satsuki 〜幸工房〜

〜 水彩画・アクリル画・デジタル画・イラスト 〜
創作中の呟きや、展覧会などへの出展情報などを掲載しています。

東山魁夷の言葉と色と

2018年07月14日 | 創作日記

夏本番の日差しを受けて、見上げる空がひときわ眩しい季節となりました
皆さまは、いかがお過ごしでしょうか

私は、久しぶりに描きたいと、強い意欲が湧くイメージを得て、試行錯誤も楽しみながら描いています。
そんな最近の私の心の中には、画家の東山魁夷の言葉が繰り返し響いています

『絵を描くことは祈ること』

東山魁夷は、どんな気持ちをこの言葉で表現したのでしょうか?
この含蓄ある言葉が、絵に向かう私の心を静かに深く澄ませてくれています


東山魁夷の、藍色や深い緑色に輝くの絵を、観られたことがある方も多いと思います。

光のようなものは描かれていないのに、全体が静かに輝いているように感じられます
深い色調で荘厳さを感じるのに、見入っていると、とても軽い喜びのようなものが伝わってきます

絵を描いていると、色によって、使いやすい色や難しい色があります。
私は、濃い青や紺系紫系は特に難しいと感じています。
それは、混ぜても濁りやすく、単色でも他とのバランスが取りにくいからです。

他の方の絵を鑑賞させて頂いても、濃い青や紺系・紫系を、濁らずに上手に使われている方は少ないように感じます。

それらの色を深淵に透き通っているように使える東山魁夷の力量は、私の想像を越えています。
そこには、東山魁夷の人格的なものも関わっているように、私は感じます。


東山魁夷は、画家として、人間として、何か一線を越えた高みに達した人なのだろうと、私は思います

その東山魁夷の生誕110年を記念した展覧会が、京都で8月末から開催されます。
京都では30年振りの大回顧展だそうです

その時に、東山魁夷の精神性に少しでも触れられるよう、未熟な私ですが、日々、絵に向かっていきたいと思います









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コメント (2)
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