Object Motor revision2.0

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そろそろマクロスΔの話してもいいかな?という話

2016-11-26 16:19:06 | 日記
 十分な間を置いたので、放送終了したマクロスΔの話をしたいと思うのですが……いいよね。
 未視聴の方は、ネタバレを含むので、ご注意ください。
 また、公式の見解とか、雑誌の情報は一切見ていないので、完全に私が視聴した限りの、個人的な意見や憶測となってます。


 ということで、様々な憶測が飛び交ったマクロスΔも放送終了してしばらく……というそれなりに経ちました。
 以前、このブログでも美雲さんの正体について考察というか、妄想してましたが、特別な歌い手という点以外は一つも当たってなかったという(笑)。ミステリアスに見えたけど、実はクローンで、人との接し方がわからなかったとか……予想できないですよ~。

 ということで、ほかの設定についても見てみましょう。

●ハヤテの父親について
 最初に、ハヤテの父親が軍人だったという話が出た時から、フレイアに音楽プレイヤーを渡した人物はこの人だなーとか、次元兵器の使用に絡んでるなーという事に気づいた方は多かったと思います。しかし、搭乗機体が残っていて、そのボイスレコーダーに記録が残ってたとかは、ちょっとご都合主義な感じがしました。ウィンダミアは一体、何を調査したのやら……。
 それに特務諜報員で美雲誕生にも関わっているとか、設定盛り過ぎ。話を広げ過ぎない様に集約したのだろうけど、それなら特務チームの一員程度の方が自然な気がしますよね。
 それと、気になるのが、次元兵器を積んで飛んでいた時。コールサインを部下だったアラド隊長が知らなかったと言っているので、特務としての任務だったと推測されます。ですが、それにしては飛んでいたのがハヤテの父親だったことを、部下だったとはいえアラドを含む特務以外のパイロットが知っているというのも不思議な話です。次元兵器の使用はウィンダミアであるとする新統合軍の見解とも違うので、後で責任を被せる為に公表したとも考えられないし……少し矛盾してます。

●プロトカルチャーシステム(遺跡)
 ロイドが19話で「50万年前、プロトカルチャがゼントラーディをはじめとする戦乱を鎮めるために創り上げたもの」と語っています。後々の行動から考えると、フォールド細菌による巨大ネットワークに取り込み、無力化を計るシステムだったと語っているように見えます。
 が、フォールド細菌が人類種に転移したのはヴァジュラがこの次元を去ってからのはず。
 では、歌の力を増幅するためだけの装置だったのか?
 しかし、リン・ミンメイの例がある様に、それならばあれほどの巨大システムは必要ないはずです。
 となると、ロイドは正確にはシステムの全容を把握していなかったか、自分の目標と合致してしまったが為に隠蔽のために事実を曲げて語った可能性が大きくなります。

 ならば、あのシステムは何だったのか?
 全銀河に歌声を響かせる事とフォールド細菌の作るネットワークに干渉できることを考えると、やはり使用対象は、ヴァジュラであったと考えられます。
 では、ヴァジュラに何をさせたのか?
 これはヴァジュラの「次元を渡る能力」が目的でしょう。プロトカルチャーの足跡が残された最後の星団。ここからどこかに……別次元にプロトカルチャーは旅立ったのではないでしょうか?
 とすると、移籍は巨大な次元ゲートを開くシステムだったと考えるのが妥当でしょう。
 これは、ラグナ近辺が亜空間ゲートを開きやすい場所である事、ヴァジュラ戦役終結後にラグナでメガロード1(ミンメイの乗った移民船で、行方不明とされる)のものと酷似した亜空間からの通信を傍受した事も裏付けとなるのではないでしょうか。

●ウィンダミア人
 前述のことから、ウィンダミア人はゲートの護り手として残されたと考えることもできます。星の歌い手を制御できる能力もそれ故なのかもしれません。
 そして、プロトカルチャーがシステムを残したのは、進化した人類種が自分たちの足跡を追いかけてくる時の為だったのではないでしょうか?
 歌は、システム起動のキーであるとともに、歌という彼らにとって大切な文化を受け継いだ人類種のみを選別する『試練』だったのでしょう。
 そして、ブリージンガル球状星団に様々なタイプの人類種が存在するのは、それらと協力できる文化であることを願ってのことではないでしょうか? 戦争状態となって遺跡が破壊されれば、システムは正常に機能しなくなるんですから。
 さらに、ウィンダミア人の寿命が短いのは、彼らが単独で文化を発展させてシステムを起動させないための防護策だったとも考えることが出来ます。まあ、これについてはルンが遺跡と干渉して云々とかもありそうです。なぜなら、ウインダミア人は一生涯にわたって星団を離れた者が未だにいないようなので、遺跡との関連性が検証できないからです。少なくとも身体能力が高いからという説明が、短命の理由にはならないのは、陛下やフレイアに起こった身体の変化を見れば確実でしょう。

●レディM
 作中で色々と匂わせていますが、情報不足で結論は出せませんね。何となくMはミンメイのMじゃないかなーというのを騙っているだけで、この段階ではミスリードであってもおかしくはないかな。

●イプシロン財団
 兵器を売買する死の商人……にしては闇が濃すぎる気もします。むしろヴァジュラ戦役でヴァジュラを乗っ取ろうとした一味の残党……いや、むしろ本体という方がしっくり来ます。

●三角関係
 何か三角関係にすらなってなかった気がします。ミラージュのはどちらか言うと片思いで、最後までハヤテとフレイアの間に入り込めなかった感があります。
 公式でも語っていた色々な三角関係というのも、それほど意識する必要がない感じのものばかりだったような……。

●歌と戦闘
 用意された曲数の割には、効果的に使われている曲が極端に少ないような印象があります。むしろ歌の使い方自体はフロンティアの時よりも物語にはまってなかったような感じがします。これは、おそらく他のブログでも語られている歌が挿入される戦闘シーンの少なさや規模の小ささにあるのではないでしょうか。
 確かに、本当にワルキューレが必要だったのか疑問が残る潜入ミッションを二回も行ってますし、軽快な空中戦が売りのマクロスシリーズにしては戦闘機が飛ばない回が多かったですね。それに、最終回もフロンティアで見られた歌と戦闘の融合が感じられなかった点が強く印象に残ります。も歌も戦闘も途切れ途切れで、テンポが良いとはちょっと……。

●終わり方
 主人公サイドは美雲救出で終わり。戦闘の終止符は白騎士とロイドの対決。
 救出してからいよいよ盛り上がるかなーと思ったら終わってしまう罠。
 物語的にも、戦争は終結してない状態のままだし、ハヤテの父親への誤解も解けていない。
 決着がついたのはハヤテとフレイアの恋愛だけという状態。
 何か二期か劇場版でもあるのかなという終わり方ですが……あるんですかね?
 ところで、最後に飛び去って行くジークフリートのシーンなんですが、コクピットからのぞくのハヤテとフレイアが扁平な立て看板に見えるのがすごく気になります! あれは無いよ。


■総括
 マクロスという作品は根底に「ファーストコンタクト」「異文化との接触」「相互理解」というテーマを持っていると思います。
 初代「マクロス」はブービートラップによる意図的なファーストコンタクトの失敗から始まります。
 「7」や「F」だって全く異なる生命体とどの様に対話するかを模索していく物語でもあります。
 そして、「Δ」は同じ人類種でありながら、寿命の違いから時間の流れが違う人々との感覚の違いが歪を生み戦争へと発展しています。
 その答えはまだ完全には見いだされてはいないのではないでしょうか?
 最終回で提示されたのはハヤテとフレイアの結論だけ。
 まだまだ物語は語りつくされてはいない……そんな気がします。

 ということで、今後の展開があるのかどうか気になるという話。

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