四つ葉のクローバーを探して

毎日過ごす時の中で、ちっちゃなHappyや大切な何かを。四葉のクローバーを探すように見つけていけたらいいな。

『最前線』

2010-05-20 | My Library

『最前線』 今野敏 著


TOMさんからの借り本。
「はまったよ~」って伝えてから、定期的に?貸してくれるようになりました。
今回はこれ。

舞台はお台場にある警察署。
今回は先輩後輩を中心とした話だったり、組織と個人の話だったり。
なかなか考えさせられる内容でした。

安積さんにも当然、若かりし頃、お世話になった大先輩がいて。
「夕映え」はその先輩との再会を織り交ぜながら話が進んでいきます。
表題の「最前線」は、臨海署で一番下っ端の桜井さんが他の署へ応援にでかけ、そこで以前一緒に働いていた先輩と再会。
さらにその先輩と組んで捜査をっすることになり・・
ここでも先輩と後輩の話が出てきてます。

「お世話になった先輩」に自分の今の姿を見せること・・・
自分の部下、後輩だった人が自分より出世したり、活躍したりする姿を目の当たりにすること・・。
お互いに複雑な気持ちもあるのだろうけど。
そのあたりもいいかたちで描かれていて。
小説なんだけど、なんかビジネス本みたいな。
そんな感じも受けました。

さらに「射殺」では外国人の刑事と安積さんがコンビを組んで事件を捜査することに。
日本の警察組織と外国人刑事。
コンビで捜査しない外国人刑事ウッド・・・・。
好きなようにやらせながら、どこか彼を信じているような安積さん。
最終的には速水さんの手助けもあって犯人は無事逮捕。
なぜひとりなのかと問う安積さんに。
昔、相棒を殺されたことを告白するウッド。
組織のなかの個人を尊重すること、信じること。
やっぱり信頼関係だよね~って。
これは小説のなかだけのことじゃないでしょう・・と思わされました。

今回は色々考えさせられる内容。
ビジネス本的な感じもあったなぁと思いました