『ほかならぬ人へ』 白石一文 著
makikoさんからの借り本。
“ほかならぬ人へ”と“かけがえのない人へ”の二編で構成。
第142回 直木賞受賞作です。
「ほかならぬ」「かけがえのない」・・・このふたつの言葉の間にあるバランスというか、レベルというか。
どっちがより重要なのか?
どっちがより大切なのか?
・・・な~んてことを考えてしまった。
もちろん、自分の人生にとってだけど。
ほかならぬ人も大切だし。
かけがえのない人も大切だし。
じゃあ、そういう人に絶対に誰もが出逢うことができるのか。
結局はその人の価値観で決まることで。
もしかしたら、言葉でくくられるものではないかもしれない。
この小説みたいに。
亡くなって初めて。
どこかへ行ってしまって初めて。
「ほかならぬ」「かけがえのない」人だったんだって。
気付くものなのかもしれないなぁと。
最後はしんみりと思いました。
きっと。
言葉にだしていえるものではない気がします。
みんなどこかで、巡りあってるんでしょうね。
そういう人に・・・
言葉にだしてなくても
ちょっと不思議な恋愛小説でした。