出張中のサラリーマンが、広島駅である男の子を見かける。
母親に見送られて一人で新幹線に乗り、心細さから涙を流す小さなその姿に、彼は幼い頃の自分を重ねていた。
父親を早くに亡くし、居酒屋で働く母親と兄の3人で、広島で暮らしていた明広。しかし、母親は夜の仕事を続けながら二人の子供を育てることの難しさを感じ、悩んだ末に明広を手放すことに。明広はある日突然、佐賀のおばあちゃんのところに預けられることになる。
これは一人の少年の成長モノとしても、家族モノとしても非常に素晴らしい映画だと思います。こういう映画こそ、もっと全国規模で上映すべきだと思うんだけどなあ。
映画のテーマも、ものすごいタイムリーじゃないですか?
そりゃあ確かにお金は大事だよ。ってCMでも言ってるし、ないよりあったほうがイイに決まってる。でもそれだけが全てじゃないよね。
株で一晩で何億何千円儲けたとかいう話を聞くと、そりゃちょっとは(いやかなり)羨ましいけど「何かがおかしい」と思うもん。完全に金銭感覚が崩壊してるよね。金儲けできりゃそれでいいのか?それで幸せなのか?
最近バラエティ番組でも「○○のセレブ!」とか常識ハズレのお金持ちがたくさん出てきますが、それよりも「銭金」でビンボー生活している人達のほうが何か心が豊かだし楽しそうに見えるのは私だけでしょうか。
それこそこの映画に出てくるばあちゃんもそうだ。
とにかくばあちゃんのビンボー哲学が素晴らしい。
・世の中拾うもんはあっても捨てるもんはない
・ケチは最低、節約は天才
・ビンボーには暗いビンボーと明るいビンボーがいる。明るいビンボーは悪いもんじゃない。
まさにばあちゃんは先祖代々?続く根っからの明るいビンボーだった。
物は考え様とはよく言ったもの。このばあちゃんのビンボー哲学は、人生いかに楽しく生きるかってことにも通じていた。それは徹底して一貫していた。ばあちゃんの考え方には一本ぶっとい筋がでんっと通っていて、決して揺らぐことはなかった。実に潔くかっこいい。
ばあちゃんのいいところはそれだけじゃない。普段は何も買わないビンボー生活だけど、特別な日には妙に太っ腹なところをみせる。
明広が野球部のキャプテンになった時、一番いいスパイクを履かねば!と言って、2000円ちょっとのスパイクをなぜか無理矢理1万円で買おうとする。このわけのわからなさがまた微笑ましい。でもばあちゃんのこの気持ち、わからないわけでもない。
そんなばあちゃんに育てられた明広。最初はお母さんを恋しがって泣いてばかりだった。まだ小さかったのだから無理もない。
でも、明広は友達にも恵まれて伸びやかにすくすくと成長していく。
ビンボーだからと卑屈になることもない。駄々をこねてばあちゃんを困らせることもない。掃除婦として今も現役で働くばあちゃんの手伝いを嫌がらずにすすんでこなし、その上ばあちゃんのことを作文に書いたり、こっそりバイトしてメガネを買ってあげたりと、ばあちゃん泣かせのこともする。実に素直ないい子なのだ。
運動神経はめっぽう良かったけど、勉強はさっぱりだった。でもばあちゃんは、明広の成績が悪いことなんて全く気にしていなかった。それどころか、電気代の無駄だから夜遅くまで勉強するなとまで言い放つ。素敵。
結局、世の中お金が全てじゃないように、勉強できればいいってもんでもない。何が一番大切かって、やっぱりいかに心を豊かにして生きていくかってことなんじゃないかしら。当たり前のことなのにみんな忘れてしまっている。稼がなきゃ、テストでいい点取らなくちゃと必死こく前に、人生にはもっと大切なことがあると、ばあちゃんに教えてもらったような気がします。
まだ10歳にもならない明広が母親と別れ、その後再会できたのは彼が中学3年生になってから。
そしてその後、中学卒業と同時に明広は広島に戻ることになる。それまでの人生の、おそらく半分近くを過ごしたばあちゃんのもとを離れて。
明広は小学生の時、「ぼくのおかあさん」という作文の中でばあちゃんのことを書いた。ぼくにはおかあさんが二人いる。広島にいるおかあさんと、一緒に暮らしているばあちゃんと。
最も多感な少年時代に、ばあちゃんの愛情を一身に受けてすくすく育った明広。その別れは、おそらく幼い頃母親と別れた時よりも、ずっと辛いものになったんじゃないだろうか。孫の前では涙を見せまいと、わざと突っ張った態度を見せてしまうばあちゃんがなんとも言えず愛おしかった。
なんだかとてもあったかく優しい気持ちになりました。皆さん、観に行くときは是非ハンカチ必携でお願いします!
母親に見送られて一人で新幹線に乗り、心細さから涙を流す小さなその姿に、彼は幼い頃の自分を重ねていた。
父親を早くに亡くし、居酒屋で働く母親と兄の3人で、広島で暮らしていた明広。しかし、母親は夜の仕事を続けながら二人の子供を育てることの難しさを感じ、悩んだ末に明広を手放すことに。明広はある日突然、佐賀のおばあちゃんのところに預けられることになる。
これは一人の少年の成長モノとしても、家族モノとしても非常に素晴らしい映画だと思います。こういう映画こそ、もっと全国規模で上映すべきだと思うんだけどなあ。
映画のテーマも、ものすごいタイムリーじゃないですか?
そりゃあ確かにお金は大事だよ。ってCMでも言ってるし、ないよりあったほうがイイに決まってる。でもそれだけが全てじゃないよね。
株で一晩で何億何千円儲けたとかいう話を聞くと、そりゃちょっとは(いやかなり)羨ましいけど「何かがおかしい」と思うもん。完全に金銭感覚が崩壊してるよね。金儲けできりゃそれでいいのか?それで幸せなのか?
最近バラエティ番組でも「○○のセレブ!」とか常識ハズレのお金持ちがたくさん出てきますが、それよりも「銭金」でビンボー生活している人達のほうが何か心が豊かだし楽しそうに見えるのは私だけでしょうか。
それこそこの映画に出てくるばあちゃんもそうだ。
とにかくばあちゃんのビンボー哲学が素晴らしい。
・世の中拾うもんはあっても捨てるもんはない
・ケチは最低、節約は天才
・ビンボーには暗いビンボーと明るいビンボーがいる。明るいビンボーは悪いもんじゃない。
まさにばあちゃんは先祖代々?続く根っからの明るいビンボーだった。
物は考え様とはよく言ったもの。このばあちゃんのビンボー哲学は、人生いかに楽しく生きるかってことにも通じていた。それは徹底して一貫していた。ばあちゃんの考え方には一本ぶっとい筋がでんっと通っていて、決して揺らぐことはなかった。実に潔くかっこいい。
ばあちゃんのいいところはそれだけじゃない。普段は何も買わないビンボー生活だけど、特別な日には妙に太っ腹なところをみせる。
明広が野球部のキャプテンになった時、一番いいスパイクを履かねば!と言って、2000円ちょっとのスパイクをなぜか無理矢理1万円で買おうとする。このわけのわからなさがまた微笑ましい。でもばあちゃんのこの気持ち、わからないわけでもない。
そんなばあちゃんに育てられた明広。最初はお母さんを恋しがって泣いてばかりだった。まだ小さかったのだから無理もない。
でも、明広は友達にも恵まれて伸びやかにすくすくと成長していく。
ビンボーだからと卑屈になることもない。駄々をこねてばあちゃんを困らせることもない。掃除婦として今も現役で働くばあちゃんの手伝いを嫌がらずにすすんでこなし、その上ばあちゃんのことを作文に書いたり、こっそりバイトしてメガネを買ってあげたりと、ばあちゃん泣かせのこともする。実に素直ないい子なのだ。
運動神経はめっぽう良かったけど、勉強はさっぱりだった。でもばあちゃんは、明広の成績が悪いことなんて全く気にしていなかった。それどころか、電気代の無駄だから夜遅くまで勉強するなとまで言い放つ。素敵。
結局、世の中お金が全てじゃないように、勉強できればいいってもんでもない。何が一番大切かって、やっぱりいかに心を豊かにして生きていくかってことなんじゃないかしら。当たり前のことなのにみんな忘れてしまっている。稼がなきゃ、テストでいい点取らなくちゃと必死こく前に、人生にはもっと大切なことがあると、ばあちゃんに教えてもらったような気がします。
まだ10歳にもならない明広が母親と別れ、その後再会できたのは彼が中学3年生になってから。
そしてその後、中学卒業と同時に明広は広島に戻ることになる。それまでの人生の、おそらく半分近くを過ごしたばあちゃんのもとを離れて。
明広は小学生の時、「ぼくのおかあさん」という作文の中でばあちゃんのことを書いた。ぼくにはおかあさんが二人いる。広島にいるおかあさんと、一緒に暮らしているばあちゃんと。
最も多感な少年時代に、ばあちゃんの愛情を一身に受けてすくすく育った明広。その別れは、おそらく幼い頃母親と別れた時よりも、ずっと辛いものになったんじゃないだろうか。孫の前では涙を見せまいと、わざと突っ張った態度を見せてしまうばあちゃんがなんとも言えず愛おしかった。
なんだかとてもあったかく優しい気持ちになりました。皆さん、観に行くときは是非ハンカチ必携でお願いします!
6月からこっそりおじゃまさせていただいていました。
今回の「佐賀のがばいばあちゃん」かなり観たい作品です(私の住んでるところではまだやってないんです。。。)。
本は4冊ほど読んでかなり気に入っています☆
公開されたら絶対見に行こう!
これからも、さばきちさんの映画のコメント楽しみにしています♪
追伸:私も実は5月末よりブログを始めたのですが、
さばきちさんとは勝手ながら運命的なものを感じてしまいました。
理由はブログにに書いてありますのでもしよろしければお越しくださいませ。
(いい迷惑だったらごめんなさい!!)
完全な自己マン&好きな映画の感想を書きたい!との思い入れでブログを始め、細々と続けた結果1年半になりました。
世の中数え切れないほどのブログがありますが・・・こういうことってあるんですねえ~!これぞブログの醍醐味かもしれません。これも何かの縁。これからもどうぞご贔屓にしてくださいまし。
さてさて、「佐賀のがばいばあちゃん」ですが、今のところ今年観た映画ベスト3に入るくらい、好きな映画です。私は原作読んでないのですが、シリーズ化されてるんですね、これ。読んでみようかな。映画化は原作ファンにも上々の評判のようです。私の住んでるところでもミニシアター一館のみで上映、しかも今週いっぱいで終わりというあんまりな扱いですが、こういう映画こそ、絶対全国規模で上映すべき!と思うのであります。
ますます観たくなってきました!
ばあちゃんの大好きだった「川」が澄んでいて周りの自然もきれいなら、
映画で見る価値大な気がしています。
(鉄くずを拾う姿も映像で見たい~!)
「日本に生まれてよかったな~」そんな気分になれるかしら?
さて、またまた今夜もさばきちさんと「運命」を感じてしまいました。
実はかっぱばが今読んでいる本、
それはずばり「ブレイブ・ストーリー」です。
「日本沈没」を今日実家からゲットしてきて、
そっちに浮気しようかな~って思ってましたが、
やっぱり先に「ブレイブ・ストーリー」読もうと思います(笑)。
さばきちさん、これからもよろしくよろしくお願いいたします♪
8月中旬予定です。
いまからわくわくしています!
こんなふうにすこしず~つ、全国公開になっていくと
いいですよね♪
私が住んでるところでは2週間の予定でしたが、好評なので今週いっぱいまでに上映期間が延びてます。なんだかんだ言って一ヶ月近く?ミニシアター系でここまで長いのって、なかなかないですよねえ。私が観に行ったときも、小さい映画館だったけどほぼ満員に近い状態でした。やはり良いものはみなわかるんですよね。
原作を読まれた方でも満足できる映画なのではないかと勝手に思っております。上映が楽しみですね。
…さばきちさん。すみません。
昨日ようやくやっと見に行ってきたのですが、
どうも原作知っているだけに、
ばあちゃんの言葉が出てきた時の
笑いや感動が少なくなってしまったみたいです。。。
周りの方は「どっ」と受けていらした場面も多々あったので、
やはり敗因は、次にばあちゃんが言う言葉が
読めてしまっていたことかなあと思います。
でも、子役の二人は最高でした!
ほんとまっすぐ育っていて、「いい子だな~」としみじみ。
最後の歌「ばあちゃん」も良かったです!!
さばきちさんも機会ありましたが原作の方もぜひどうぞ♪
原作を先に読むべきか、映画を先に観るか・・・はっきり言って究極の選択なのではないかなあと思います。
いやしかし、何事も原作には勝てないのは当然のことだと思いますよ。本だと時間に規制もないし、自分の頭の中でいろいろ想像できますもんね。私もそういう感覚身に覚えがありますよ。最近では「ダ・ヴィンチ・コード」を観た時かな。えらくがっかりしたもんです。古いとこだと「ガラスの仮面」のドラマ化が許せなかったり、とか・・・。
かっぱぱさん絶賛の原作も、機会を見つけて読んでみますね~。
それにしてもこの映画、うちの地元でまだやってます。好評らしく、一週間伸び、また一週間伸び、という感じで。なんだかんだで2ヶ月近いんじゃないでしょうか。
最初一週間で終わったらどうしよう!と不安に思っていたのですが、今もまだ終了日決まってないようです。
さて、観終わったあと、最初に思ったのが
「さばきちさんになんて言おう…」ということだったのですが、
あたたかいお言葉で返していただき、なんだか恐縮です。
原作も文章はふつうなんですけど、
ばあちゃんのエピソードで泣かせてくれたり、
笑わせてくれたりします。
映画の続編のような感じで読めるかもしれません。
そうそう、「ピックアップブログ」おめでとうございます!!さばきちさん、すごいです~!!
有名になられても、どうぞよろしくお願いいたします(ペコリ)。
「ピックアップブログ」はね~、正直戸惑いましたよ。基本的に自己マンだし、ちんまりとやってたいので。今日はgooブログトップから外れててちょっとほっとしました。