Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

難民問題はEU崩壊の危機というより

2016-03-05 09:41:10 | World politics

 ヨーロッパの難民問題はここ数日、マケドニア国境で非常に緊張が高まっていますが、昨晩NHKの難民クライシスというドキュメンタリーの録画を見ました。各国首脳は難民問題での対応を誤ったことに気づき始めていますが、厳冬下でも絶えることなく続いた難民の大量流入の流れを食止めることができないでいます。
 しかもメルケル首相はこの状況下でもなお、難民受入れの人数制限はしないとテレビで明言していますが、昨日の報じられた世論調査結果では、政府が難民問題に対応できていないと考えている国民は80%を超えたようです。
 3月7日にEU首脳会議で対策を話し合うとのことですが、何か決定的な対策がまとまるとは思えないと各国のニュースとも伝えています。先日、もうこれ以上ヨーロッパに来ないで下さいと言ったトゥスク大統領は、エルドアン大統領を訪れて、難民がヨーロッパに来ないようにトルコ国内に留めてほしいと頼んだようですが、トルコに難民の面倒を押し付けようというのはおかしな話に思えます。番組の中でペギーダーのリーダーが、いま起こっているの難民問題というよりは、民族大移動であって、メルケル首相の対応は完全に間違っている、と言っていたのが印象に残りました。シリアの戦火から命からがら逃れてきた人々には同情を禁じえませんが、このままではEU崩壊の危機というよりも、各国に国家崩壊の危機が訪れるかもしれないと思いました。


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