これもあるきっかけで読んだ本。イタロ・カルヴィーノというイタリアの作家。まったく知らなかった。ちょっと調べてみたら児童文学ぽいものや、SFみたいなものも書いていたようだ。いろいろな手法を試みて小説を書いた人らしい。
私が読んだのはこの短編集だけなので、いったいどういう作家なのかはよく分からないが、この中の「ある夫婦の冒険」というのが、よかった。
夜勤から帰った夫と、これから仕事に行く妻の、すれ違うひと時を書いているのだが、特にこれといったことも起きず、本当に平凡な夫婦の平凡な一日のスケッチなのだが、もう私のお気に入りの一遍になってしまった。
日常の、ささやかな出来事やそこにまつわる感情などを、丁寧にすくって書き出すとこういう風になるのだろう。取り立ててセリフもないのだが、その日常の描写からふたりの関係と二人の間に流れる愛情のようなものが静かに滲み出てくる感じ。
こんな小説を書けたらいいな、と思う。
まったく本編とは関係ないけれど、登場人物の名前が(当たり前だけれど)みんな聞きなれないイタリアの名前なので、私って今までイタリアの小説ってひとつも読んだことがなかったんだなあと、初めて気付いた。
私が読んだのはこの短編集だけなので、いったいどういう作家なのかはよく分からないが、この中の「ある夫婦の冒険」というのが、よかった。
夜勤から帰った夫と、これから仕事に行く妻の、すれ違うひと時を書いているのだが、特にこれといったことも起きず、本当に平凡な夫婦の平凡な一日のスケッチなのだが、もう私のお気に入りの一遍になってしまった。
日常の、ささやかな出来事やそこにまつわる感情などを、丁寧にすくって書き出すとこういう風になるのだろう。取り立ててセリフもないのだが、その日常の描写からふたりの関係と二人の間に流れる愛情のようなものが静かに滲み出てくる感じ。
こんな小説を書けたらいいな、と思う。
まったく本編とは関係ないけれど、登場人物の名前が(当たり前だけれど)みんな聞きなれないイタリアの名前なので、私って今までイタリアの小説ってひとつも読んだことがなかったんだなあと、初めて気付いた。